小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

長女が日本出発!!~コロナ渦でのカナダ留学継続という選択

2020年08月08日 | カナダ留学 長女
■8月8日、長女が成田空港からカナダに向けて出発しました。
去年の9月から留学していたカナダの高校に戻る為です。

この記事を書いている時は彼女は空の上です。

世界が新型コロナのパンデミックが広がる中、
長女は3月末に日本に緊急帰国しました。

それから4か月、内地、父島、母島と転々として、
今、このタイミングでカナダに戻る事を選択しました。

東京で連日400人以上の新規陽性者が出ている中で、
カナダに戻る選択をすることはとても悩みました。

長女にとっては父島の小笠原高校に入るという選択肢もありました。
しかし、本人も悩みに悩み、カナダの田舎の、日本人が長女しかいない方田舎の高校に戻る決心をしたのです。

親としてはその決断に精一杯フォローするつもりで、関わってきました。

※追記 日本時間の2:30無事にカナダに着き、入国審査もパスしたと連絡が入りました☆

■長女がカナダに戻るに向けて、小5の妹が描いたメッセージです。
このコロナ渦では出国することすらできるか、当日まで分からない状況でした。

今日、成田空港で出国できることが分かったと連絡を受けた時、
「カナダに行けなければ、おねぇちゃんは残念だと思うけど、
 私は少し嬉しい〜」って言っていました。
 しかし、乗れるって言ったら、少し寂しそうでした。

妹にとって超優しい6歳上の大好きな姉。
自宅出産で産まれた瞬間から、へその緒を切るのまでやってきた姉です。
次女が赤ちゃん頃は本当に良く抱っこしてくれました♡

そんな妹の為に6年間、ランドセルをすごく丁寧に扱ってきた姉です。
どんなに高いランドセルよりも価値のある、とびっきりのランドセル。
そりゃ、寂しくないわけはありませんね。

でも、外に羽ばたいて行く姉を応援したい気持ちもあり、
小学生ながらに色々葛藤しているようです。


■長女が母島を離れたのは8/1出港のおがさわら丸でした。
カナダに新型コロナを絶対に運び込むわけにはいかないので、
滞在先の神奈川まで、感染症対策を入念に考えて臨みました。
「公共交通はコロナが心配だから」と車で神奈川まで送ってもらったりしていました。

それには母島診療所が開催してくれているコロナ相談室も大いに役立ちました。

3月末に帰国、
4月にお世話になった東北から、小笠原に帰って来るときも、
今までにない緊張感の中、旅をしてきました。

今回も感染者が日々増加している東京を通過するので、
感染拡大防止に最大限の努力をしたはずです。

移動や滞在にもフォローしてくれる方がいて、
本当に助かりました♪
毎度毎度、多くの人に支えられています。

このお返しは目の前の困った人をフォローして返していければと思います。

よく聞かれることなのですが、
現在、カナダ政府には3/18以降の新規ビザ申請は通らず、
簡単には入国できない状態なのです。

しかし、去年から留学していた長女は、
今回のカナダ渡航に問題のない期限の学生ビザを持っていたので、
渡航することができたのです。
もうこれは、時の運としか言えない状況と思います。

長女はいつも何か強運にいつも恵まれている気がします♪

そして、カナダの高校、学区長にも日本の状況を説明したうえで、
長女のカナダ復学を受け入れてもらえることになりました♪

カナダ側が受け入れOKであり、
長女本人もカナダ留学の継続を望んでいるのなら、
いつまで続くか分からないこのコロナの状況を待つよりも、
渡航することを決めました。

彼女たちの世代にとって、
このコロナ渦は前例のない中を進むという、
困難ですが沢山のギフトともなる中を生き抜いていくのです。

幸いにもカナダ政府は、
日本よりも経済よりも人命を尊重する政策を打ち出しています。

長女が行くブリティッシュ・コロンビア州は1日の感染者が50人を切っています。

オリンピック延期が決まるまで、
緊急事態宣言が出来なかった、
当初は休業補償どころか布マスク2枚の配布、
経済の為に緊急事態宣言の解除を急いで、再度感染拡大が広がり、
更にはGo toトラベルキャンペーンをするような頓珍漢な日本とは違い、
学生やフリーランスまでも休業補償をしている、まさに先進国のカナダ政府です。

色んな意味で長女が日本にいるよりも、
本人が望むならばカナダに行く事を選んでいいと僕は思いました。

カナダの学校は州やコロナの状況で場所場所で違うようですが、
基本的には9月からの学校再開(感染症対策の上)が決まっています。


■今回、カナダに入国した後は2週間の自己隔離生活を義務付けられています。
それを守れない場合は、なんと4000万円に匹敵する罰則を支払わなければいけません。

長女がホームステイしている先の義祖父はなんと60歳以上。
自己隔離生活をするには60歳以下でなければいけません。

これは大きな問題でした。

今回、有難いことに長女と一緒に渡航する予定の同世代の子がいて、
その子の親がなんと同じエリアの方という事で、
2週間の自己隔離生活をしてもらえることになりました♪

本当に有難いご縁です☆

バンクーバー空港に着いたら、
自家用車で迎えてもらい、そのままBCフェリーでバンクーバー島へ、
ナナイモ経由でポートハーディーへ向かいます。


当時15歳の長女が去年たったひとりでカナダに渡航する時も、
色んなご縁で関わった人たちに、沢山のフォローをして頂きました。

今回はこうして素晴らしい出逢いがあり、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです♪
どうもありがとうございます!!



■長女の渡航が決まったので、最後にみんなで母島の楽園「蓬莱根」に行く事にしました。

蓬莱根はとても大好きだったのに、
ここ数年は随分とご無沙汰になっていた場所です。

先日、久々に行って、最高!と確信できたので、
今度は長女を誘って、最後のファミリーピクニックを開催しました♪

やはり、蓬莱根の海はとても透明で美しく、
長女が出発するまでの限られた時間のフィナーレに相応しい場所でした。

圧倒的な透明度。
美しすぎるサンゴ礁。
歓迎してくれる魚たち。

次、いつ日本に、母島に帰って来れるか分からない状況なので、
最高の母島の景色を堪能して、出発させてあげたい、そんな気持ちでいっぱいでした。

幸いにも、最後に工面できる日程のギリギリで最高のコンディションでした♪

90代の島のレジェンドが「母島で一番美しい場所」と言うほどの秘境です。

山道を歩いて行かなければ行けない、ビーチなのですが、その道のりですら楽しめる♡

長女が蓬莱根に来るのは恐らく、就学前以来くらいなのではないかと思います。
実際にとても喜んでくれて、親としても大満足でした(*^_^*)

本当に行く機会を作れて、本当に良かった(*^_^*)

■今日は長女が無事に搭乗できると分かってから、
長女が残していった天然酵母の種を使って、妻がパンを焼いてくれました。

妻と長女のコラボのパンを食べながら、大空を飛ぶ長女を想います。

本当にこの渡航が認められるかが当日まで分からず、
そこに賭けて動いていたので、無事にチェックインが済んだ連絡は心底ホッとしました。

いつも26時間の船旅がスタンダードな彼女にとって、
8時間半の直行便のフライトは、あまりにあっという間の印象でしょう(笑)。

これからの時代は、今までの常識はおそらく通用しないでしょう。

次に日本に帰って来れるのはいつになるか分かりません。

長女が持っているセンスは、
これからの時代には必要なセンスと思います(勉学、生活力のセンスではないw)。

カナダの学校は、通っている長女から見ても、
「日本の画一化を目指す教育とは違い、
 個人の素質を延ばす教育方法だし、
 先生がとても熱心でプロフェッショナルだと思う」と言っていました。

長女のこれからの人生にとって、素晴らしい糧となる留学になればいいなと思います。


■まずはこのコロナ渦で「出国する」という第一関門を突破できました。
これからも色んな難題がやって来るでしょう。
それこそに学びが多くあると思うのです♪

これからの入国で何かあるかも知れないし、
ホームであるバンクーバー島のポートハーディに関わるトラブルがあるかも知れません。

でもそれは、すべて彼女にとっての学びなのです。

予定されたレールの上での道ほどつまらないものはありません。
結果よりもそこに向けての過程に意味があると僕は思っています。

そこが旅の醍醐味だと僕は思うのです。

トライ&エラーを繰り返しながら、どんな人生が待っているのか楽しみで仕方ありません♡
死なない程度に、色んな経験をして、沢山の糧を得て欲しいと思います。


長女の写真はとても独特でインスタなどにも固定ファンがいます。

空間の気持ちを切り取るのが上手い気がします。

母島を離れる最後の夕陽をみんなで過ごしました。

姉妹でじゃれ合っている光景がとても嬉しかったです(*^_^*)



■去年の巣立ちとは違う意味の出発の日。

普段、ぶつかってばかりの母親も渾身のお別れを告げたそうです。


次女は思いっきり見送りダイブで気持ちを表現していました♪


飛び込んだ気持ち良さとほのかに離れて行く実感を、彼女は感じていました。

気をつけていってらっしゃい!!

飛び込むことで、その寂しさを吹っ切る効果がある気がします。