今日は彼岸の入り。
春分(秋分)の3日前の日を「彼岸の入り」といい、3日後を「彼岸の明け」と言います。
春分・秋分は、その中間に位置しますので「彼岸の中日」と呼ばれています。
一般に「彼岸」とだけ言った場合、春の彼岸を指します。
遅咲きの梅”楊貴妃”
彼岸は仏教行事なのですが、日本独特の行事で他の仏教国には無いものだそうです。
彼岸には、先祖の霊を敬い墓参りをする風習があり、地方によっては若干の違いがありますが、ぼた餅、おはぎ、団子、いなり寿司などを仏壇に供え、家族もこれを食べる風習も残っているようです。
この時期に咲く「沈丁花」と「福寿草」
彼岸は仏教用語で、元々梵語の波羅密多を漢訳した「到彼岸(とうひがん)」のことだそうです。
なにしろ梵語の漢語も知りませんので、信じるしかありませんが・・・
「到彼岸」は、煩悩に満ちた世界である「此岸」から解脱した悟りの世界、涅槃(ねはん)を指します。
この涅槃の世界を「西方浄土」と呼ばれるとおり、阿弥陀仏の極楽浄土は西にあるとされ、真西に太陽が沈む春分・秋分の日は夕日が極楽浄土への道しるべとなると考えられたのです。