民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

蒲郡に行ってきました

2013-04-12 17:26:57 | 民俗学

   

蒲郡に春の海を見に行ってきました。漁村の姿も見たかったのです。寒かったのですが、春の三河湾は穏やかでキラキラと光っていました。そして沖合に見える渥美半島の先端は、柳田国男が「海上の道」の着想を流れ着いたヤシの実から得た、伊良子岬です。近くの漁村を歩いてみると、多くの家が玄関にしめ縄を飾ってあり、ああここも伊勢の神域なんだと感じました。博物館にも行きましたが、畑作・養蚕・綿作関連の展示はありましたが、漁具はなく海が近いといっても、漁業は一部の人だけで行われていたものかと思わされました。ガン封じ寺というのがありましたので行ってみると、1枚500円の絵馬が大量に掛けられていました。少し読んでみると、転移しませんようにとか、手術が成功しますようにとか、切実な願いが書かれていました。この寺は、上手に現代の人々の祈願をすくいあげたものです。