春よ来い！ はーやく来い！

　『トイレットペーパー　ある？』
　近くに住む長女から夜、電話が来ました。
　「あるけど　どうして？」と訊ねた私です。
　長女のハナシによりますと、新型コロナウイルス関連で、〈トイレットペーパーが品薄に
　なっている、との情報が流れているらしく、近くの店の店頭にも、出回っていない・・・〉、
　そんな内容でした。
　すぐに入荷するとのことですが、明日の使用に事欠く事になっても困るから、私の家の在
　庫を一応確かめた、とのこと。
　ありがとうです。
　でも、我が家には毎日の使用に必要な数のストックはありますから、差しあたって困ると
　いうことはありません。
　そんなニュースも耳にはしましたが、だからといって買い溜めするなどとは考えてもいま
　せんでした。
　〈紙製品が、品薄になるから、オムツも買えなくなる・・・〉
　そうした懸念というか不安も飛び交っている様です。
　こんな貌で、社会の不安が増大して行くのかもしれません。
　かく言う私も、オムツ使用の幼子を育てていたら、やっぱり多少は「買い」に走るかもし
　れません。
　「冷静にね」と、あらためて自分にも言い聞かせたところです。

　安倍晋三首相は、２７日夕、感染拡大を防ぐため全国の小中高校に３月２日から春休みま
　での臨時休校を要請しましたが、文部科学省は反対していたとは知りませんでした。
　首相は押し切って表明したとのことです。
　　《一斉休校に踏み切ろうと焦る首相サイドに、萩生田氏は「官邸は現場のことを
　　　分かっているのか」と懸念。自ら首相に説明しようと官邸に足を運んだ。
　　　約３０分間の面会で、萩生田氏は一つ一つ課題を説明し翻意を促した。 　
　　　「懸念しないといけない点は分かった」。首相はこう応じたという。
　　　だが、それから約４時間後に開かれた対策本部の会合で首相は一斉休校要請に
　　　踏み切った。》　（毎日新聞２月２９日）
　と、報じられています。
　学童保育所で働いている知人がいますが、急な要請に何かと大変な状況下にある様です
　し、学校の教職員、関係者も半端でない状況に置かれていることでしょう。
　今回の首相決断で、「コロナウイルス感染」に効果が大であることを願ってはいますが、
　首相の一発勝負的な決断だったとすれば、やっぱり「良くやった」と、拍手するのはた
　めらいがちな私です。

　家に、児童を朝から見てくれる家族などが居ない共働きの家庭では、かなり困惑してい
　るのではないでしょうか。
　〈何とか工夫して・助け合って・非常時だから〉
　そうしたコトバが、現場で働いている方々により大きな負担を押しかぶせてしまっては
　いけないと思います。

　今日から３月。
　世界中から、新型コロナウイルス感染患者が居なくなって、
　春よ来い！　はーやく来い！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈ゴマメのばーば〉