四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

原発問題について、知事の考えを聴く

2012年05月19日 | 京都府議会

 10時から、綾部バラ園《春のバラ祭》開会式に出席。きれいなバラがたくさん咲いていた。
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 午後は、自民党府連政調会主催の議員研修会に出席した。

 綾部支部からは高倉武夫支部長にもご参加いただいた。

 講師は山田啓二知事で、「京都府政をとりまく今日的課題について」と題して、約1時間、講演を聴かせていただいた。

 今までにあまり聞いたことがないくらい、知事の熱意のこもった演説だった。

 京都府の代表、地方自治体の代表として、政府官僚や民主党政権としっかり交渉していただいている様子を感じることができた。

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 テーマは5点。①国の出先機関の関西広域連合への移管について ②地方公務員の新たな労使関係制度に関して ③国民健康保険法の一部改正について ④原発の再稼働について ⑤東日本大震災のガレキ処理について、というものだった。

 原発の再稼働についての説明が、もっとも興味深かった。知事の発言要旨は以下の通り。

 ・原発は危険なものだが、日本の電力の3割、関西は約半分を依存しているのが実態。防衛上の観点からも、経済の観点からもすぐになくすことはできない。

・再生可能エネルギーの実用化は、30年程度先をめどにしなければならない。すぐにはできない。

・ソフトバンクの孫さんの計画でメガソーラーを作っても、全国で20万kWの電力しか確保できず、これは大飯原発1基分(110万kW)とは全然比較にならない。

・安全確認をした上で、再稼働やむなしと考えている。私が「反原発」の代表のように報道されているが、それは違う。いつもこのような説明をしているが、報道は誤解を生んでいる。

・しかし、政府が需給のことだけで、専門家による安全基準をクリアせずに再稼働の既成事実を作ろうとしている今の状況は京都府知事として、府民の安全を保証できず、了解できない。

・世の中に絶対の安全はないと思うが、せめて日本の原子力技術の最高権威が構成する委員会での判断が必要だと国に求めている。

・一方、使用済み核燃料の最終処分をどうするかという問題もある。福井県は消費地にもその負担をしてほしいと言っている。その気持ちは理解できる。

・政府は“官僚用語”を駆使して、事を誤魔化そうとしているが、その姿勢を改めるべきだ。

 この説明を府議会でしてから、テレビの前でしゃべってもらえたら、われわれも、もう少し理解ができたと思う。

 遅ればせではあったが、他の諸問題も含めて、ずいぶん踏み込んだ良い話を聴くことができた。
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 綾部に戻り、夕方からの会合を一つ終えて、その後、AYA(綾部青年協議会)の懇親会に出席する。


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