11日(火)~12日(水)は、副委員長を務める府民生活厚生常任委員会の管外視察に行った。
最初は静岡県牧之原市の静岡県原子力防災センター、環境放射線監視センターを視察した。オフサイトセンターなどの防災施設と日常の環境放射線の監視センターが一緒になっている施設であり、空港敷地内にあるので、いざという時には全国各地からの支援隊が集まってくるとのことだった。
静岡県には中部電力から核燃料税という税金が入っており、その税率も昭和55年の導入時には5%であったものが平成22年には13%と上がっており、原発停止中の現在も価額割、出力割という形での税金が入っている。
質問で「だいたいどのくらいの税収ですか?」と聞いたが、「担当課ではないので…」と防災の課長さんには金額を教えていただけなかった。
視察の後はバスで東京へ。両国のホテルに宿泊した。首都高速の渋滞はひどかった。
視察2日目。午前中は「終活」に関して。尾形賢副委員長からの提案で視察先に決まったが、亡くなる準備というのは暗い話かと思っていたが、案外、前向きなことなのだということが分かった。
NPO法人りすシステム(千代田区)を訪ねて、創始者の松島如戒さんや理事長の杉山歩さんらのお話を聞いた。綾部市でも成年後見制度を市社協などで取り組まれているが、都市部ではこういうことを必要とされる方の数がすごい多いのだということがよく分かった。
数年前に、あやべ市民新聞が葬儀や死についての連載をされ、大きな反響を呼んだことがあったが、「終活」というのはこれからの日本社会で重要な問題になってくるのだろう、すでにそうなっているのだろうと感じた。
続いて、産経新聞社の本社へ。
鶴田東洋彦常務にお出迎えいただいた後、「終活読本ソナエ」の赤堀正卓部長、深堀明彦編集長からお話を伺った。深堀編集長は今年の春まで、京都総局の記者をしておられた方だった。
産経新聞の「ソナエ」は終活をする方々向けの雑誌で、大変人気のある雑誌だそうだ。雑誌だけではなく、今後は墓石や墓地の売買など、終活ビジネスにも取り組んでいこうとしておられるとのことだった。
昼食を食べ、午後はカルビー本社へ。綾部にある京都工場もフルグラの増産で増棟いただくことが決まっており、最近、ニュースにもなっていた。
カルビーはダイバーシティ(多様な働き方、雇用の機会均等を目指すこと)を積極的に進めておられて、特に女性の活躍を進めて業績を上げておられる企業だ。人事総務本部ダイバーシティ委員長の新谷英子さんにご説明をいただいた。
カルビー本社は自分の机というのもがなく、毎日、いろんな場所に座って仕事をするということになっており、開放的な雰囲気だった。こういう企業をテレビでは観たことがあるが、直接観るのは初めてだった。
会長室、社長室というものもなく、同じフロアに会長や社長の机があるというオープンな形になっていた。たまたま松本晃代表取締役会長兼CEOが戻ってこられて、ご挨拶した。
2日間の視察はこれで終了し、そのまま新幹線に乗って、京都へ。そして夜に綾部に戻った。夜は綾部で会合。