小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

自分はなんてちっぽけな存在なのだろう!~アウトリガーカヌーとザトウクジラの交錯

2023年02月15日 | アウトリガーカヌー
■先日のカヌーボヤージングは、
クジラの大群の圧倒的な迫力に誰もが言葉を失いました。

写真や動画はその100分の1も表現できていません!

1群7頭。
メスと子クジラに対して、大人のオス5頭の凄まじいまでの争い。
まさにメイティング・ポッド(狂った交尾集団)の大海嘯(だいかいしょう)!!

くろしお丸を見送り、私たちが漕ぐアウトリガーカヌーは南下していました。
6人乗りアウトリガーカヌーはエンジンのない手漕ぎなので、
クジラの息吹がハッキリと聞こえます。

南の遥か彼方に、
10頭を超えるような凄まじく暴れているザトウクジラの群れを見つけ(3群18頭くらい?)、そちらに行こうとしていたら、
そのうちの1群がぐんぐんと近づいてきました。

オスの上にオスが重なり、その上にのしかかるオス達、
海面どころか、海中から凄まじい潮吹き(ブロウ)が響き、
海面に無数の背中や顔、ヒレや飛沫が飛び交っていました。

その大群がカヌーの存在をお構いなしに、
目の前を暴れながらあっという間に迫って来ています!

この霧みたいのなものすべてが複数頭のクジラのブロウ(潮吹き)なのです。

ステア(舵取り役)である僕は、ザトウクジラクジラと接触しない様にかつ、
クジラになるべく影響を与えない様に近づきすぎないように操舵しているつもりですが、
向こうはこっちの存在はお構いなくどんどん迫って来ては、
目の前30m位を通過していきました。

まるでそこだけ台風のような嵐のような迫力でした。


■いつもはクジラが見れると大歓声を上げる、パドラー達。

今回は僕も含め、その圧倒的な存在感とスピードに言葉を失い、
誰も声を出すこともできず、ただ感じていました。

カヌーの時は群れる危険が高く、望遠カメラを持ってくるわけにもいかないので、
いつも防水カメラ一つなのですが、
なかなかステアしながらはうまく手が空かず、撮影できないのです。

今回はそんなことを考える予知もないほどのド迫力でした。


■今まで幾度となくメイティングポッド状態のクジラの群れを見てきましたが、
ここまでの迫力とスピードをカヌーの上で目の当たりにしたのは初めてでした。

エンジン付きのボートでホエールウォッチングに行くのと、
自分たちの手漕ぎで行くのは
まるで雲泥の差と思えるほど違いがあります。

カヌーやSUPでクジラと交錯することは
ただひたすらに、自分たちのちっぽけさを痛感し、
大自然の凄まじさに眉唾を飲み、
心の底から感動する瞬間でした♪

その後は御幸ノ浜沖で落ち着いた親子クジラを眺めては帰路につきました。

何度も何度も沖合でジャンプしているザトウクジラ達を横目に見ながら、です(#^.^#)

偶然にも父島の友人や、このタイミングでたまたま漕げるご縁があった仲間のお陰でこうして漕ぎだすことが出来ました。

その時の映像です。

僕はステアでなかなか撮影する余裕がないのですが、
乗り合わせた一緒の仲間が撮ってくれていました☆

圧倒的な速度と迫力の瞬間はあまりに凄すぎて、
誰も撮影できていなかた気がします。
それがまた良かったりします☆
どうもありがとう!


■もう20年小笠原に住んで、毎シーズン、ザトウクジラを体感しますが、毎度毎度新しい発見と感動があり、飽きることがありません。

なかなかクジラと遭遇できないボヤージングの日に、
みんなで母島をバックにハイチーズ!したら突然真横に大きなザトウクジラが登場したこともあります(笑)。

そんなぐうの音も出ないほどの圧倒的な存在感を感じるたびに、
自分たちのちっぽけさを再確認して、感動して
エネルギーを充電し、日常に戻ります。

一緒に漕いだ仲間も、
小笠原を離れて、いつか都会で過ごしているその瞬間、
この母島の海でクジラ達がこうした営みをしている、

それを一緒に知って共有できたことが、
とてつもない財産なのだと思うのです♪

父島のパドラーが参加してくれる事もあるし、
僕も父島に行くときは漕がせてもらっています☆

帰路に向かう途中も何度も跳ねるクジラ達を眺めながら、
みんなで感動を分かち合う時間。
それがたまらなく嬉しいのです♡

一期一会の出逢いに感謝です☆
どうもありがとう~~!



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