奇跡の扉

今までにない新しい治療法で確実に成果を出しています。安全、無痛、無害の遺伝子療法です。

人が病気を治す

2015年02月11日 | 日記
「新しい挑戦と医療倫理」と題して、群馬大学病院の腹腔鏡問題を考える有識者の意見が昨日の読売新聞に掲載されていました。

その中の医療の問題点として、気になる言葉をいくつか列挙してみました。

医師の説明の仕方として、医学用語を並べて相手をけむに巻き、「わからないからお任せします」と言う言葉を導き出す医師もいる。

昔は、現在ほど厳しく医療行為に科学的根拠を求められなかったので、経験を頼りに新しい手術を行っていた。今となっては、倫理的に本来あるべき姿ではなかった。

手術するに当たり、私は手術中の判断ミスで患者が二人続けて亡くなれば、心臓外科医を辞めると自らに課した。緊張感を伴う決め事だが今もそれを守っている。手術で患者を亡くすことは、外科医にとってとても大きな問題だ。それを成長の中の一ページくらいにしか思わない外科医がいるとしたら、極めて残念だ。

肝臓、胆道、すい臓の腹腔鏡手術は今、外科のトレンドで、外科医が挑戦したくなる魅力的な手法のようだ。そういう状況の中では無理が生じやすくなる。

どんな医療技術も最初は「実験」として行われる。実験的医療は100%が目の前の患者の為とは言い切れない。患者に試してみると言う面があるからだ。

以上、幾つか気になる言葉を挙げてみましたが、医療が必ずしも自分にとって良い事だけを提供してくれるものではないという事が感じ取れます。

自分の選んだ病院、医師の技術、医師の考え方、誠意、経験、幾つかの要素が患者の運命を握っていると言えなくもないでしょう。

一番大切なことは医学が病気を治しているのではなく、人が病気を治すのです。
コメント
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