本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

日本近代文学館

2015-06-09 09:43:25 | Weblog
 日本近代文学館を見学した。
 展示会場の催しは「少年少女雑誌にみる近代」と「川端康成と文藝時代の人びと」であった。
 川端康成はもとよりだが、明治から昭和の時代の文豪や著名作家の足跡を知る展示があるだろうと思っていたのでアテが外れた。しかし、考えてみれば文壇史に登場するおびただしい数の作家を一堂に集めることは不可能だろう。

 少年少女雑誌に関連する作家、詩人、挿絵画家にはずいぶん知らない人がいた。
 宮沢賢治は童話で有名だが、生前は雑誌に載らなかったので展示の対象になっていなかった。

 展示に関して注文をつけると、キャプションにある著者にルビを振っていない。不親切だろう。たとえば蕗谷虹児(ふきやこうじ)は、大人はともかく高校生以下には読めないかもしれない。

 同館は駒場公園内にある。歩いている傍でスズメは逃げもしない。喧噪の渋谷からわずか二駅先に別世界があった。