先日、ヤンキーの若者からクラシック音楽に関しての相談を受けました。
ある人経由でその話を頂戴したのですが、最初ヤンキーと言われてもどんな人種か想像も出来無かった為、手元の図鑑で調べてみました。
昭和の時代に発行されたその図鑑の「ヤンキー」のページには、鶏のトサカの様な尖んがった頭髪をして、ダボダボのスボンを履いた青年のがこちらを睨んでいる写真が掲載されておりました。
リーゼント、ボンタン、ガンなどといった解説が付いておりましたが、良く意味が分からなかったですねえ~。
何でも最新版では、このタイプは「クラシックヤンキー」として、絶滅危惧種に指定されているのだそうです。
紹介された啓司という青年は、「コンテンポラリーヤンキー」に分類されるようで、図鑑の写真とは大きく異なる外観を呈しております。
首から鎖を下げ、左耳と鼻にはピアスをしておりますが、意外にこざっぱりした服装です。
図鑑とはとても同じ「ヤンキー」とは俄かには思われませんでした。
しかし、じゃがいもの事を思い出し自分なりに納得した次第。
外観は大きく違うのですが、じゃがいもは「なす科」なのです。
絶滅危惧種のヤンキーとコンテンポラリーヤンキーは、じゃがいもとなすの関係と思えばさしたる違和感はありません。
まあ、どちらがじゃがいもで、どちらがなすかについては色々支障もございますので、賢明な読者の方の判断にお任せすることと致しましょう。
なお本文には、一般ピープルには馴染みの無い専門用語も登場致しますので、理解の一助となるよう、難解用語については注釈を付けております。
さて、啓司の相談が何だったかと言うと、クラシック音楽について手っ取り早く教えて欲しいという内容。
彼は髪の長い音大生に恋をしてしまったのだそうです。
その話を聞いた瞬間、頭に鶏のトサカを付けたヤンキー君が、尾長鳥の尻尾を付けた女性に告白している映像が目に浮かび、吹き出しそうになってしまいました。
(実際には、啓司の頭髪は鶏のトサカの様なリーゼントではありませんでしたが)
中学の同級生である彼女はヴァイオリンを専攻しているらしいのですが、話掛けようにも住んでいる世界が違い過ぎて共通の話題が無いのだそうな。
そこで手っ取り早く、クラヲタオヤジからクラシックネタを仕入れたいとのこと。
今までクラシック音楽など聴いたこと無かったそうです。勿論、学校の音楽の時間は、バックレ*1)ていたか寝ていたので、音楽鑑賞など聴いていなかった訳ですね。
しかし、恋の力は大きいもの。そんな彼に「ヴァイオリン名曲集」なるCDを買わせてしまったのですから。
先ずはこれらの曲の事を教えて欲しいというのが啓司の要望でした。
CDに入っている「タイスの瞑想曲」というのが特に良い曲だと思ったと啓司は言います。どうも曲のイメージと彼女がだぶるらしく、ヤンキーらしからぬ遠い目をしております。
マスネという作曲家の曲でしたよね?
違う!
私は彼の言葉を強く否定しました。
あれはだな、本当は「隊すの迷走曲」と言って、増姉(ますねえ)が作った曲だ。
でも解説には確か、マスネっていうフランスの作曲家の曲だと…。
そんなの嘘や。評論家の言うことなんか信じたらアカン!
じゃあ、増姉って言うのはいったい誰なんですか?
何?お前、増姉も知らないのか!?
伝説のレディース*2)の頭(あたま)*3)だろ。
年増の姉さん、と言うことで「増姉」ってあだ名が付いたんじゃねえか。そんなこと、ヤンキーの常識だろ。お前もヤンキーならヤンキーらしく、「ヤンキーの歴史 全3巻」(ゴルフ出版)を読んで、それ位のこと勉強して置けよな。
これはな、「ゴッドファーザー愛のテーマ」*4)ではレディースらしくないと、増姉が作った曲だ。
隊列組んで、原付*5)とかで道路を迷走(ジグザグ走行)する時に鳴らすクラクションの音楽じゃねえか。
「タイスの瞑想曲」のクラクション鳴らしながら暴走していたレディースなんていたんすかあ?!
「タイスの瞑想曲」じゃなくて「隊すの迷走曲」!おめえ、何度言ったら分かるんだよ!
でもCDには、「タイスの瞑想曲」って印刷されてましたよ?
それは誤植!まあよくあることだな。いずれにしたって、ヤンキーとクラシック音楽は関係が深いってことだ。
何かイマイチ納得行かないけどまあいいか、という表情の啓司。
じゃあ次は、クライスラーの「愛の喜び」という曲のことを教えてください。
お前ヤンキーだろ!何でそんなヤワな曲ばかり識ろうとするんだ?!ヤンキーならヤンキーらしくもっと硬派な曲の知識を仕込めよ。
大体な、そんな「ヴァイオリン名曲集」なんてCDに入っている曲じゃ、いかにも付け焼き刃みてえじゃねえか。ヴァイオリンやってる彼女が好きになったから、急いでショップ行って1枚だけ買って来たっていうの見え見えだろ。
じゃあ、どうしたらイイんすか?
これからオッサンがな、クラシック音楽とヤンキーの深い関係について教えてやるから、それをよく覚えてだな、彼女との話材にするんだ。
クラシック音楽とヤンキーの深い関係ですか?
そうだ、深い関係だ。さっきの増姉の「隊すの迷走曲」以外にも色々関係あるぞ。
お前らヤンキーって、いろんな言葉を漢字で書くじゃないか。
例えば、「愛死天流(あいしてる)」だ。あれは実はクラシックに由来している。
ワーグナーという作曲家に「トリスタンとイゾルデ」というオペラがあってだな…。
「トリスと剃り込み*6)」すか~?剃り入れたヤンキーがトリス飲んでいるお話とか。
ばっかも~ん!どこにそんなオペラがあるんじゃい。これはなあ、どういうお話かと言うと、トリスタンという人とイゾルデという人のお話だ。どうだ解ったか?
タイトルそのまんまじゃないすか!
まあ、話せば長い話じゃが、ストーリーはどうでもええわ。とにかくここでのキーワードは「愛の死」だ。
昔、ワーグナー好きの総長*7)が「トリスタンとイゾルデ」に因んで「愛死天流(あいしてる)」と書き、それが流行したものだ。
なるほど。しかし、まさかヤンキーとクラシックにそんな関係があったとは思いませんでした。でも「愛死」は分かったんすけど、「天流」はどういう意味なんです?
てめえ、雑魚かあ~!そんな細いこと気にしたらいかん!
でも彼女にその話して、「天流」のこと質問されたら何て答えりゃいいんすか?
いや、う~ん。ああそうそう、クラシック音楽にはな、「装飾音」っうのがあってだな、もとの音にピロピロッ~って感じで、そう、ちょうど天が流れる様な感じの音がくっつくんだ。
総長は、装飾音付で表現したんだな。
他にもクラシックと関係のあるヤンキー語とかあります?
「愛羅武勇(あいらぶゆう)」もそうだ。これは、ヴェルディという人の「アイーダ」というオペラで、愛がテーマになってるが、なかなか勇ましい音楽だな。逆にだな、ヤンキー語がクラシック用語になったのもあるぞ!
え~っ?、そんなのもあるんすかぁ~。
「協奏曲」というクラシック音楽のジャンルの言葉がそうだ。
もともとは、族*8)の「狂走曲(きょうそうまがり)」という暴走のことだ。
ロシアのショスタコーヴィチという人が書いた「死者の歌」という曲に由来する「夜露死苦(よろしく)」もあるぞ。
「夜露死苦(よろしく)」もそうなんすか~。オッサン有難う、オレなんか自信出て来ました。彼女にコクってみます。
頑張れよ青年!
私は口から出任せを並べ立てて啓司と別れた。その後、彼とは会っていないが、えらくしょんぼりした表情で彼が歩いているのを見掛けたというのを先ほど聞いた。
なぜ恋は成就しなかったのだろう?私としては最善を尽くして彼にアドバイスしたつもりだったのだが…。
*1)さぼる、隠れる。
*2)女性暴走族。
*3)リーダー。
*4)暴走族のクラクションの定番中の定番曲。
*5)レディースの場合、単車とは言っても原動機付自転車、いわゆる「原付」に乗る者も多かった。なお、「原付」でもスーパーカブの様なオッサン仕様の物では無いことは言うまでもない。
*6)頭髪の生え際の境界線を明確にして初期のアデランスやアートネーチャーのテイストを醸し出すためカミソリで剃ること。
*7)暴走族の頭(あたま)*3)。
*8)暴走族。
アッラ・シモーニ(ソプラノ)、ヴラディーミル・ヴァネーエフ(バス)、ルドルフ・バルシャイ指揮ケルン放送交響楽団(BRILLIANT CLASSICS盤)
ショスタコーヴィチの15曲の交響曲の内で、4、8、14、15番とか本当に凄く曲だと思います。
他の誰にも書けない真の天才の作ですね。
政治的な大きな制約の中、内容も表現もたがをはめられ、しかしそこに真に独創的な音楽を構築。長い音楽史の中でも稀有の作曲家のだと思います。
その交響曲の中でも、この14番は最高傑作と呼んでも良いかもしれません。
ロルカ、アポリネール、キュツヘルベケル、リルケの「死」をテーマにした詩に音楽を付けた下記11楽章から成る曲で、マーラー「大地の歌」との共通性も多いですが、誤解を恐れずに言えば、その深さは「大地の歌」の比では無いと思います。
決して声高になる音楽ではありませんが、魂を抉られる様な凄味があります。
1.深いところから
2.マラゲーニャ
3.ローレライ
4.自殺
5.心して
6.マダム、御覧なさい
7.ラ・サンテ監獄にて
8.コンスタンチノープルのサルタンへのザポロージェ・コサックの返事
9.おおデルウィーク、デルウィーク
10.詩人の死
11.結び
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ある人経由でその話を頂戴したのですが、最初ヤンキーと言われてもどんな人種か想像も出来無かった為、手元の図鑑で調べてみました。
昭和の時代に発行されたその図鑑の「ヤンキー」のページには、鶏のトサカの様な尖んがった頭髪をして、ダボダボのスボンを履いた青年のがこちらを睨んでいる写真が掲載されておりました。
リーゼント、ボンタン、ガンなどといった解説が付いておりましたが、良く意味が分からなかったですねえ~。
何でも最新版では、このタイプは「クラシックヤンキー」として、絶滅危惧種に指定されているのだそうです。
紹介された啓司という青年は、「コンテンポラリーヤンキー」に分類されるようで、図鑑の写真とは大きく異なる外観を呈しております。
首から鎖を下げ、左耳と鼻にはピアスをしておりますが、意外にこざっぱりした服装です。
図鑑とはとても同じ「ヤンキー」とは俄かには思われませんでした。
しかし、じゃがいもの事を思い出し自分なりに納得した次第。
外観は大きく違うのですが、じゃがいもは「なす科」なのです。
絶滅危惧種のヤンキーとコンテンポラリーヤンキーは、じゃがいもとなすの関係と思えばさしたる違和感はありません。
まあ、どちらがじゃがいもで、どちらがなすかについては色々支障もございますので、賢明な読者の方の判断にお任せすることと致しましょう。
なお本文には、一般ピープルには馴染みの無い専門用語も登場致しますので、理解の一助となるよう、難解用語については注釈を付けております。
さて、啓司の相談が何だったかと言うと、クラシック音楽について手っ取り早く教えて欲しいという内容。
彼は髪の長い音大生に恋をしてしまったのだそうです。
その話を聞いた瞬間、頭に鶏のトサカを付けたヤンキー君が、尾長鳥の尻尾を付けた女性に告白している映像が目に浮かび、吹き出しそうになってしまいました。
(実際には、啓司の頭髪は鶏のトサカの様なリーゼントではありませんでしたが)
中学の同級生である彼女はヴァイオリンを専攻しているらしいのですが、話掛けようにも住んでいる世界が違い過ぎて共通の話題が無いのだそうな。
そこで手っ取り早く、クラヲタオヤジからクラシックネタを仕入れたいとのこと。
今までクラシック音楽など聴いたこと無かったそうです。勿論、学校の音楽の時間は、バックレ*1)ていたか寝ていたので、音楽鑑賞など聴いていなかった訳ですね。
しかし、恋の力は大きいもの。そんな彼に「ヴァイオリン名曲集」なるCDを買わせてしまったのですから。
先ずはこれらの曲の事を教えて欲しいというのが啓司の要望でした。
CDに入っている「タイスの瞑想曲」というのが特に良い曲だと思ったと啓司は言います。どうも曲のイメージと彼女がだぶるらしく、ヤンキーらしからぬ遠い目をしております。
マスネという作曲家の曲でしたよね?
違う!
私は彼の言葉を強く否定しました。
あれはだな、本当は「隊すの迷走曲」と言って、増姉(ますねえ)が作った曲だ。
でも解説には確か、マスネっていうフランスの作曲家の曲だと…。
そんなの嘘や。評論家の言うことなんか信じたらアカン!
じゃあ、増姉って言うのはいったい誰なんですか?
何?お前、増姉も知らないのか!?
伝説のレディース*2)の頭(あたま)*3)だろ。
年増の姉さん、と言うことで「増姉」ってあだ名が付いたんじゃねえか。そんなこと、ヤンキーの常識だろ。お前もヤンキーならヤンキーらしく、「ヤンキーの歴史 全3巻」(ゴルフ出版)を読んで、それ位のこと勉強して置けよな。
これはな、「ゴッドファーザー愛のテーマ」*4)ではレディースらしくないと、増姉が作った曲だ。
隊列組んで、原付*5)とかで道路を迷走(ジグザグ走行)する時に鳴らすクラクションの音楽じゃねえか。
「タイスの瞑想曲」のクラクション鳴らしながら暴走していたレディースなんていたんすかあ?!
「タイスの瞑想曲」じゃなくて「隊すの迷走曲」!おめえ、何度言ったら分かるんだよ!
でもCDには、「タイスの瞑想曲」って印刷されてましたよ?
それは誤植!まあよくあることだな。いずれにしたって、ヤンキーとクラシック音楽は関係が深いってことだ。
何かイマイチ納得行かないけどまあいいか、という表情の啓司。
じゃあ次は、クライスラーの「愛の喜び」という曲のことを教えてください。
お前ヤンキーだろ!何でそんなヤワな曲ばかり識ろうとするんだ?!ヤンキーならヤンキーらしくもっと硬派な曲の知識を仕込めよ。
大体な、そんな「ヴァイオリン名曲集」なんてCDに入っている曲じゃ、いかにも付け焼き刃みてえじゃねえか。ヴァイオリンやってる彼女が好きになったから、急いでショップ行って1枚だけ買って来たっていうの見え見えだろ。
じゃあ、どうしたらイイんすか?
これからオッサンがな、クラシック音楽とヤンキーの深い関係について教えてやるから、それをよく覚えてだな、彼女との話材にするんだ。
クラシック音楽とヤンキーの深い関係ですか?
そうだ、深い関係だ。さっきの増姉の「隊すの迷走曲」以外にも色々関係あるぞ。
お前らヤンキーって、いろんな言葉を漢字で書くじゃないか。
例えば、「愛死天流(あいしてる)」だ。あれは実はクラシックに由来している。
ワーグナーという作曲家に「トリスタンとイゾルデ」というオペラがあってだな…。
「トリスと剃り込み*6)」すか~?剃り入れたヤンキーがトリス飲んでいるお話とか。
ばっかも~ん!どこにそんなオペラがあるんじゃい。これはなあ、どういうお話かと言うと、トリスタンという人とイゾルデという人のお話だ。どうだ解ったか?
タイトルそのまんまじゃないすか!
まあ、話せば長い話じゃが、ストーリーはどうでもええわ。とにかくここでのキーワードは「愛の死」だ。
昔、ワーグナー好きの総長*7)が「トリスタンとイゾルデ」に因んで「愛死天流(あいしてる)」と書き、それが流行したものだ。
なるほど。しかし、まさかヤンキーとクラシックにそんな関係があったとは思いませんでした。でも「愛死」は分かったんすけど、「天流」はどういう意味なんです?
てめえ、雑魚かあ~!そんな細いこと気にしたらいかん!
でも彼女にその話して、「天流」のこと質問されたら何て答えりゃいいんすか?
いや、う~ん。ああそうそう、クラシック音楽にはな、「装飾音」っうのがあってだな、もとの音にピロピロッ~って感じで、そう、ちょうど天が流れる様な感じの音がくっつくんだ。
総長は、装飾音付で表現したんだな。
他にもクラシックと関係のあるヤンキー語とかあります?
「愛羅武勇(あいらぶゆう)」もそうだ。これは、ヴェルディという人の「アイーダ」というオペラで、愛がテーマになってるが、なかなか勇ましい音楽だな。逆にだな、ヤンキー語がクラシック用語になったのもあるぞ!
え~っ?、そんなのもあるんすかぁ~。
「協奏曲」というクラシック音楽のジャンルの言葉がそうだ。
もともとは、族*8)の「狂走曲(きょうそうまがり)」という暴走のことだ。
ロシアのショスタコーヴィチという人が書いた「死者の歌」という曲に由来する「夜露死苦(よろしく)」もあるぞ。
「夜露死苦(よろしく)」もそうなんすか~。オッサン有難う、オレなんか自信出て来ました。彼女にコクってみます。
頑張れよ青年!
私は口から出任せを並べ立てて啓司と別れた。その後、彼とは会っていないが、えらくしょんぼりした表情で彼が歩いているのを見掛けたというのを先ほど聞いた。
なぜ恋は成就しなかったのだろう?私としては最善を尽くして彼にアドバイスしたつもりだったのだが…。
*1)さぼる、隠れる。
*2)女性暴走族。
*3)リーダー。
*4)暴走族のクラクションの定番中の定番曲。
*5)レディースの場合、単車とは言っても原動機付自転車、いわゆる「原付」に乗る者も多かった。なお、「原付」でもスーパーカブの様なオッサン仕様の物では無いことは言うまでもない。
*6)頭髪の生え際の境界線を明確にして初期のアデランスやアートネーチャーのテイストを醸し出すためカミソリで剃ること。
*7)暴走族の頭(あたま)*3)。
*8)暴走族。
アッラ・シモーニ(ソプラノ)、ヴラディーミル・ヴァネーエフ(バス)、ルドルフ・バルシャイ指揮ケルン放送交響楽団(BRILLIANT CLASSICS盤)
ショスタコーヴィチの15曲の交響曲の内で、4、8、14、15番とか本当に凄く曲だと思います。
他の誰にも書けない真の天才の作ですね。
政治的な大きな制約の中、内容も表現もたがをはめられ、しかしそこに真に独創的な音楽を構築。長い音楽史の中でも稀有の作曲家のだと思います。
その交響曲の中でも、この14番は最高傑作と呼んでも良いかもしれません。
ロルカ、アポリネール、キュツヘルベケル、リルケの「死」をテーマにした詩に音楽を付けた下記11楽章から成る曲で、マーラー「大地の歌」との共通性も多いですが、誤解を恐れずに言えば、その深さは「大地の歌」の比では無いと思います。
決して声高になる音楽ではありませんが、魂を抉られる様な凄味があります。
1.深いところから
2.マラゲーニャ
3.ローレライ
4.自殺
5.心して
6.マダム、御覧なさい
7.ラ・サンテ監獄にて
8.コンスタンチノープルのサルタンへのザポロージェ・コサックの返事
9.おおデルウィーク、デルウィーク
10.詩人の死
11.結び
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