ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

真に解決への道筋になって欲しいと。

2017-10-14 06:15:07 | 日記
  《『笑うということは人間だけの特権なんや、人間だけが笑える・・・・・人間は お金や
   地位や 名誉を競い合い、果ては戦争もするアホな生きもんや・・・・
   人生ゆうもんは思い通りにならん、つらいことだらけや。
   そやからこそ笑いが必要になったんや と僕は思う。
   つらい時こそ笑うんや みんなで笑うんや』》

NKK連続テレビ小説 「わろてんか」 (10月13日放送)から引かせて頂きました。
主人公・てんの家(藤岡屋)の倉庫が火事で全勝、店は倒産の危機に見舞われます。
病がちながらも、頑張っていた兄・新一の病状が悪化。
そうした中で、主人公・てんと、兄の新一が語り合う場面のなかでの、新一の「ことば」です。

ドラマではよく目にする光景ではありますが、やっぱりジーンと来ました。
そして、数日前、『中原中也 祈りの詩』展で出会った中也自筆のノートの文字が
思い起こされたのです。

  《「酒場にて」
   今晩 ああして元気に語り合ってゐる人々も、実は元気ではないのです。
   諸君は僕を「ほがらか」でないといふ。
   然し、そんな定規みたいな「ほがらか」は棄て給へ。
   ほんとの ほがらかは
   悲しい時に、悲しいだけ悲しんでゐられることでこそあれ
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・》
と。

中也は、長男・文也が幼くして病死し、悲しみのあまり精神に変調を来たしました。
『つらい時こそ笑うんや』
『悲しい時に 精神に変調を来たすほどに悲しむ』
いずれも つらい話です。

《政府は、トランプ米大統領が11月上旬に来日する際、横田滋さん、早紀江さん夫妻ら
拉致被害者家族と面会する調整を始めた。》
と、報じられています。

拉致被害者のご家族は、長い間 どんなに苦しい思いで過ごされたものか、
他人からは、推測すら憚ってしまいます。
何とか、一日も早く家族の下へ戻ってきて欲しいと祈るばかりです。
そして、トランプ大統領と被害者家族の面会が、真に解決への道筋になって欲しいと。

でも、
《(北朝鮮との)交渉は時間の無駄だ」》
と、ツイートするようなトランプ氏や、北朝鮮への「圧力強化」策をとる安倍政権が、
解決の道筋をつけてくれるのかどうか不安です。

いずれにしても、「拉致問題」は つらい つらい現実です。
                           〈ゴマメのばーば〉
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