JR黒磯駅周辺は、とってもレトロな街並みだった・・・。
お隣の那須塩原駅に東北新幹線が停まる様になってからと言うもの、黒磯駅は地味地味路線(!)まっしぐらってな感じ。そして、それに付随するかの様に駅周辺の街並みも、ある時を境に時間を止めたかの様な佇まいを見せていた・・・家をぐるりと囲む板塀、昭和4~50年代に流行ったコンクリ建築、垢抜けない服を着せられたマネキン(黒ずんでるんだなぁ、これが)が並ぶ洋品屋。
新幹線は、本来ならば黒磯駅に停車する筈だったのじゃないかな?
しかし、旧西那須野町を地盤にした大物代議士の力で、新幹線は一つ手前の辺鄙な駅に停まる運びとなり、そうなれば、那須御用邸に参られる皇族方も那須塩原駅での乗降となって、黒磯駅は益々華やぎをそがれてしまった。
でも、カメ的には「時代の流れに取り残され、時間が止まったかの様な風景」、大歓迎!
・・・で、黒磯駅近くの「cafe グラン・ボワ」でランチを。
このcafeの建物は、大正7年に創業された「黒磯銀行」の建物を改造したもので、大谷石造り、国の登録有形文化財に指定されてるそうな。
店内に入って直ぐに目に付く大きな掛け時計は、何と黒磯銀行当時のまま。
落ち着いた街の中の、更に落ち着く空間に身を委ね、しばし至福の時を過ごした。
【おまけ】
近くに、元レジャーランドと思しき廃墟があったので、チョイと覗いて参りやした。
・・・が!密閉されたままの建物内は黴のパラダイス、恐ろしく黴臭くて、マイッタ!マイッタ!
「良い物件なのになぁ・・」と後ろ髪引かれつつも、黴には勝てずに退散!
やはり廃墟は、窓の7割くらい割れて(割られて)いた方が探索しやすい様で・・。(苦笑)