徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

トラ、リレー完封負け、借金が9に・・・・

2012年07月16日 21時26分42秒 | 野球・タイガース

両チームの得点は、読売の2回、エドガーの2ランのみで、後はゼロ行進。

トラの先発スタンリッジも良く投げたのですが、2回の2点が惜しまれます。
スタンリッジは6回、101球、6被安打、1被本塁打、7奪三振、無四球。
あとの救援投手も良く投げたのですが、如何せん、散発4安打、打てません。

 



読売の先発内海は、低めを丁寧に突き、それをことごとく空振りしたトラの打者は相変わらず、工夫がありません。
5回は、良太以下3人は、たった5球でチエンジとなり、相手を楽にさせていては・・・・・

  

   本塁打数、盗塁数が少なく得点能力が落ちています。                        
     この本塁打数と盗塁数の減少が、勝敗に大きく左右され、試合内容も盛り上がらない原因の
   一つではないでしょうか?                                          


折角、上げた伊藤も使われず、明日には、先発オーダーに入れるぐらいの度量が欲しいのですが、どうも定型のことしか出来ないのでは、同じように、同じような負け方をしてしまうのでは・・・・・
負の連鎖を解消するには、思い切った手を打って欲しいものです。

前半戦、最後の後2戦には、トラの意地を出してもらいたいものですが・・・・



 


トラ、波に乗れず、能見が3回でKO・・・・

2012年07月15日 21時52分38秒 | 野球・タイガース

能見は、どうしたのでしょうか?
先頭打者ホームランを打たれ、あともピリッとしません。
3回には畠山にも1発を喰らい、能見の被本塁打は両リーグ通じて一番多く、今日で13本目。
昨年に比べ三振奪取も少なく、球威が落ちているので、今まで振ってくれた球も見逃されたり痛打されるのです。

1回、先制されますが、その裏すぐに逆転します。
エースなら、ここで立ち直って欲しかったのですが、2回は2アウトを簡単に取るのですが、あと中村に四球を出すとピッチャー村中にも軽く合わされ、ミレッジに四球、田中にサード強襲で1点を追加されます。
エースらしからぬ内容で、あと球宴があるので休養とか調整とか出来ず、後半が心配です。
能見の体調に変化があったのでしょうか・・・・・


              1  2  3  4  5  6  7  8  9    R   H
          S   1  1  1  0  0  1  1  0  0    5  15
          T   2  0  0  0  0  0  0  0  0    2   7     

    ヤクルトも15安打しながら5得点と効率の悪い攻撃をしており、そのスキを突くことも戦略なのですが・・・・・

村中には、自信があったはずのトラですが、昨日の勢いを持続出来ず、決して良いとは思われない村中に、2回以降無得点で、元気なく、ズルズル負けてしまいました。

今年のトラの負けパターンで、ムードが暗く、折角の昨日のサヨナラ勝ちのムードが生かせず、気力がなく、終われば、無抵抗な様子で、見ていてイライラが募ります。

折角、1軍に上がった伊藤も使わず、新鮮さをアピールすることもありません。
上げたなら、即使ってやって欲しいのですが・・・・

以前から言っていることですが、和田監督は、まじめな性格なのか、決まった事を決まったようにし、サプライズも冒険もなく、試合の展開が平坦なため、見ていても一向に面白くありません。

物事を、形にはめてしまっては、それ以上の力が出ないのではないでしょうか・・・・
先発オーダーにも一工夫が欲しいし、先発投手のかえどきも判に押したような人選では、先を詠まれているのではないでしょうか・・・・


トラ、延長10回サヨナラ勝ち 鳥谷が決めた

2012年07月14日 22時15分28秒 | 野球・タイガース

今日も雨が心配されたのですが、降ることなく試合が成立しました。
昨日の先発予定の能見は、明日にまわり、今日は久しぶりに久保が先発登板しました。

延長10回、2アウトランナーなしで打者大和の時、3時間30分が過ぎ、これで引き分けか・・・と思ったのですが、大和が粘りショートへの内野安打で出ると、鳥谷が会心のレフト線への2ベースで大和が生還してサヨナラ勝ち。

  

久保は、2回、4回と満塁をダブルプレーでのがれ、7回を110球、6被安打、4奪三振、3与四死球で無失点に押え、上出来の登板でした。

しかし、8回から救援した榎田が誤算で先頭打者の田中を四球で出し、川端のショートゴロでランナーが入れ替わり、畠山が6号をレフトスタンドに放り込み、2対2と追いつかれました。

トラは、5回に新井のヒットを足がかりに、今成と久保のタイムリーで2点を先制するのですが・・・・
8回までは、5回の3安打のみでしたが、8回、浅井、平野と2本のヒットが出ますが、点になりません。

  
  5回、久保の2点目のタイムリー             今日、サヨナラ2ベース、ヒーローの鳥谷
                                    キャプテンの面目躍如。          

 結局、ヤクルトの10安打に対して、トラは7安打と安打数では劣勢ですが、甲子園球場に帰って3勝1敗と内容も良く、よい波が来て勢いが出てきました。

この最後まであきらめない戦いを続ければ、徐々に結果が付いてくるように思います。

 平野は、今日、通算1000試合出場を達成、今、調子を落していますが、これを契機に再び、頑張って欲しいものです。

 


トラ、投打かみ合い、見ていて安心の勝利

2012年07月12日 22時11分57秒 | 野球・タイガース

投打が噛み合い、先制して逃げ切りの勝利となりました。
このカード、久しぶりに勝ち越しました。

メッセンジャーは、コントロールが良く、甲子園では、初勝利となり、7回を無失点に押えました。
解説の山本氏も言っていたのですが、メッセンジャーは、100球(実際は94球)だからとか言って救援を出すのは、少し考え直した方が良いと言っていました。
メッセンジャーは、調子が良ければ、どこまで投げれるかを見ておいた方が良いと言うことです。

つまり、メッセンジャーに限らず、投手の調子が良い時は、型にはまったように代えるのではなく、調子が良ければ出来るだけ投げた方が良いのでは、と言うことです。 大リーグではないのですから・・・・

   

出来れば、もう1回投げれたのではないでしょうか?
和田監督曰く、甲子園で勝っていなかったので、調子の良い時に代えたと言うことでした。

前から気になっていたのですが、和田監督は、冒険が出来ないタイプではないでしょうか?
形にハマった展開しか出来ず、時には、臨機応変にして、勝負カンが欲しいのですが・・・・

  
  1回  鳥谷の先制打                  4回 良太の追加点打

さて、試合は、初回にマートンが粘ってライトへ大きな2ベース、大和のセカンドゴロで3塁へ。
鳥谷は、初球、センターへ打ち、まず1点。
欲を言えば、あと4番5番でたたき込める攻撃が欲しいのですが、すこし欲張りですが・・・・

それも2回には無死満塁のピンチを迎えたことを思えば、点は、取れる時にとっておくべきなのでしょう。

4回は、2アウトから金本が四球で歩いて、良太が大きなレフトへの2ベースで1点を追加。

5回、小宮山の内野安打もメッセンジャーがスリーバンド失敗でしたが、マートンがライトへ今日2本目の2ベースで2,3塁、大和のセンター前で1点。     鳥谷の犠牲フライでこの回2点。

7回でメッセンジャーが降板し、榎田は、制球に苦しみます。
1点を入れられ、尚も2死満塁のピンチに福原に代わり、ディアスを三振に仕留め、1点に押えますが、もし、メッセンジャーが8回も投げておればどうでしょうか?   結果論ではありますが・・・・
 
9回は、藤川が3人で締め、前回の不安定な出来を思えば、これで本来の球児に帰ったように思います。

  今日のヒーロー  メッセンジャーと良太

打つ方で心配なのは、新井と平野です。
特に平野は、7月は32打数2安打、守備も時々ほころびがあり、休養が必要なのではないでしょうか?

明日は、トラが能見、ヤクルトが館山です。
能見は、最近ピリッとしませんが、明日はエースらしく投げて欲しいものです。
ちなみに、明日は、甲子園に行ってきます。

 


トラ、岩田、10奪三振の好投も、1点に泣く・・・

2012年07月11日 22時28分13秒 | 野球・タイガース

2年目の大野とやらに、プロ初勝利をプレゼントする気前の良いトラでした。

この大野を打てなかったことが1番の敗因です。
やはり、初物に弱いというトラの弱点をまんまとつかれたようです。

岩田は良く投げたのですが、悔やまれるのは、初回、先頭打者ホームランを打たれ、その後2点目を入れられたのが致命傷になりました。

  
  中日の大野 2年目 24歳 にしてやられました。   2回以降好投するも負け投手に・・・
                                     7年目、29歳の岩田、        

岩田は、2回以降は、良く投げました。
7回、122球、7被安打、1被本塁打、10奪三振、2四球ですが、1被本塁打が余分でした。

これで昨日勝ったのが、なんにもならなくなり、昨日の1点を死守する戦いで、団結心や集中力を見せてくれたのですが、今日は、1点を追いかける立場となり、昨日の仇を取られた形となりました。

昨日、監督は、これで変わらなくてはと言っていたのですが、少しも変わっていませんでした。
波に乗り切れないのは、型にハマったことだけではなく、時には大胆な作戦、相手の裏をかくことも戦略として行かなくては、何時も同じような繰り返しでは、マンネリ化してしまいます。

それも、中日の先発した大野とか、先頭打者ホームランを打った平田とか、中日の新しい戦力にやられたことを、トラは肝に銘じるべきです。

対して、前からトラの泣き所は、年寄りが多く、生え抜きも少なく、時には鳥谷だけという時がありました。
隣の芝生は青いということ、なのでしょうか・・・・・

闘う集団には、ベテランだけではなく、若い力が必要なのです。
それらが、お互いに競い合い、助け合い、することで組織が活性化するのですが・・・・・

これからは、目先の勝利だけではなく、将来を見据えた人事をしなくては、取り残されるのではと危惧しています。

今日の試合は、1回の攻防が全てでしたが、初めに書いたように、2年目の大野を打てないことにつきます。


トラ、寅の子の1点を死守、連敗脱出

2012年07月10日 22時18分00秒 | 野球・タイガース

7月に入って、6連敗中、7月10日になってやっと1勝しました。
対中日戦も8連敗を免れました。

先発のスタンリッジは、ランナーを出しながらも、6回まで、3回の1点を守り、それを筒井、福原、榎田、そして球児が戻り、なんとか勝つことが出来ました。

3回の寅の子の1点は、1アウトからマートンが果敢に2塁を奪い、平野のセカンドゴロでマートンが3塁へ。
鳥谷は四球で4番新井のレフトへの2ベースの間にマートンが帰り、1点。
尚も、2,3塁で金本でしたが、ショートゴロで1点止まりとなり、これが最後まで唯一の得点となりました。

最近、新井兄弟の4.5番コンビが意気の合った連続ヒットを打っていたので、出来れば今日も4、5番を新井兄弟と思ったのですが、中に金本が入り、繋がりませんでした。
勿論、金本のセイではないと思うのですが、3回も新井のあと、良太であったならと考えるのは、少々考えすぎかも知れませんが・・・・

守備面でも、全員、集中して、随所にフアインプレーがあり、点数は少なくとも、試合の内容は、見ごたえがありました。

 


  
      スタンリッジは、5月25日以来の5勝目     3回、タイムリーを放った新井貴     

 

 

追加点が欲しかったのですが、この1点で投手も団結出来たのかも・・・・と試合後、和田監督が言っていましたが、確かに、今日は、今までの活気のないベンチが、今日は、全員が試合に集中していたように思われました。

福原、藤川が戻ってきて、今日、早速登板しましたが、中身は兎も角、結果的に押えて勝つことが出来たのですから、これを契機に、今までの勝利へのカンが戻ってくることを期待したいです。

最後の藤川は、その勝負カンが、戻らなかったのか、苦しみました。
見ていても、手に汗握る絶体絶命の危機でしたが、それを乗り越えたので、これで明日以降、肩の力を抜いて、闘っていって欲しいものです。


トラ、嗚呼、最悪の6連敗、自力V消滅

2012年07月08日 19時01分39秒 | 野球・タイガース

負の連鎖が続いています。
投打がかみ合わないだけではなく、昨日のように指示無視があったように、どこか集中力が欠けた試合が多く、それがことごとく負けに繋がっています。

ここで、今さら誰が悪いとか言っても仕方がないことですが、ただ言えることは、監督を中心に勝負に集中して全力プレーをして欲しいものです。

が、残念ながら、ベテランと称する人は、勝負を先に読んでしまい、負けそうとなれば、手を抜いたり、全力でのプレーが見えないのが残念です。

6連敗レギュラーリーグ再開以来、3勝11敗、これで借金は9となり、5位にどっぷりとつかってしまいました。

           1  2  3  4  5  6  7  8  9     R   H   E
        T  0  0  1  0  0  0  0  0  1  =  2   6   0
        G  0  0  1  1  1  0  0  0  X  =  3   9   0



今日も、3回、マートンのタイムリーで先制しますが、その裏すぐに同点にされます。
ここが、最近の投手陣の弱いところです。

4回、5回と連打や満塁のピンチを何とか1点づつに押えるのですが、今日は、ホールトンを打ち崩すことが出来ません。
6回以降も、中継ぎ陣が押えますが、こうなれば打てず、投打の歯車が狂ったままです


  
   1回 マートンの先制打            9回 孤軍奮闘する新井良太のタイムリー2ベース

 

何とか9回、2アウトから新井兄弟で1点を入れるのがやっとでした。
その新井良太は、今日は2本目のヒットで、打席に立っても集中力を感じられ、フルカウントまで粘り一生懸命さが伝わりました。
是非とも、他の選手も、良太を見習って欲しいものです。

彼も、若手と言っても、29歳で、他チームの若手とは年齢に大きな差があるようです。
せめて、25,6歳で生きの良い若手が出てきて欲しいのですが・・・・・

明後日から甲子園で9連戦がありますが、その時、どのようなオーダーを組むか、和田監督の今後の試合の取り組みがはっきりするのではないでしょうか?

 これからの試合が消化試合にならないためにも・・・・・


トラ、チャンスに打てず、ピンチにエラー、では勝てません

2012年07月07日 22時02分51秒 | 野球・タイガース

昨日も、満塁の好機にあと一本が出ず、反撃ムードに水をさし、これが今日も、満塁でゲッツーという最悪の状態では、勝てません。

先発の能見も杉内もピリッとしません。
それでも、トラは、3回に3連打などで3点、3回も新井兄弟と関本の3連打で2点を入れ、3回で5対3とリードします。

しかし、この試合を潰してしまったのは、名手の平野のエラーです。
フアインプレーも度々してチームを救ってきたのですが、最近は、彼のタイムリーエラーが目につきます。
それも試合を決めるエラーでは、いくらファインプレーをしても、台無しです。

調子の良いチームは、何をしても上手く回ってゆきますが、調子の悪いチームは、何をしても上手くいきませんと言われているのですが・・・・。
調子が戻れば、結果が付いてくると思いたいのですが・・・そして、今の両チームの状態は、変わってくると思いたいのですが、どうやら、その考えは甘いようです。

 勝てないエース能見            
  今日の能見は、5回 98球、7被安打 内2被本塁打 6奪三振 6失点ながらも自責点は3.

調子が良いとか悪いとか言う前に、強いチームであるか、弱いチームではあるかでは、ないでしょうか?

最近、打撃は好調ですが、いわゆる効率が良くありません
昨日も12安打を打ちながら3点、今日も12安打で5点、それも両日とも相手チームより安打数は多いのですが、得点は少ないのです。

ここにも、強いチームと弱いチームの何かがあるようです。
つまり、個人でやる試合と、指導者のもとチームがまとまってやる試合との差なのでしょう。

長年にわたって、強いチーム作りをしてこなかった球団の付けが、ここ2,3年に表れてき、今年に噴出したようです。

この際、中途半端な成績を残すより、一層の事徹底して膿を出して、球団も真剣にチーム作りをしてくれる契機になればと思うのですが・・・・・
この考えも、甘いのかもしれませんが・・・・


トラ、メッセンジヤーが大誤算も実力差ありあり・・・4連敗。

2012年07月06日 21時59分31秒 | 野球・タイガース

今日の試合は、初回の4点失点が全てでした。

終わってみれば、12安打で3点のトラに対して、読売は8安打で6点。
これが、今の両チームの調子を表しています。

先発メッセンジャーは、四球で2走者だしますが、2死となっていたのですが、その後3連打と押し出し四球などで4失点となり、トラの出鼻をくじかれ、初回からトラの苦戦となります。

その3連打全てがレフトへ飛び、金本の返球は、山なりで勢いがありません。
例え、ランナーを刺すことが出来なくとも、このような山なりの返球では、試合の士気に影響します。
お客さんに失礼と思いますが・・・・・もっと勢いのある球が欲しいのですが、やはり肩がわるいのでしょうか?

    



今日のオーダーは、守備に目をつぶって、攻撃を主眼においたものです。
としても、もし、投げられないようであるなら、最初から出るべきではないのですが・・・・

7回、チャンスに金本に代打 関本が告げられました。
鉄人と呼ばれているからと言って、守れないなら出て欲しくはありません。
どうやら、後の和田監督の話では、腰に違和感があったようですが、本人は明日も出ると言っているようです。

それでなくとも、今のトラは、年寄りばかりで、若さがないと言われています。
ベンチには活気がなく、いつも同じパターンで、型にはまったやり方では、野球として面白くありません。
傍からみて、ここ何年かは、マンネリ化しているように思います。
固いばかりでは、プロとして面白味も次に繋がるものがありません。

今日の先発オーダーでは、トラの生え抜きは鳥谷だけ、その反対にベンチに入っているのは、加藤が外様以外、全員が、トラの生え抜きなのです。
これが、逆転しなくては、トラの活性化は難しいのではないでしょうか?

トラの得点は、4回のエラーがらみ、7回は押し出しで1点、9回にやっと鳥谷のタイムリーで1点をいれます
12安打は、結局無駄打ちが多く、繋がらないのです。
打撃が上向きと言われていますが、繋がらなくては点になりません

和田監督は、試合前に「何かを変えていかなくてはならない」と語ったそうですが、問題は、その「何か」なのですが、それは和田監督自身分かっているのでしょうか?
ただ、変わらなくてはと言うだけでは、指揮官として、疑問です。

メッセンジャーの思いもかけない乱調で、この試合を落しましたが、和田監督は、オールスターまで5割を目指すと言っていますが、それには、あと9勝2敗となりますが・・・・
はて、そのように絵に描いたように上手く行くのでしょうか?
絵空事に終わるのでは・・・・


映画 「 臨場 劇場版 」

2012年07月05日 15時57分32秒 | 映画・社会

ベストセラー作家の横山秀夫のミステリー小説を原作にした人気テレビドラマの劇場版です。

検視官 倉石義男(内野聖陽)が、ある事件の関係者を狙った連続殺人事件の真相を追い詰める物語です。
この映画には、刑法第39条の取り扱いが焦点となっています。

刑法第39条(心神喪失者及び心神耗弱) 心神喪失者の行為は、罰しない、 2項 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。

 
         

 多くの人で賑わう広場に、緊急事態の発生を表示する路線バスが、突っ込んできて、乗客たちが転がり出てきて、何か大声で叫んでいる乗客の後から、返り血を浴びた青年が続いて降りてきました。

奇声を上げて、刃物を振りかざし、広場で逃げ遅れた人に襲い掛かる光景は、最近の実際に起こった事件を連想させ、その恐怖感が、体中に湧き上がるという幕開けでした。

この血まなぐさいシーンが、この劇場の中を支配し、その殺人鬼の気迫せまる演技も、ことの起こりの重大性が緊張感が高まります。
その中、遺体霊安室で、変わり果てたわが子の姿に体面した遺族の状態や言葉は、胸に込み上げるものを感じました。

物語は、その犯人と遺族との心境を中心に進みますが、その中で、突然奪われた遺族のやり場のない気持を、検視官たちが、目をそむけたくとも、淡々と作業に臨まざるを得ない心理を追いかけてゆきます。

無差別殺人を起こした容疑者波多野進(柄本佑)は、心神喪失と認定され、刑法39条により、無罪となります。

勿論、その判決に遺族は、納得できません。
がそれから2年後裁判で無罪を引きだした弁護士と精神鑑定を務めた医師が何者かによって殺されます。

警視庁と神奈川県警の合同捜査は、2年前の無差別殺人事件の遺族の遺恨が絡んでいると捜査を進めます。
が、検視官の倉石は、死亡推定時刻に疑問を持ち、犯人は遺族ではないと推察します。

  

遺体から出てくる二つの真実は・・・・
捜査本部と異なる方針で独自の捜査を展開し、通常の捜査ではあぶり出すことが出来なかった事件の裏側に隠された真相に迫っていきます。

刑法39条の矛盾が真意を見逃し、警察の捜査のあり方の壁となり、本来の姿を見えなくしているのではないでしょうか?
いわゆる、刑法上の責任能力とは、物事の是非や善悪を分別し、かつそれに従って行動する能力のことであると言われています。

そこで、責任能力のないものに対してはその行為を非難することが出来ない、あるいは非難することに意味がない、刑罰を科す意味に欠けるとされているそうです。

行為自体には、罰する価値があるが、その行為したものには責任能力がないということで罰せられないというのには、すごく矛盾を感じます。
責任能力がないとは、どのような状態で、誰がそれを決めるのか・・・・被害者より加害者の方が人権が守られていると言われる所以ではないでしょうか・・・・・

この映画のテーマには、責任能力とは、被害者と加害者で判断が異なり、それを法規で決めて良いものなのかを問うているのではないでしょうか?