尾崎喜八の音楽への愛と感謝を読み終えました。尾崎喜八は詩人で没後30年ほど経ちますが、自分にとっては詩人というよりも登山家としての認識です。戦前に山の絵本という自然をエッセイで綴った作品を上梓してこのジャンルを開拓しました。串田孫一も好きなエッセイストなのですが、読んでいてしみじみと落ち着く感じがして好きです。82歳で亡くなる直前の最後の著作となったこの本を読むと、かように歳を取っていきたいものだ思うのです。
「音楽への愛と感謝」尾崎喜八 平凡社ライブラリー
「音楽への愛と感謝」尾崎喜八 平凡社ライブラリー