ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

小雪が、やや強い風に飛ばされて・・・

2023-02-10 08:02:38 | 日記
気温も低く寒い日でしたが、バスに乗って買い物へ行って来ました。
幾つかの野菜が欲しかったのです。
近所に住む長女に頼めば買ってきてはくれるのですが、やっぱり自分が行って手に取って用途に合った物を選んで買いたいからです。
キャベツはいいものが手に入りましたが、大根は手頃のサイズが無く、買わず終いに。
その他、幾つかの野菜を買っては来ましたが、ツカレタ。

午後からは、夕食の下準備を終えてからコタツにあたり、煎茶をゆっくり淹れて小豆餡たっぷりの最中を食べました。
こんな時、何時ものことながら若い頃に出逢った牧師の言葉がよみがえってくるのです。
『あのなぁ、食べるものがあって、食べられる体があれば、人間、それで良し、だよ』
この言葉を思い出しながら、
「そうですねぇ そう思います。」
と、応えながら緑色の煎茶をゆっくり頂きました。

これから、気温が下がって雪が積もるとの予報が出ています。
小雪が、やや強い風に飛ばされて来ました。
中也の詩句が浮かんで来たら、何だか急に淋しくなってきた如月の午後でした。

  『汚れっちまった悲しみに・・・』
                中原中也
  汚れっちまった悲しみに
  今日も小雪の降りかかる
  汚れっちまった悲しみに
  今日も風さへ吹きすぎる
  汚れっちまった悲しみは
  たとへば狐の革裘(かわごろも)
  汚れっちまった悲しみは
  小雪のかかってちぢこまる
  汚れっちまった悲しみは
  なにのぞむなくねがふなく
  汚れっちまった悲しみは
  倦怠(けだい)のうちに死を夢(ゆめ)む
  汚れっちまった悲しみに
  いたいたしくも怖気(おじけ)づき
  汚れっちまった悲しみに
  なすところもなく日は暮れる・・・

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