小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

お焚き上げをしながら、母島から2021年の世界を想う

2021年01月11日 | 母島 日常 日記
■パチパチと燃え盛る炎。
1/10、僕たちは正月飾りに対して、お焚き上げを行いました。

例年だと、どんど焼きで前浜で芋煮を振る舞いながら、
ワイワイと行うのですが、今年は新型コロナによる緊急事態宣言下なので、
ひっそりと青年会メンバーだけで、畑でお焚き上げを行いました。

「お焚き上げ」とは、魂が宿っているように思えて粗末に扱うことができない品物を、
寺院や神社などで僧侶や神主がご供養し、焼却することです。

母島では青年会がどんど焼きを開催し、
子供達が竹に餅をはさんで焼いたり、
なかなか現代では触れる機会の減った、炎を眺めながら、
温かい芋煮を食べるのが恒例になっていました。(去年のどんど焼きの様子はこちら

トラックに正月飾りを車に乗せている様子です。
いつものワイワイな感じとは全然違います。

僕たちがお焚き上げを行いながら、
「子ども達に火を見せれないのは残念だね~」
と話していました。

IHなども復旧している現代、
地球上で唯一、火を扱う人間が、火に触れなくなってきているのです。

そんな事に想いを馳せながら、色んな事を考えました。


■さて、世間は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が1/8より発令されました。
かねてから、去年の春の段階から、「この冬はヤバい」と言われていたにも関わらず、
日本どころか、世界各地で新しいウイルスは猛威を振るっています。

東京も1日で2000人を超える新規感染者が確認される事態となり、
より深刻な状態に突入している印象があります。

母島にはまだ1度も感染者が確認されたことはありませんが、
小笠原村は今回の緊急事態宣言でも観光を止めずに、
乗船前のPCR検査を徹底して進めていく方針を出しました。

母島での暮らしはというと、
バドミントンやバレーなど大人数で屋内の施設を利用するのは禁止となり、
学校も全員マスク着用で登校ということになりました。

飲み屋さんは休業を決めた所、
時短で営業を続けている所に分かれています。

去年の1月は、ダイヤモンドプリンセス号で感染が広がり、
話題になっていた頃で、
今はあり得ませんが、
我が家はカナダとインドと青ヶ島と母島に分かれていました。

■そんな最中、変異株が猛威を振るっている、
イギリス・ロンドンから重大インシデント宣言(制御不能状態)が出されました。

重大インシデントとは通常、攻撃や重大事故の発生時に指定され、
特に「重大な被害、損害、混乱、または人間の生命や福祉、
不可欠なサービス、環境や国家安全保障に対するリスク」などがある事態に適用されるものだそうです。

ロンドンのカーン市長によると、市内の一部地域では市民20人に1人が感染。
救急車の搬送要請は1日最大9000件に上るといいます。

少し調べてみると、イギリスって意外と人口が少なかったのです。
イギリス6000万人
日本1.3億人
カナダ3800万人

日本って、小さいのに人口は多い方だったのです(みんな知ってるかもだけどw)。

そんな国におけるコロナ感染者数を調べてみました。
カナダは長女が高校留学しているので、ついでです(笑)。

イギリス


日本


カナダ


多くの国がこの冬に感染が拡がっていますが、
日本は人口の割には少ない方に思えます。

これはみんな様々な自粛が続き、
色々な中でも生活習慣の中で、マスク着用、手洗いや、うがい、毎日の入浴が
影響しているのでは?と言われているそうです。

しかし、
「ただの風邪みたいなもの」
「こうなるとは思ってなかった(総理大臣)」
「これからはwithコロナだから」
そんな言葉が吹き飛ぶほどの現実を感じています。

東京はまだこの夏のオリンピックを諦めきれないのか?と思います。

去年の3月、オリンピックを延期決定した瞬間に
東京都は態度を変え、緊急事態宣言にまっしぐらでした。

これからどうなっていくのか…
それはもう分からないです。

でもどうしていきたいのか、
どうすればいいのかは見えてきている気がします。

今までに戻ろうと固執せずに、
新しい暮らし方にシフトしていかなければいけないと思います。

旅行代理店だけを救うように見えたGotoトラベル。
今、必要なのはしっかりとした補償を伴った休業要請とロックダウン、海外からの渡航の停止、そして医療従事者への十分な報酬じゃないでしょうか?

だらだらと自粛を続けて、また同じ道を歩もうとしても、
頼みのワクチンは変異したウイルスには作用せず、
いたちごっこ?が続くのではと素人は思ってしまいます。
じわじわと国家的に余裕がなくなったら、

あとはイギリス状態になってしまうのでしょうか?
どうか1日も早い回復を祈ります。

■話は変わりますが懐かしい本を役場で見つけました。
「島へ。vol.9 2003年1月 小笠原特集号」です。


当時は「薄っぺらい取材内容だな~」と失礼に考えていましたが、
約20年の歳月を経て見てみると、
めちゃめちゃ面白いです(笑)!!

なんと結婚前の僕も妻も乗っていました♪
父島の小笠原ユースホステルでヘルパーをしていた時代です。

この左上の青いじんべえを来ているのが僕です。
若いな~!!
なんせこの頃、20歳ですからね~(笑)。

この当時のメンバーの中には島に住んで、開業している友人がいたり、
今は内地に家族が出来て交流が続いている人がいたりで、
とっても懐かしいです(*^_^*)

ページを開いてみると、母島の人もたくさん載っていて、
今はもういなくなっている懐かしい人もちらほら。


妻もちゃっかり写っています。
右上の人で自炊している変人でした(笑)。
これはユースの食堂兼ミーティングルームです。

いや~懐かしい!
こういうのは月日が経つとより面白いものですね(*^_^*)

そんな事を思い出しながら、お焚き上げの炎を眺めていました。

いつか、
「あの年はコロナで大変だったねw」
と笑える日が来るのかと願っています♪



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