本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

Go for it

2020-07-18 08:48:39 | Weblog
 「Go Toトラベル」のキャンペーンは、旅に出る前から右往左往しているようだ。
 
 それはそれとして、似て非なる「Go for it」の話である。
 命令形では「がんばれ」とされているが、その意味を英悟圏では「good luck」が多いのではないか。

 いつだったか、スチィーブ青年は六本木の交差点アマンド店の付近で、仲間には「それいけ」と、自分には「いくぞ」と気合を入れて「Go for it」と叫んでいた。要するに「ナンパ」である。
 さすが七つの海を股にかけて征服していたイギリスの男だ。日本の女性も征服するつもりか。
 
 スチィーブはその時20歳の前半だと思うが、十代から船(どんな船舶か知らないが)の料理見習いみたいな立場だったらしい。それこそ七つの海に出ていたわけだ。
 船を降りて日本に滞在していだが、その後つきあいはない。

 2年ほど経ったある日、新聞(多分、都内版)に、陽気なイギリス人教師の見出しで「女子高校の教室風景」の教師としてスチィーブが写っていた。オックスフォード大出とある。
 ウソ学歴に笑ったね。でも、ネイティブイングリッシュの持ち主だし、イギリス流ジョークに長けた青年でもあった。女生徒の評判がよかったから新聞ダネになったのだろう。

 よもや生徒にナンパしないだろうが、教えには「Go for it」と自分に気合を入れたか。