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小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

カナダの生き物たち 陸編【カナダ旅行記④】

2018年09月03日 | 旅行記 カナダ
■普段、とても限られた生物しかいない海洋島・小笠原に住んでいる私たち。
冬はザトウクジラ、年間通してイルカはいるし、マッコウクジラもいます。
陸にいる在来種はオオコウモリのみ。
ヤギや猫、ネズミなど人の暮らしとともに新たな哺乳類が侵入しています。

カナダは大きな大きな大陸。
やはり小笠原の島スケールと訳が違います!

今回はジャスパーやバンフ、バンクーバー島を巡って出会った哺乳類たちを中心に紹介していきたいと思います。

やはり、カナダと聞いて最初に思いついたのはクマの存在でした。
今回は車で移動中に3回ほどブラックベアを見かけることはありましたが、
一瞬で写真を撮る暇もありませんでした。
大型のハイイログマ・グリズリーは出会うこともありませんでした。
世界最大のヘラジカ・ムースも見かけることはありませんでした。

野生というフィールドにおいて、
実際にその野生動物に会えないということは、あまり大きな問題ではなく、
そのフィールドでそれに関わる人々や、
その生物の息吹を感じるだけでもう充分なのです♪

例えば、野外のゴミ箱が頑丈な金属で開けるのも工夫がいる様にされていること、
クマを支える豊かな森、川が沢山残っていることを見て、クマの存在を強く感じることができました。


この日は干潟でゆっくりしていたら、
小3と中3の娘たちは数時間ずっと遊んでおりました。
ポートハーディの干潟です☆

初めての土地で、
初めての場所で、
潮汐でだいぶ景色が変わるほど存分に遊ぶ。

やっぱ子供って遊びの天才と思います♡


■自分達がゆっくり林内を歩けたのはバンクーバー島だったので、
そこでよく出逢ったのはリスでした。

種類としてはトウブハイイロリスという和名が付いている種類。
英名はEastern Grey Squirrels。
人を恐れない可愛いリスは、森の中でキキキキキッ!と鳴き、
レインフォレストが生い茂る木の枝で松ぼっくりを一生懸命かじっていました。

森のあちこちでそのカスが集まっているのを見かけては、
娘達が嬉しそうに教えてくれます♪

森のあちらこちらでリスの喰いカスの松ぼっくりを見かけます。

このように芯だけ捨ててあったり、


外側の部分が散乱しているのを至る所で見かけました。

自分の頭上で食べ終え、
喰いカスを僕の頭の上に落としたときは「やるな~!」と思いました(笑)。


リスに会うのは2年前の北海道以来なので、
子供達も大喜びでした♪

あんなにけたたましく鳴くとは思いもよりませんでしたが…

今回はカナダの田舎ばかりに行っているので(笑)、
都会やそこいらにいるリスを見かけることはありませんでした。

カナダではリスが日常にいるようです♡
この可愛いリスたちもこぼれ種などで種子散布、
そして自身が捕食されたりして、
カナダの森の生態系を保持している存在なのでしょう。


何度かマウンテンシープも車道の脇で岩場にいるのを見かけました♪
写真が膨大過ぎて見つからないのでスルーします☆

■バンクーバー島の小さなシカも何度か見かけました。
オジロジカ(アカシカ)という種類のようです。


近づいてもなかなか逃げず、でも人との距離感は確実にあって、
野生動物の目線でした。

都市にでも出現しているようです。
小さな角を持つオスも見かけましたが、
大きな角の個体は見かけませんでした。


■ジャスパー自然公園の北西にあるロブソン山州立公園の山の上では、
可愛いキバラマーモットを見かけることができました。

雪の残る寒い山の上に生息する大型のネズミの仲間です。
体長は約40cm、体重は約4kg。
そう、大きかったです!
お腹が黄色い毛のあるマーモットなのでこの和名がついたみたいです。
英名はMarmota flaviventris。

彼らが真夏でも雪が残る岩場のエリアを住みかに選び、
岩の上で日向ぼっこしたりするのはとても可愛かったです♪

このマーモットは北米の中央から西側の高標高域に生息している種類だそうです。
雑食性で昆虫から花、葉、実など色々食べるようです。
15年ほど生きて、一生のおよそ80%を巣穴の中で過ごし、その内の60%は冬眠期間であるとのこと。



ここで観光客が考えもなく与えてしまうお菓子などの餌が、
人と野生動物のあるべき距離を歪めてしまっている場面も見かけました。
餌をあげる人達は
可愛いし、ちょっとした興味本位であげる場合がほとんどだと思いますが、
人が野生動物に餌を与えるということは様々な問題を起こしています。

クマなどは確実に人との距離を不自然に縮めてしまい、
不幸な事故や射殺に繋がる出現に繋がりますし、
クマ以外でも人のお菓子等の過剰な塩分、糖分、添加物は深刻な健康被害を起こさせます。
2年前の北海道で感じた同じ問題をここカナダでも感じることになりました。
私たちにできることは、餌をやらないこと、野生動物と人の距離を大切にすること、
その意味と実態を伝えていくことだと思っています。

この美しいロッキー山脈を山の上から眺める子供達。
野生動物と人との距離というものを感じるきっかけになったでしょうか?

■ポートハーディーの林内ではなんと大きなナメクジを見かけました!

昔、西表島で見たナメクジ以上かも知れません☆


結構これにはビックリでした(笑)。


■ポートハーディーの郊外では野ウサギにも出逢えました♪

なかなか可愛いですね。


普段賑やかな子供達も思わず静かになっちゃいます(笑)。


こんな生き物たちを抱える森の豊かさに感動しました。


カナダの生き物たち 陸編を書くにあたり、頭をよぎったのが恐竜でした。

この自分達が踏みしめるカナダの大地を、
こんなにも大きな生き物が歩いていたなんて…


今回、ドラムヘラーの恐竜博物館に行くことができたので、
またその記事も書きたいと思います!

乞うご期待!!


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