ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

チョッピリ「モモ」にあやかりたくて、

2020-08-20 06:08:47 | 日記
朝から雲は見当たりません。
予報などなくとも猛暑になる気配が濃厚です。
とにかく、パスタや香辛料などが無くなりそうなので近くのスーパーへ、Go。
24時間営業のスーパーですから早い時間に行っても買い物はできます。
買い求めなければならない物をメモして出かけました。
このスーパーは、時に、かなりの混雑を来たすこともありますので、あまり行きたくはないのですが、この暑さです。
近場が何より、と考えて行って来ました。
スーパーまでの距離はたいしたことはないのですが、国道4号線バイパスの地下道を通らなければいけないのが、やや厄介です。

買い物中に思い出して、洗濯用洗剤の詰め替えなども買いましたので、持参した手提げ袋はパンパンと音が出そうに膨れ上がりました。
重い! 暑い!
30分ちょっとで家に戻りましたが、汗だくに。
冷たい水を飲んでから荷物を整理、収納しましたら疲労感に襲われ、新聞を広げているうちに午前中から居眠りをしてしまったのです。
非常な暑さなのだから、少しゆっくりしようと午後はぼんやり過ごしました。

ニ三日前に読んだミヒャエル・エンデの「モモ」のことなど考えています。
モモは、人の話が聞ける少女です。
〈人の話が聞ける〉という能力は誰にでも与えられているわけではありません。
私などは、人の話を聞いているうちに、ついつい感想などを述べたり、否定したり、時にはアドバイスなどまで。
「聞く」ことができる人は、「聴く」ことができる人です。
「聴く」ことができる人は、心に「靜さ」を持っている人なのでしょう。
なかなかできないことですが、私も「聞ける」人間になりたいとの願望は抱いてはいるのですが。
これが、なかなか。
NHK 100分名著 8月期は、ミヒャエル・エンデの「モモ」でした。
臨床心理学の河合俊雄氏が解説を為されていましたので、テキストも買い求めたのです。
私の気づかなかったことなどを深く広く味あわせて下さいました。
友達がみんな帰ってしまった夜、モモが一人で円形劇場跡の一画に座って長い時間を過ごすシーンがあります。
頭の上は星をちりばめた空の円天井。
モモは、そこで「荘厳な、しずけさ」にひたすら聞き入るのです。
河合俊雄氏は、この情景を、次の様に解説されています。
  《星がまたたく壮大な夜空。
   どこからともなく聞こえて来る音楽。
   これは、モモの心の中にある宇宙でもあると思います。
   またこの星空と音楽は、仏教において悟りの世界を象徴するマンダラを想起させます。
   ・・・・・・とにかくモモの心はこのように満ち足りていたのです。・・・・・・
   自分の中に星々や音楽が満ちているからこそ、相手の話をいつまでも聞くことができ
   たのです。》と。

私も、チョッピリ「モモ」にあやかりたくて、夜の空を眺めていました。
                              〈ゴマメのばーば〉
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