golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ドビュッシー「交響詩《海》」ブーレーズ

2009-04-28 22:29:09 | Weblog
霊に付きまとわれたことってありませんか?

ちょっと季節外れではございますが、海水浴での恐怖体験についてお話したいと存じます。

あれは今を去ること、うん十年前の夏の暑い日のこと。友人と神奈川県内のとある海岸に行きました。

7月中旬~下旬とあって、海岸は海水浴客で溢れておりました。

砂浜の喧騒とは違って、何なのか私は背筋に冷たいものを感じるではありませんか。

しかし、空は夏の日の快晴。何かの錯覚に違いありません。

周りを見渡してみても特別奇妙な情景はございません。

簡単な準備体操をして、取り敢えず海に入ってみることにしました。

砂浜ほどではありませんが、海の中も人が多く賑やかで大した波も無く、特段不安を感じる要素はありません。しかし何か胸騒ぎが…。

東京からも近い海岸であり、決して綺麗な海ではありません。むしろゴミも浮遊した汚い状態でありました。

しかし、人とゴミの多さが海がどこか感じさせる不安感、恐怖感、寂寥等を緩和して、寧ろ安心出来る環境の筈でした。

そのような中で暫く泳いでいるうちに漠然とした不安が現実のものとなったのです。

霊に遭遇したのです。

それは奇妙な細長い形をしておりました。

突然のことと恐怖で私は声も出ませんでした。

周りの人が心なしか少なくなった様な気が致しましたが、誰も霊の存在には気付いていない様子です。

しかし、恐ろしいことに霊は一つでは無く、いくつも泳いでいる私にまとわり付いて来るのです。

その奇妙な形の霊には人の顔が映っていたりする訳では無いのですが、あれは確かに霊であったと私には断言することが出来ます。

歯形の付いたスイカの皮や2~30粒だけ残ったトウモロコシの食べかすなどに混ざって浮遊している霊は、自ら霊であることを明示していましたから。

○○トメの霊、△△蔵吉の霊などと明記されているんですね。

精霊流しの位牌であったようです。白木で出来た小型の卒塔婆の様な位牌に名前に続けて「の霊」と書かれていましたから。

しっし、おいおいこっち来るな、寄るな寄るな、あっち行けあっち!

と心の中で思うものの、粗末に扱う訳にも行かず、水戸黄門の印籠をかざされた侍や町人の様にハハァとひれ伏しながら、いくつもの位牌を避けながら砂浜に退散致しました。

旧盆の直後の海岸で、霊がたくさん浮いていて気色悪かったですよ、ほんと。

ピエール・ブーレーズ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(SONY盤)

海上の夜明けから正午まで
波の戯れ
風と海の対話
の3つの楽章から成る交響詩。

印象派ドビュッシーの代表作ですね。

ここでの海は人っ子一人いない海。

勿論ゴミなど浮いていません。

しかし、安らぎを感じる穏やかな海。ギラギラした夏じゃないですね、春でしょうか。

昔からとても好きな曲。ブーレーズの精緻な指揮も気に入っています。

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