golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

シュワントナー「すずめ、琥珀の音楽」他、ジモン

2011-10-19 22:51:51 | Weblog
いつもは、それほど混まない電車で通勤しているのですが、今朝は久しぶりに満員の(ぎゅうぎゅうと言う程ではありませんが)電車に乗りました。

それも、浜松町から羽田空港へ行くモノレールで。

意外な電車が意外に混んでいるのに驚きましたが、1つ目の駅「天王洲アイル」でたくさん降りて、ガラッと空きました。

モノレールで通勤されている方もかなりいらっしゃる事を認識致しました。

ケーブルカーやロープウェー通勤などにも憧れてしまいます。

ブリッタ・シュタルマイスター(ソプラノ)、フロリアン・ヘルシャー(ピアノ)、クラウス・ジモン(指揮、ピアノ)ホルスト=シンフォニエッタ(NAXOS盤)

1.すずめ(ソプラノ、フルート、クラリネット、ハープ、パーカッション、ピアノ、弦楽三重奏と器楽アンサンブルのための)(詞:小林一茶の俳句の英訳)
2.ソアリング(フルートとピアノのための)
3.遠い時代のルーンと呪文(ピアノ、フルート、クラリネット、パーカッションと弦楽四重奏のための)
4.アゲダ・ピサロの2つの詩(ソプラノ、クロタルとピアノのための)
5.琥珀の音楽(フルート、クラリネット、パーカッション、ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための)

これもディスクユニオン200円品。

以前、幻想曲「彼方より」(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/fff9aa12b458e54db008e776c73a8468)を取り上げたことのあるアメリカの作曲家ジョセフ・シュワントナー(1943~)の作品集。

吹奏楽では人気曲だそうな「…そしてどこにも山の姿はない」という作品で知られている作曲家。

Wikipediaに拠れば、「非常に多作で、かつフランス印象派、アフリカンドラムやミニマル・ミュージックなど影響されやすく、色彩的で折衷的である」とあるが、このディスクを聴くとまさにその通りの印象。

小林一茶の15の俳句に題材を採った「すずめ」は、印象派の延長線にあり、しかもアフリカンドラムのリズムも途中混ざる。ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ第5番」ともどこか通じる美しい音楽。

1分半ほどの短い「ソアリング」は無調だが、優しく柔らかい響き。

「遠い時代のルーンと呪文」は、不安を掻き立てる雰囲気で開始されるが、やがて幻想の世界に引き込まれて行く。アフリカンドラムやジャズの影響も感じる。ミニマルも入ってます。

「アゲダ・ピサロの2つの詩」の第1曲「Shadowinnower」は、シェーンベルクの傑作かつ大好きな曲、「月に憑かれたピエロ」をも思わせる超現実的雰囲気もある。第1曲「黒いアネモネ」は印象派歌曲の影響線上にある美しい歌。

「琥珀の音楽」は、琥珀を思わせる落ち着いた幻想的な色調の音楽。これぞ、「大人の現代音楽」といったところ。

少なくともこのディスクに聴くシュワントナーは、難解さは無く、幻想的でオシャレな音楽。色々な要素が入り、バラエティーに富んでいて飽きさせない。確かに折衷的かもしれないが、夢幻の世界を現出させる素敵な音楽であります。


これはとても良い買い物をしました。

「…そしてどこにも山の姿はない」も是非とも聴いてみたくなります。

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