活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【8月31日】

2016-08-31 | 文庫

時々清貧という言葉が使われます。日本人の美徳の一つのように言われることがあります。おらぁそんなもんいやだという人も多いのですが、貧しくとも幸せであるという感じは日本では普通のの感じでした。幕末維新の頃日本を訪れた外国人は、日本人は貧しい人が多いのに、幸せに暮らしているのを見てびっくりしたそうです。翻って現代、アメリカ的新自由主義は富める者だけが富み、貧富が広がり、貧しい人は富みにあこがれ、幸せは富にあるというようになってきています。豊かであることは悪ではないにしても、豊かさだけを追い求める=幸せであるという風潮です。無私の日本人は物欲が幸せの源ではなく、心の豊かさが幸せの源であるということを身をもって示した人たちの話です。東日本大震災は東北であったが故に日本が持ちこたえられましたが、南海、東海、東南海がまさかの三重地震を起こすことが近々あると、その時の日本は豊かさから一転してアジアの貧国になりかねません。しかし、日本は古来そういうことを乗り越えてきました。それは日本人がもっていた貧すれば鈍するの真逆を行く精神を持っていたからに他ならないと思います。そういうことを感じさせてくれた本でした。武士の家計簿の作者でもある著者の会心の作でありますね。

「無私の日本人」磯田通史 文春文庫Kindle版

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【8月30日】

2016-08-30 | 文庫

評論家の櫻井よしこさんにおすすめ本で、無私の日本人が紹介されていて必読とあったのでKindleにダウンロード。この本は歴史探偵で有名な磯田通史のもので、この春公開された殿、利息でござるの原作も入っているのですね。無私の日本人として3人がこの本には載っていて、殿、利息でござるの主人公たち(仙台藩吉岡宿のひとたち)、享保に生きた中根東理という儒学者、幕末に生きた女性太田垣蓮月の3人ですが、このうち、吉岡宿の人たちと中根東理の編を読みました。

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【8月29日】

2016-08-29 | 文庫

医学の歴史を読了。著者の梶田先生はこの本の第一稿ができたあと、大動脈瘤破裂で急逝(ほとんど即死)され、残された原稿をもとに若干の校正を入れてできたそうです。医学生にも読んでもらい、もちろん一般人にも読んでもらえる内容ということで、内容が専門に過ぎない書かれ方をしてあり、医学史を概観できました。

「医学の歴史」梶田昭 講談社学術文庫

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【8月28日】

2016-08-28 | その他

家の改造をするので、断捨離を求められ、本棚二つに入っていた本を8割がた処分しました。神田から古本屋さんに来てもらって、本棚に入っていれば大したペースではないのに、部屋に積み上げると、こんだけ――という量になります。雑誌のバックナンバーなどがいっぱいあるのですが、こういうのは値段がつかない紙屑で、持ち主だけが思い入れを持っているわけです。古書店に行くと雑誌のバックナンバーなど結構並んでいる店がありますけれど、鉄道とか写真とか趣味性の強いものばかりですね。35年前の岩波新書なんてのもありますし、それはそれは思い出深いものです。だいぶ捨てたのですが、それでも結構残っていて、段ボールに詰めるとかなりの量になります。再度いらないものを区別して捨てることにしました。

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【8月27日】

2016-08-27 | 電子書籍

dマガジンで鉄道ファン10月号、間違えてクリックしてしまったけれど結局読んでしまったサイゾー、体を柔らかくする特集だったのでTarzanを読んだりしていました。昨日の暑さが嘘のような涼しい一日でホッとしましたね。

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【8月26日】

2016-08-26 | 文庫

医学の歴史、後半へ。Kindleで読んでいますが、このところ(関東では)暑さが戻ってきたので、どうも冷房の効いた電車内に座っていると眠気がさして、なかなかはかどりません。
そういえば関東の水がめは空梅雨で大変だ大変だと言っていましたが、農繁期も終わって雷雨も多く、ばらつきはあっても利根川水系貯水率は60%。一方で西日本は夏本番になって雨が少なくなって、九州、中国はさほどでもないものの四国は取水制限が始まったそうですね。なんかバランスが取れないものです。

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【8月25日】

2016-08-25 | 文庫

医学の歴史を半分まで読み終えました。この本を書いた先生は実に多くの本を読んでいて、文章にもおびただしい引用があります。病理学者として仕事の傍ら読んだものでしょうが、医学関係にとどまらず、マルクスにまで及んでいます。そして、この本を書くにあたって、どこから引用するのかをどうやって覚えていたか、メモを取っていたか、すごいですね。

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【8月24日】

2016-08-24 | 文庫

医学の歴史というのを読んでいます。紀元前から現代までの医学の歩みが書かれた大冊です。ギリシャのヒポクラテスは医学の祖のような人だっということで、へぇという感じで読んでいました。

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【8月23日】

2016-08-23 | 雑誌

本の窓9月号を読みました。桐島洋子の自伝的エッセイが抜群に面白いですね。桐島カレン、エドワード桐島の母親ですが、良家のお嬢さん(お父さんは戦前の三菱財閥の大番頭)でありながら、戦後相当に自由な生き方をしてきました。その生きざまがそれだけで物語ですから。野村克也の日本プロ野球の話も毎月面白いです。

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【8月22日】

2016-08-22 | 雑誌

台風の一日でしたが、猛烈な風雨の時は会社にいたので、ずぶ濡れになることは幸いありませんでした。が、帰りは電車のダイヤ乱れで1時間余計にかかってしまいました。ビックコミックオリジナルは土曜日の発売でしたが、成田からの帰国で忘れて、今朝キオスクをのぞいたらまだ売っていたので朝の電車で読んでいました。黄昏症候群がしばらく時代劇編だったのが終わりましたが、面白かったです。

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