小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

JAZZバンドとあさりちゃん

2016年12月29日 | 趣味
■年明けて1月9日(月)、とあるライヴが母島で開かれます。
このライヴ、大事なのはサブタイトルで、
島の音楽界に影響を与えまくった「あさりちゃん」が1月に引き揚げが決まってしまったので、
送別の意を表し、素敵なあさりちゃんに敬意を表し企画しました。

島のあんな人やこんな人が、
素敵な音を奏でてくれる夜になると思いますので、
ぜひお楽しみに♪

あさりちゃんについては、
自身のブログがあるので詳しくはそちらを参照してください。

あさりちゃんは僕からすれば超スーパーバンドマンです!

最初に見たときは、
坊主頭の女の子が、
どえらい派手な模様のアコギを抱えて歩いていて、
えらいロックに見えてカッコ良かったのを覚えています。

彼女は島に来て1年も経たないのですが、
ギターをやっても、
ベースをやっても、
ドラムをやっても、
ピアノをやっても、
ヴォーカルをやっても、
それはそれは何でも見事にこなし、
そのほとんどが即興に対応できる技術と柔軟性の持ち主です♪

いや~ほんとにすごい。
ほぼ同じような年で、
ここまで違うもんなんですね~!
尊敬に値します♪

内地のライヴハウスでお仕事していたので、
その業界のプロからインディーズまで、
現場ならではの面白い隠し話のオンパレードも楽しいです♪

そして気付けば、僕は2つのバンドを一緒にやっていたのです(笑)。
ジャズバンドとロックバンド☆
手伝ってもらっているうちになんだか、毎回一緒に音を出しているという展開♪

もちろん僕のドラムもギターも
普通の中学生程度の技術しか持っていないまま、
なかなか上達してないので、
申し訳ないばかりなのですが、
彼女と組んで音を出すのはいつも刺激的です☆
僕は一生懸命演奏するだけです♪

島を去ってしまうのは本当に寂しいし、
バンドとしてもとっても痛手なのですが、
彼女は間違いなく前を向いて進む先が本土なだけなので、
別に悲しくはないのです。

なので、
残されたこの2週間を目一杯、音を楽しんでやるつもりです。



■そしてJAZZ BAND。
僕は中学でロックンロールに目覚めてからずっと、ロックばかりを聴いていました。
もちろん演歌やクラシック、ポップス、ラテン音楽も好きでした。

でも何故かJAZZだけは、あまり聴かなかったのです。
カッコいいのも難しいのも少し感じてはいました。

亡くなった母親がジャズが好きで
ピアノもドラムもやっていたそうなので(あまり聴いた覚えがない)、
天邪鬼に聴かなかったのだろうかとも推測しています。

結婚した妻も大のジャズ好きで、
演奏もするほどです。

でもいままで、僕にとってJAZZは遠い存在でした。

しかし、今年になってあるきっかけがあり、
春先にJAZZバンドを母島で結成することになりました。
僕はドラム担当に名乗り出ました。
ジャズ知らないのに(笑)。

思ったら行動が早いのが取り柄みたいなものなので(笑)、
どんどんメンバーが集まってきました。
その中のピアノがあさりちゃんだったのです。

今大好評のビックコミック連載のJAZZ漫画「ブルージャイアント/著 石塚真一」も大いに引き込まれます!

音のない漫画でここまで音を感じる感を描けるこの作者はすごいです!!
最初の舞台が僕の地元・仙台、
使っている楽器も身近な人と同じというのもなんだか縁を感じます♪



■やってみるとJAZZはとても勉強になります!

YOSHIKIや菊池哲、中村達也やコージー・パウエルに憧れて始めた
中学生ドラムの僕にとって、
即興は大得意でしたが、
人の音をずっと聴いているのは不得意でした(笑)。

ロックドラムをしているときは、
みんなが自分のタイコに合わせてくれるし、
主にベースの音だけを聴いて、
ガンガンに大きな音で、
力いっぱい叩いてやって、勝手に気持ち良くなっていました。

しかし、JAZZは全然違い、
人の音を聴いていないで叩いていると、
即興にも対応できないし、
バランスを欠いて、
雰囲気ぶち壊しになってしまいます。

人生で初めて、静かに叩く必要性を感じた瞬間でした。

ずっとJAZZをやっている人には当たり前のことなのでしょうが、
僕にとっては衝撃的な感覚でした!

今はまだまだJAZZらしく叩けてはいませんが、
人の音を聴いて、
自分が叩いているのを忘れるほどうっとりすることができます♡
(JAZZ BANDのサックス、トランペットがこれまたイイんです♪ピアノもベースもですが。)

ジャズを聴くことも鳴らすこともまだまだ慣れていませんが、
面白いな~と思って楽しんでいます♡


写真は船待ちライヴ2015より

■今年になって、こうして音楽を純粋に楽しめる状況になってきていることにとても感謝をしています。
島に来る前は仙台でバンドをずっとやっていて、
下手くそですが、
ずっとやっていくつもりでいました。

しかし、19歳の時に初めて小笠原に来てみて、
人生観がひっくり返るほどの衝撃を受け、
2年後に移住し、結婚してからは音楽がなかなかできない状況でした。

小さな子供も抱え、
結婚生活という慣れない環境の変化もあり、
気付けば10年の月日が流れていました。

今使っているアコギは島に来るときに持っていた弦楽器をすべて友人に譲り、
仙台の中古屋で選んできた1本です。

それ以外の島に持ってきた楽器はスネアやバスドラのペダルでした。
でも、それらは鳴らしてあげれない状況が楽器が可哀そうに思えて、
父島で知り合いに譲ってしまいました。
いつかまた出来るようになったら、いい楽器に巡り合えると信じていました。

母島に移り住んで3年目かな?
2012年に「ドラムやってみない?」と声をかけてもらえ、
10年ぶりにやったときは、
たった2曲でしたが、本当に楽しくて、嬉しかったです♪

その後、バンドを組んで2014、2015年とライヴを重ねることができました。
2016年は色々な状況でできませんでしたが、
今こうして大好きな音楽をやれることがとても嬉しいです。

自分にとって大切な人も、
同じく音楽を楽しめる様な時期になってきて、
それも本当に嬉しいです♪

あさりちゃんには俺の演奏について印象を聞いてみたら、
「ギターもドラムも歌もズバリ『青春パンク』だと思います」
と言われて嬉しかったなぁ(笑)!

今度の1/9のライヴ、そして3月のライヴと続きます。
色んなおもいは交錯しますが、
純粋に音を楽しんでいければと思います♡


写真は真夏の音楽界2015より