小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

前代未聞の新型コロナが広がる世界と島の暮らし。

2020年04月04日 | 新型コロナ(COVID-19)
■2019年12月に中国武漢でCOVID-19は発生しました。
最初に感染症が確認されてから67日間で、世界の感染者数はなんと10万人に達しています。
この1週間で感染者数は2倍に膨れ上がり、
世界全体の感染者数が4月2日、100万人を突破しました。

各国が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)に対処する中、
新たな厳しい局面を迎えています。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、
新型コロナウイルスによる感染症「COVID-19」で
これまでに世界で5万1000人以上が死亡し、20万8000人以上が回復しているとのことです。

世界全体の感染者数は、実際にはさらに多いとみられます。

世界の感染者数の4分の1近くはアメリカで、約半数は欧州で確認されています。
死者はイタリアが世界最多となっています。


日本国においても都市を中心に感染が拡大しており、
4月3日には1日の感染者がついに300人を超えました。
トータルで新型コロナの国内感染者数は3129人に上っています。

現在、深刻な状態になっているニューヨーク。
都市封鎖となり、医療崩壊も発生していて、治安の悪化も深刻化しているそうです。
でもつい3週間前までは今の日本みたく「まあ大丈夫だろう」的な雰囲気だったそうです。

ニューヨークに住む日本人の方が日本の状態があまりに3週間前のニューヨークと似通っているので、
真剣に警告を出してくれています。
※この情報はフェイクとのご意見も頂きました。
間違った拡散である可能性はありますが、日本への注意喚起はとても必要と僕は思います。
こういうパニック時の情報は気を付けなければいけないですね。
もう一人のニューヨーカーの動画もぜひ見て、それぞれが判断して欲しいと思います。
現時点で僕はどちらが正しいかフェイクかわかりません。
現地にいるわけでもないし、N.Yに信頼できる友人がいるわけでもありません。
しかし、彼女が言いたいことも分かるります。
でも住んでいる、母島の事はしっかりと発信できます。
「自分たちは大丈夫」と思わず、事実を見極め、しっかりと感染拡大で自分も人の命も守りましょう。


■皆さんが心配してくれているカナダ留学している長女ですが、
3月の下旬に緊急帰国させました。

日本よりはるかにまともな新型コロナの対策をしていて、
安全であろうカナダの方田舎暮らしでした。
今、動くべきでないなと思いつつ、
家族でも沢山議論を重ね、以下の理由で帰国を決定しました。

・16歳の未成年である
・高齢者宅にホームステイしている
・医療面で感染した時に対応が難しい
・長期化の可能性があり、飛行機が動く保証がない

でした。
結局、帰国を決意してから調べると3月いっぱいで
カナダの最寄りの空港からの国内線は全線ストップという、まさにギリギリの状況でした。
3月の段階ではカナダからの帰国者には空港検疫も隔離も定められていない状況でした。

しかし、すぐにそのまま小笠原に帰島するリスクは高かったのです。
バンクーバー空港、成田を経由するわけですから。

有難いことに、東京ではなく今も感染者が少ない地域で、
長女の自主隔離を様々なリスクを理解したうえで引き受けてくれる方がいたので、
今はそちらのお宅に滞在させてもらっています。
島に比べて、感染症対策の医療機関も近いとの事で、そういう意味でも安心です。
本当に有難うございます!

たった一人でカナダに行き、
7か月過ごして、たった一人で帰国した16歳の長女自身も
本当にお疲れ様でした。
心配していた体調不良も今はなく、元気の様です♪

新型コロナの状況が収束すれば、カナダ留学に戻るつもりではありますが、
長期化するであろうこの状況の中では、まったくの未定です。

次女の未成年たったひとりの帰国渡航は
本当に多くの人のフォローのお蔭で無事にたどり着く事が出来ました。
本当にありがとうございました。

バンクーバー空港、成田空港にそれぞれ何かあったらフォローするよ!
日本に帰って来たらうちにきなよ!
なんて心強く、有難いことか!!

お蔭様でうちは長女が無事に帰国できたので、
次はこちらがそれをフォローする番だと思ってます(#^.^#)

これは3/31に友人がシェアしてくれた東京の病院に務める方からのメッセージです。

島にいるとなかなか伝わりませんが、
東京は過去にない風景が広がっているそうです。

成田空港や羽田空港はガラガラ。
新幹線も数人しか乗っていない。
町中も飲食店もほぼお客がいない状況なのだそうです。

島はまだそこまでの雰囲気ではないし、
有難いことに人のいない大自然が広がっているので、
人に会わずに外で過ごす事が出来ます。

これがどんなに有難いことなのかを今実感しています。


■さてさて、小笠原諸島母島の現在の状況です。
4/4現在、小笠原どころか、東京の島々において、新型コロナウイルスの感染は確認されていません。

母島では休業をしている、これから休業を予定している飲食店、宿、観光ガイドがいます。(詳しくは母島観光協会へ)
小中学校はスタートを赴任者が来島した2週間後の4/15スタートに延期しました。
東京都や農協も内地からの赴任者、帰島者を2週間自宅待機にしています。

政府が緊急事態宣言を出さず、休業の補償もしない、
都知事がロックダウンの指示も出していない状況の中で、
私達は私たち自身がこれだけの状況の中で、島の暮らしを守らなければ行けません。

島の医療はとても脆弱です。
新型コロナウイルスの感染による緊急搬送はできる様になりましたが、
現段階では島では感染の検査が厳しいですし(検体を内地に送るのに時間がかかり過ぎる)、
人工呼吸器はなんと1台しかありません。

医師が一人、看護師が3名の診療所しかない母島は、感染が拡大したら医療崩壊するのが見えています。
働く人たちを全員しているからこそ、全力で私達は感染を防がなければいけません。


■そんな中、4/2のおがさわら丸で新しく赴任の皆さんが来島しました。
いつもは出迎えの大勢の島民が迎えるこの日。
本来は新しい出逢いにワクワクする日なのです。

でも、こんなにも複雑な気持ちで迎えるのは初めてです。
みんな距離を置いて出迎えたこの瞬間。

いつもの出迎え式もできない、こんなご時世が悔しいです。

島のインフラや子供たちの教育の為に来てくれる皆さん。
きっと赴任する人達も胸中穏やかではないですよね。
とても気を遣って来ている人が多いと思います。

せっかく日本で一番遠い島まで来てくれたのだから、
島の為に来てくれたのだから、
2週間の自宅待機を経て、
歓迎の言葉を話せればと思っています。

Facebookで赴任者が各離島にも新コロナのウイルスを持ち込んでいることを発信しました。
3/14長崎県壱岐島のケース
4/1鹿児島県沖永良部島のケース

または観光客が島に持ち込んだケースもあります。
3/29 沖縄観光客が本土に戻った後に感染確認
やっぱり、小笠原もこんな風に入ってくるのだろうかと心配しています。

本当に今は新型コロナが落ち着くまで、観光は我慢してほしいです。
石垣島の方も切実に訴えています

でも旅行会社からは、キャンセルすると凄い金額の違約金を海運に払わないといけないらしいです。
結果、顧客もキャンセルできずに来るという悪循環が発生しています。

こういう部分も政府、都、村が保証しないといけない部分だと思います。
国民の命を守るために。
みんな生活がかかっているのですから。

お願いだから、感染が出る前にできる限りアクセスする人を制限してほしいです。
なるべく絶対数を下げて欲しい。

でも補償や政府の緊急事態宣言を待っていてはもう遅い段階に来ていると思います。
もう、自分たちで自主対策をして動かなければ、
島内でも感染が広がり、経済活動なんて言ってる場合ではなくなるのです。



■お願いばかりではなく、私達も動かなければいけません。
まずは相手を知らなければいけません。
刻一刻と状況が変わる中、最新の情報を入れなければと思います。

分かりやすくSARSとの違いを示してくれて警告しているサイトがあります。
当初は風邪に似た症状、疾患持ちと高齢者のみ気を付けるだったのが、どんどん変化して来ています。

アメリカに住んでいる日本人家族が、新コロナと思われる症状となり、
経過を書いてくれている感染体験記サイトがあります。
とても状況が伝わりやすいです。
いざ、かかってしまうとその後の情報がかなり少ないことになっているようです。

しかし日本では疑わしい症状が出てもなかなか検査してもらえないようです。
渡辺一誠さんによる日本での新型コロナ感染体験記があります。

東京都は毎日新コロナ情報を公開しています。
4/2は165件検査して97名が陽性。
検査要請数は凄い数みたいだけど、
新型コロナ受診相談窓口 相談件数ってのがそれかなと思います。

1,949 件そのうちの165件中の97件。

過去の投稿で、かなりじゃないと検査してもらえないし、断られる状況なので氷山の一角だとは思います。

こんな時こそ現実的な想像力が必要と思います。
僕はこの記事の姿勢が凄く大好きです。

自分は大丈夫と思ってないか?
政府や都知事の指摘や批判ばかりでなく、自分自身の行動も問われていますね。


■もう来てしまった以上は、それに対して、何ができるか?です。
これだけ無症状や潜伏期間の長い症例もある新コロナです。
もう島に入っているかもと仮定するのが賢明と思うのです。

色んなシュミレーションをしなくてはいけないと思うのです。
自分自身の感染拡大を防止するのはもちろん、
各職場、その赴任者の家族の生活をフォローしてあげなくてはと思います。
もう政府頼みはばかりでは駄目でしょう。
自分たちで動くしかないと思うのです。

船が入る4/2、
議員さんや都、村、環境省、学校と関係各代に色々連絡させて頂きました。

赴任者の挨拶回りの自粛(島内はやるつもりだったので)、
赴任者の2週間の自宅待機のお願い、その自宅待機生活者の職場フォローです。
あとは他の離島の状況も知らない人が多かったのでお伝えしました。

みなさんそれぞれの現場で最善を尽くそうと頑張ってくれています。
本当に感謝です♪

東京都職員による新年度赴任者の挨拶回りは
父島→母島間では控えるとのことでしたが、
母島では島内ですら控えてくれるそうです。

この状況での挨拶回りはとても高リスクです。
「顔を覚えてもらわなければ」と言っていましたが、
顔写真とあいさつ文でまずは十分と思います。

これから総会や新年度の打ち合わせも多くなります。
この機会にZOOMなどを使ったWebでの会議をしていきましょう。
できる限りの工夫が必要です。

もちろん、部署によっては対策が不十分の所があります。
できる限りのことをする。
でも人は価値観も温度も環境も違います。
それについてはできる限りの妥協点を見つけだし、最善を尽くすしかないと思います。
目標は感染するリスクの絶対数を可能な限り減らす事。

対応してくれないからと言って、避難し、人を攻撃したり、怒ったりするのは、
何もいいことを生み出しません。
お互いが違うと分かっていて、フォローし合わなければ、
島というカヌーは、明るい未来に漕ぎ出せないのです。

非難否定だけでなく、
かならず現実的な提案を添えて意見を言うのが大事です。

行政だって、警察だって、医療だって、介護だって、生活を支えるインフラの皆さんにも
家族がいて、暮らしがあって、その上で私達の暮らしを支えてくれているのです。
みんなで支え合いましょう♡

今までにない動きをして、
色んな事に気付くチャンスです。

あんなに当たり前だった日常が、
失った事で沢山気付かされます。

みんな人って沢山の力で支え合っているのですね。
今が頑張り時です!!


■1日で300人を超える感染者がでる今日現在。
日に日に感染者は増し、どんどん増えています。

ヨーロッパやアメリカが急激に増えて医療崩壊を目の当たりにしても、
まだ「自分達は大丈夫」と思っているのでしょうか?
どこか他人事でいられるのでしょうか?

政府任せではなく、自分たちがちゃんとしなければと思います。
言われるまで待っていては駄目でしょう。

会議だけでなく、夜飲みもZOOMという多人数会話アプリ、使えますよ!
マスクも手作りできます。
不要不急の外出を控えます。
できることはいっぱいあります。

仕事がなくて困っている方、
今こそYoutuberなど新たな仕事に着手するチャンスかも!?
今は外出できなくてかなりの人がYoutubeを観ているはず!
ピンチはチャンスです(#^.^#)

できることからやっていき、
長期化するであろうこの状況を乗り切るには、
過去に固執しないで、次のステップに行く勇気と行動が必要です。


■最後に島で感染が広がった場合の事も考えておかなければいけません。
おそらく、遅かれ早かれ、そうした事態になると考えられます。

そうなった時に私達はどう暮らしていけばいいのか?

自宅隔離になった人の生活のフォローが必要になるでしょう。
買い物や役所の手続きなど、手伝えることはやっていこうと思います。

エネルギー自給、食糧自給の低い小笠原ですが、
有難いことに大自然に包まれている島の暮らしは、
食べものは海に行けば魚がいます。
畑もあるし、山には薪もあります(主食は絶対的に足りないです!)

そして、島にはそうした状況を生き延びれるスキルを持った人が沢山います♪

石器時代の民が小笠原の暮らしを継続できずに滅んでいます。
江戸時代から戦争を経て続く、小笠原の島の暮らし。

この世界的な局面をどう生き延びるか問われています。
何度も言いますが、ピンチはチャンス!
どんな時でも笑ってクリアできるように頑張っていきたいと思います。

先日、神津島の星空写真家の藤井智久さんに星の撮り方を習いました(笑)。
自分のカメラでこんなのが撮れることを知り、ビックリしました(#^.^#)
ありがとうございます♪
こんなカヌーの写真を撮りながら、これからの世界の状況を考えました。

もう、腹をくくって
やっていくしかないんだと思います。


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