この間の日曜日、大した仕事もなかったので意を決してお雛さまを飾った。
「意を決して」
決して大袈裟じゃないぜよ。
七段飾りを戸袋から出して(ダンボール何箱あることやら!)飾り付ける(冠や烏帽子を付けるのが大変!)のは難儀なことざんす。
今なら迷わずリヤドロにするところだが・・・www
そして、2時間30分もの間、集中して作業を進め、飾り付けを終えた。
ヤレヤレ
ところで、仕事をしていると何時ものように何処からともなくヤツがやって来る。
ほ~ら、また来た!
そして、何時ものように手伝うでもなく邪魔するでもなく、適度な距離を置きながらな~んとなく居る。
猫の手、貸してくれ!
でも、お嬢さんたちは。半分巣立ってしまって・・・
来年からは・・・そうか、カメ「お嬢さん!」のために飾る、ってか?
あはは!
マジレスすれば人形のために飾るざんす。
年に一度は風に当ててやらにゃ可哀想なので・・・
冬のある日の光景。
まるで、小津映画のワンシーンのようです。
でも、これってとても愛ある行為ですね。
これまでのいろいろな想い出に感謝!
の意味も込められているのでしょうね。
きっと、「お雛様の精」も微笑んでいらっしゃることで
せう。
何で「あれっ?」と思ったん?
実は出して飾るのが面倒で・・・その上、飾ったところで子カメたちが喜ぶでもなし・・・と、5~6年、いやそれ以上だったかな、飾らなかった時期があったのです。
それをなにげに話たところ、聞いていた小学3年の女の子に
「それじゃお人形が可哀想です!お人形いじめです!」
と言われ、ハッとしました。
それからは誰のためではなく雛人形のために毎年欠かさず飾っています。
一年に一度のことなので、少しでも出してあげたくて桃の節句のひと月以上前に出すようにしていますが、
「どーせアイツ等、嫁になんか行かないだろ」
と、仕舞うのは延び延びですwww
・・・それにしても小津映画とは(照)
記事を見たとき、ひな壇の周りで遊ぶ子どもたち
の光景が浮かんで、その子ども達も大人になって
それぞれの道を歩む時期になったとお聞きしてい
たので、何となくそう思ったのです。
それから、麦茶を傍らに、ひとり人形を出している
カメさまの姿に、子育てが終わりかけている母親の
姿を見たような気持ちがしたからかもしれません。
小津映画では、娘をお嫁に出した父親が、夜ひと
りでリンゴをむいたり、水を飲んだりするラスト
シーンが有名ですが、それと重なる部分があったの
で(美化しすぎかな?・・・・笑)、さりげに感動した
のです。
カメさま!と肩を叩いてあげたい気分でした。
こう言うと後出しジャンケンになりますが、じゃん黒糖さんがそうお考えであることは何となく分かっておりました。
そして、今更言わずともお分かりだと思いますが、愛情やら愛憎をそのように「そこはかとなく」出せないのですね、自分。
例えば、下子カメが希望する大学を一番最初に見に行った時、あまりに遠くて、あまりに寒いので、「こんな最果ての地(!)に子供を出さねばならぬのか」と悲嘆にくれて2週間ほど病んでしまいました。(今は全然平気ですが)
ありふれた日常の中でそっとため息をつくとか、フッと笑みをもらすことはなく、泣くも笑うも盛大かつピントがずれております。
実は、この雛人形も「目標タイム」を決めて飾っておりました。
自己ベスト更新ですwww
カメさまがそのような日常の機微にしんみりする人
ではないことはよく分かっております・・・(笑)
小津映画好き(先日も円覚寺に墓参に行きました)
の私としては、感ぜずにはいられなかった話題と
でもいいましょうか。
最近、杉浦日向子にはまっておりますが、江戸の女房
たちのたくましさには舌を巻きました。
似てるかも・・・!!(笑)
他のスレはすごく格調高いやりとりなんですね…
恥ずかしい、穴があったら入りたい(汗
杉浦日向子さん、若くしてお亡くなりになったのですよね・・・
江戸時代の風俗にお詳しく、ご本人も「たった今、元禄からタイムスリップして来ました!」みたいな佇まいでした。
お雛様を飾り付けている時、これを贈ってくれた両親のこと、特に亡くなった父のことは思い出します。
別段、それでしんみりするわけじゃなく、ありきたりに思い出すだけですが。
・・・それにしても、娘を嫁がせる日ってのは実際、早朝から赤飯炊いて、式と披露宴の段取りにワラワラし、父親は挨拶のことで頭がいっぱい、終わったら終わったで父親は大量の酒が入ったため帰宅するや高いびき、母親は留袖やモーニングを畳んで、翌日は両家揃って式場に出向いて披露宴の精算・・・と、しんみりする暇もありませぬ。
でも、そんなこんなが落ち着いた1週間後くらいに二人で会話らしい会話もなくお茶飲んだりして・・・
と、実際は小津映画ほどの情緒はないけれど、やっぱドラマに満ちていますねぇ。
わははは!
そりゃしゃーないっしょ!
だって向こうは「ビデ」だもの♪
言い換えれば「淑女のトイレ事情」だす。