民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

東北で見て考える 4

2013-06-21 15:03:47 | その他

陸前高田からは、一関で東北道にのり福島で1泊して帰りました。
原発近くの状況も見て確かめたかったのですが、道の状況がよくわからなかったのでやめました。

今回の旅行で確認したいことがありました。それは、震災直後に火葬ができず仮埋葬された遺体は、全て掘り起こして火葬されたそうです。その跡地はどうなっているのか、どんな場所が仮埋葬地として選ばれたのか、などを見たいと思いました。語り部タクシーの運転手さんに見たいといったところ、仙台市では仮埋葬はなく全て体育館の遺体安置所にしかるべき時までおかれていた。仮埋葬されたのは、釜石市で安置所が足りなかったから運動公園に埋葬した。そこは今はきれいに整地され、近所の人はそのことを話したがらない(触れてほしくないと思っている)のだという。これを聞いて、釜石市であえてその場所をたずねることはしませんでした。このことは、これ以上は書けない微妙な問題です。1つだけいえるのは、仮埋葬地では遺族の誰もが満足できなかった、それが火葬できなかったせいなのか、仮という場所がいやだったのかはわかりませんが、全てのご遺体が再葬されたということです。