ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

やっぱり「粛々」と。

2015-04-16 06:21:56 | 日記
福井地裁は、高浜原発3、4号機に対し、再稼働を認めない仮処分決定を出しました。

原子力規制庁の米谷仁総務課長は14日の定例記者会見で
「原子力規制委員会は当事者ではないため、直接コメントをする立場にはない」
と述べました。

地元の高浜町では住民らが戸惑いをみせています。
高浜町商工会会長は
「原子力は国家事業で、共存共栄を図ってきた。
原発が再稼働すれば町の経済が活性化すると思っていたので、決定に驚いている」
と。
地元としては、これがホンネの見解なのでしょう。
地元経済の活性化。
住民の生活は、「絵に描いた餅」では、暮らせない現実があるからです。

菅官房長官は14日の記者会見で、
「国は当事者ではない。あくまでも仮処分であり、事業者の対応を注視したい」
と述べ、同時に、
『粛々と(再稼働を)進めていきたい』
と強調し、原発再稼働方針に変更はないとの考えを示しました。

私は原発事故に遭った福島県に住む住民の一人として、この仮処分決定を喜んでいます。
10万年も管理しなければならない高レベルの放射性廃棄物を生み出す「原発」は、
稼働させてはいけないモノだと思うからです。

ただ、やっぱり気になるのは、地元経済です。
地元は、この問題をしっかり捉えて行かなければならないのだと思います。
一たび事故が起これば、地元の生活基盤を失うだけではなく、広汎の生活者の暮らしを
危険にさらしてしまうことは、福島原発事故で、はっきりしているではありませんか。
「国が最終的に責任を持つ」と言う言葉に逃げ込んではいけないのです。
国も人も「危険」の責任などとれる筈がないではありませんか。

それにしても、菅官房長官、「粛々」の言葉が、本当にお好きなようです。
ほんの数日前、沖縄・辺野古に関するやりとりで、「粛々」は封印したのかとおもっていました。
もちろん、基地移設と、今回の「仮処分決定」とでは、異なった案件ではありますが、
「上から目線」の本質は変わらないのですね。
                                    〈ゴマメのばーば〉
コメント (5)
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