四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために「挑戦」します!

北陸新幹線の敦賀以西ルートについて

2024年04月02日 | 論評・研究

日㈫今日も新任の挨拶での来客等。

 衆議院議員本田太郎事務所小谷典仁秘書には今年度の国交省や農水省の箇所付け資料を届けてもらった。

 綾部市内での事業では、国道27号の渕垣町~下八田町区間に1億7200万円、味方町平林~戸奈瀬町区間には2億4900万円の予算がついた。

 京都府が進める府道の無電柱化計画には、広野綾部線(並松町)、福知山綾部線(宮代町)、福知山綾部線(天神町~西町)に予算がついている。

 にも、都市構造再編集中支援事業費に2520万円の補助、下水道施設の雨水整備計画に530万円、ストックマネジメント計画に基づく改築更新に5940万円、公共下水道の整備推進交付金に4738万円などが予算化されている。

 綾部市は都市の規模が小さいからか、災害が少ないからか、全体的には周辺の福知山市や舞鶴市に比べると予算配分が少ないようには感じる。

 

 夜、評論家の高橋洋一氏が北陸新幹線の敦賀以西問題に対して、YouTubeで「北陸新幹線が敦賀まで開通もこの先は利権争い。米原終着でいいよ」と言っておられると、Twitter(X)で情報を得た。

 高橋さんも私と同じで「米原ルート推し」のようで、YouTubeを観て至極まっとうな意見だと思ったので、そういう感想をTwitterに書いたら、翌朝から「現行ルート推し」の方々に意見をたくさんもらっている。

 私の意見の発信はこのブログが中心ですが、FacebookTwitter(gentaro4)Instagramなどでも発信していますので、そちらもよろしければご覧ください。

 Facebookは主にこのブログの更新を転載するだけなのと、Instagramはほとんど発信なし(最近、もうちょっとやらなければ努力していますが…)ですが、Twitterは比較的自由にブログに書かないことも書いていますので、ぜひフォローして腹を立ててください。

 

 北陸新幹線については、私はもともとは舞鶴ルートを推進していましたが、それが残念ながら落選して、現行ルートに決まりました。現行ルートは「京都府の負担は受益に応じた額だけ」という条件だということで、渋々、了解しました。

 それが最近になって「負担のスキームはすでに決まっているから京都府だけ別条件では無理だ」という声が聞こえてきて、それなら「話が違う」と思っている。

 現行ルートで由良川の源流付近や芦生原生林の大深度地下にトンネルを掘ったり、京都市の地下にトンネルを通すなどもともと反対だし、京都府民の賛同が得られないと思うので、一番距離が短く、当初、関西広域連合や京都府で推進していた「米原ルート」にするのが良いと今は考えている。昨年の府議選前の京都新聞のアンケートにもそうお答えした。

 米原ルートへの反対意見「東海道新幹線が過密だから」「JR東海とJR西日本の間で合意できない」というものが最も多いが、静岡県知事が変わってリニアが進めば、北陸新幹線の敦賀以西より先にリニアが完成し、新幹線の乗客は大半がリニアに移るだろうし、JR東海とJR西日本が合意できないといっても、国交省がその二社を説得するのは、京都府内での反対運動を説得することよりはずいぶん現実的だろう。

 北陸三県の皆さんが早期に北陸と京都・大阪がつながることを望んでおられるのはよく分かるが、もし北陸三県の新幹線ルートが「富山駅、金沢駅、福井駅にしか停まらず、かつ線路や駅は大深度地下につくる。地下での工事は地上の数倍になるが、その負担は地元の自治体で」と言われたら、推進できたのだろうか?

 京都府が今言われているのはそういうことであって、「環境アセスメントすら地元住民に拒否されているようなところに通す必要がありますか?やるなら国の方で住民の説得や費用負担をしてやってください」とならざるを得ない。

 京都府が大阪府のように人口も経済力も大きい自治体なら、将来の伸びを見越して投資できるかもしれないが、京都府の規模では厳しいと感じるので、私は責任ある府議という立場で簡単に「推進する」とは言えないと思っている。

 舞鶴ルートの復活など、今後の条件次第では考えられる余地はもちろんあるが、今はこのまま敦賀終点になるのなら、米原乗り換えであっても米原ルートを選択する方が「全てにとって良い」と思っている。

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