ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『事実と真実は必ずしも同一の意味ではない。』

2020-03-15 06:19:42 | 日記
 『事実と真実は必ずしも同一の意味ではない。』
 などと言われますと、私の様な単純なアタマにはとても理解できません。
 ついていけません。
 勿論、森雅子法相の発言です。
 森雅子法相は11日の参院予算委員会で、「(2011年3月の)東日本大震災の時、
 検察官が福島県いわき市から最初に逃げた」などと答弁し、その後、答弁を撤回して
 います。
 記者団の取材に応じた森法相の発言を、毎日新聞は次の様に伝えています。
 《実際には「いわき市出身の議員として、報道に接した地元の方々の不安な気持
  ちを思い起こし、結果として法務省が確認した事実と異なる事実の発言をしてし
  まった」。つまり、「地元の気持ちに寄り添った『事実』だ」と言っているよう
  にも解釈できる。》 (3月13日 22時10分)
 いやはや呆れると言う他ありません。
 大震災のような混乱期には様々な情報(誤報・デマ・中傷)が飛び交います。
 安易に地元意識に迎合する様な発言があってはなりません。
 市井の、「ばーば」でさえそう思います。
 何はともあれ、安倍政権による〈黒川弘務検事長の定年延長問題〉の支離滅裂さの表
 れではないでしょうか。

 そこに来て、
 《政府は13日、国家公務員の定年を60歳から65歳に延長する国家公務員法
  改正案を閣議決定した。
  2022年度から2年ごとに1歳ずつ引き上げ、30年度に65歳とする。
  「束ね法案」として検察官の定年63歳を65歳へ引き上げる検察庁法改正案も
  決定。今国会での成立を目指す。
  国家公務員法改正案は、60歳に達した管理職を下位のポストに移す「役職定年
  制」も導入した。 》(毎日新聞 3/14)
 とのことです。

 検察官定年を巡っては、官邸に近いとされる黒川弘務東京高検検事長の勤務延長が
 1月31日に閣議決定され、野党から過去の国会答弁との不整合があるとして追及さ
 れているという一連の経過の中での閣議決定です。
 〈呆れる〉をはるかに超えて怒りを覚える私です。

 野党の賛同も得て、新型コロナウイルスに対応する改正特別措置法が成立しました。
 強制力の強い措置法です。
 野党の議員の中には、反対の意を示した方もいらっしゃいました。
 もし、私が議員であったならば、迷うところだと思います。
 でも、はっきり言えることは、安倍政権の中にあっては、緊急事態宣言の発令が有っ
 てほしくないと思います。
 『事実と真実は必ずしも同一の意味ではない。』
 などとの発言が、罷り通る政権は信用できませんから。

 昨日までの春めいた陽気に変わり、朝からミゾレが降り続いていました。
 「ミゾレだなあ」 と、夫、
 「雪になるかもね」 と、私、
 「『事実と真実は必ずしも同一の意味ではない』からね」 と、私、
 怪訝な目つきで、夫は私を見ていました。
                     〈ゴマメのばーば〉
コメント
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