今朝の朝日新聞の1面トップ記事の見出しは
「抗議ツイート急拡大
検察庁法改正案 なお強行」。
1面の記事には、
とある。
Twitterをよく知らない人が見たら、680万人もの人が抗議しているのかとさぞ驚いたことだろう。
2面は
「「火事場泥棒」「後付け」批判」
「検察内にも異論「唐突な特例」」。
3面は法制法案の問題点、4面は国会での論戦を大きく取り上げ、10面の社説は「検察庁法改正 国民を愚弄する暴挙だ」、25面にも「芸能人に変化? 政治的ツイート続々」。
お祭り騒ぎである。
社説のタイトルを見て、どう国民を愚弄しているというのかと読んでみたら、末尾に
とあるのをタイトルにとったようだ。
たらればの話で「愚弄する暴挙だ」と断じるとは、こちらが愚弄されている気にさせられる。
25面の記事には、こうある。
だが、削除を伝えるツイートできゃりーさんがこう続けていることには触れない。
きゃりーさんが載せていた画像とはこれである。
間違えているというか、端的に言って誹謗中傷ではないかと私は思う。
いちいちどこがどうと口にしたくもない、くだらないレベルのものである。
今日、「#検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグを付けたツイートでこんな画像も見かけた。
なるほどこれらの事件は確かに不起訴になっている。
しかし、黒川氏が不起訴にしたとはどういう意味だろうか。事件を直接担当した検察官でもなく、その直属の上司でもない黒川氏が、どのように影響力を行使したというのだろうか。
仮に黒川氏一人の力でこれらの事件が不起訴になったのなら、その他の検事総長をはじめとする検察官はいったい何をしていたのだろうか。
検察がそんな無能者の集団なら、黒川氏の検事総長就任を阻止したところで、いったい何を期待できるというのだろうか。
小渕優子氏を除く4件は、検察や警察が自ら立件したものではない。市民(?)からの告発を受けて事件となったものだ。
もともと無理筋だったのではないか。
こんな見方を肯定するなら、裁判で無罪になろうが何だろうが、とにかく政治家を起訴するのが良い検察だということにならないか。
また、黒川氏が自民党政治家の事件をつぶしていると見るなら、彼が東京高検検事長に就任してから、先に自民党の秋元司衆議院議員がIR事業をめぐる収賄で逮捕、起訴されたことや、現在、自民党の河井案里参議院議員と河井克行衆議院議員が公職選挙法違反で捜査を受けていることをどう見るのだろうか。
今日の朝日の2面の記事も、こう伝えている。
「#検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグに同調した多くの方々は、こうした画像や主張の存在を承知で、それに応じたのだろうか。
そうではないと思いたい。
「抗議ツイート急拡大
検察庁法改正案 なお強行」。
1面の記事には、
ツイッター上では9日夜以降、俳優や歌手ら著名人から「#検察庁法改正案に抗議します」という投稿が相次いだ。リツイートも繰り返され、投稿の数は、11日午後8時すぎで680万件を超えた。
とある。
Twitterをよく知らない人が見たら、680万人もの人が抗議しているのかとさぞ驚いたことだろう。
2面は
「「火事場泥棒」「後付け」批判」
「検察内にも異論「唐突な特例」」。
3面は法制法案の問題点、4面は国会での論戦を大きく取り上げ、10面の社説は「検察庁法改正 国民を愚弄する暴挙だ」、25面にも「芸能人に変化? 政治的ツイート続々」。
お祭り騒ぎである。
社説のタイトルを見て、どう国民を愚弄しているというのかと読んでみたら、末尾に
コロナ禍で人々は検察庁法どころではないし、最後はいつも通り数の力で押し切ればいい。政権がそう思っているとしたら国民を愚弄(ぐろう)すること甚だしい。
とあるのをタイトルにとったようだ。
たらればの話で「愚弄する暴挙だ」と断じるとは、こちらが愚弄されている気にさせられる。
25面の記事には、こうある。
歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんは、いったんは法案への反対を表明したが、おって削除した。ファン同士で意見が割れ、「激論が繰り広げられて悲しくなり消去させて頂きました。」と理由を書き込んだ。「政治を勉強してから発言を」「歌手は歌っているだけで良い」といった攻撃も目立つ。
だが、削除を伝えるツイートできゃりーさんがこう続けていることには触れない。
若い方でもわかりやすいように画像を掲載させて頂きました(この画損は間違えてる等の指摘も頂きました。ごめんなさい)
きゃりーさんが載せていた画像とはこれである。
間違えているというか、端的に言って誹謗中傷ではないかと私は思う。
いちいちどこがどうと口にしたくもない、くだらないレベルのものである。
今日、「#検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグを付けたツイートでこんな画像も見かけた。
なるほどこれらの事件は確かに不起訴になっている。
しかし、黒川氏が不起訴にしたとはどういう意味だろうか。事件を直接担当した検察官でもなく、その直属の上司でもない黒川氏が、どのように影響力を行使したというのだろうか。
仮に黒川氏一人の力でこれらの事件が不起訴になったのなら、その他の検事総長をはじめとする検察官はいったい何をしていたのだろうか。
検察がそんな無能者の集団なら、黒川氏の検事総長就任を阻止したところで、いったい何を期待できるというのだろうか。
小渕優子氏を除く4件は、検察や警察が自ら立件したものではない。市民(?)からの告発を受けて事件となったものだ。
もともと無理筋だったのではないか。
こんな見方を肯定するなら、裁判で無罪になろうが何だろうが、とにかく政治家を起訴するのが良い検察だということにならないか。
また、黒川氏が自民党政治家の事件をつぶしていると見るなら、彼が東京高検検事長に就任してから、先に自民党の秋元司衆議院議員がIR事業をめぐる収賄で逮捕、起訴されたことや、現在、自民党の河井案里参議院議員と河井克行衆議院議員が公職選挙法違反で捜査を受けていることをどう見るのだろうか。
今日の朝日の2面の記事も、こう伝えている。
一線の若手検事は「総長が誰になろうとも、現場にはあまり関係がない」。黒川氏をよく知る検察幹部も「黒川氏が官邸の意向で事件をつぶしたことは全くなく、能力的にも総長に適任だ」と話す。ただ、「『政権と近い』と見られている人物が総長になれば、検察が公正とみられなくなる」との不安はあるという。
「#検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグに同調した多くの方々は、こうした画像や主張の存在を承知で、それに応じたのだろうか。
そうではないと思いたい。