本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

五十肩

2005-11-15 11:13:14 | Weblog
 数日前、右肩に疼痛の兆しがあり、さらに痛みが増し、腕が上がらない。これ、五十肩ですな。
 友人が「そんなに若いかね」と冷やかす。こちとらの歳は六十も半ばですからねぇ。
 江戸の頃は五十肩を長寿病と言ったとか。人生五十年でしたから、50歳を過ぎれば、長寿だったのでしょう。
 ところが、当時の50歳は、今は38歳ぐらいに相当。してみると、こちとらの年齢が、五十肩の盛りとなりますな。
 つまり、寿命が延びた今日の「五十肩」は、病名と年齢実態があいませんわ。換算すれば、「古稀病」でもよさそうだが、これもおかしい。この年齢の代称、
杜甫の時代であれば古来稀なりでも、今や、稀どころかわんさといる時代ですもの。考えてみれば、喜寿、傘寿、米寿、白寿は、漢数字による歳のもじりですから年齢ドンピシャリですけど、古稀のような故事は陳腐化するということですな。
 昭和25年のある小説の会話に、危篤の父の年齢を訊かれて「七十三ですから、年に不足はないんでございますけれど」とある。この娘、薄情のようですが、その頃は、まだ古稀というものが通用していたのですな。

 むろん、五十肩は俗称、正式名称は「肩筋肉周囲炎」というそうですわ。イタッ、タ、タ


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