ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

おかげ様で、元気で。

2020-03-07 06:02:43 | 日記
 『さあ、ネルノダ!』
 俳優の遠藤憲一さんが演じている「機能性表示食品」のコマーシャルです。
 この食品を試したわけではありませんが、コマーシャルを見るたびに考えます。
 習慣的な就眠時刻が来て、眠たくはなくても健康維持のためには就眠しようかと床に
 ついても、そうすぐには入眠となるわけではありません。
 それでも、若い頃は、〈寝ようか〉などと考えずとも睡魔が襲ってきて、すぐに寝つ
 いたものでした。
 83歳を迎えた今は、そうはなりません。
 興に乗って、というより、やむを得ず続行している仕事などであっても、そろそろ夜
 の12時近くなりますと、〈からだの為に止めよう〉という意思が働いて床に入りは
 しますが、意志通りに、すぐ眠りに陥ったりはしません。
 今日の出来事が走馬灯のように、あれこれアタマを駆け巡ります。
 不安や、口惜しい事や悲しいことがあったりすれば、心まで不協和音が鳴り響いて、
 眠れなくなります。

 教会の礼拝は、しばらく欠席することにしましたので、牧師先生に電話をし、今週の
 「週報」(礼拝順序や次週の予定などが記され、礼拝日の度に渡されます。)を、送
 って頂きました。
 週報と一緒に、牧師先生の小さなメッセージも添えられていました。
 《「主の平安」がありますように》と。
 ハッと、気付かされました。
 私の心に、今不足していたものは「平安」です。
 コロナウイルスのニュースに、おし潰される程ではありませんが、不安や、怒り、そ
 して焦りなども覚えていました。
 今、自分にできることを備えれば、あとは神さまにお任せするだけです。
 そんな基本的な心の在り方が不足していたのでした。

 風はすっかり治まりました。
 夜空に、お月さまがピッカリと顔を出していました。

      『月影』  

      落ちる
      水の音 木の葉
      葉は土に 土の色に
      やがては帰っていくだろう 鰯雲の
      旅人はコートのえりをたてて
      ぼくらの戸口を通りすぎる

      「時が過ぎるのではない
      人が過ぎるのだ」

      ぼくらの人生では
      日は夜に
      ぼくらの魂もまた夕焼けにふるえながら
      地平線に落ちて行くべきなのに

      落ちる 人と鳥と小動物たちは
      眠りの世界に
               (田村隆一 詩人のノート 朝日選書311より)

 昨晩、いつ眠りに落ちたのか・・・記憶にはありません。
 でも、朝を迎えました。
 おかげ様で、元気で。
                   〈ゴマメのばーば〉
コメント
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