今年もはや、1ヶ月が終わりますなぁ。
先日danchuという雑誌の日本史特集のものを買いましたが、今度は一個人3月号が至福の日本酒ランキングという特集だったので思わずゲットして、ピラピラと読んでいます。今日はスーパーで大七の生酛純米が入っていたのでこれも思わずゲット。大七の生酛はかなり有名でファンも多い酒です。今回のランキングでも大七の生酛純米吟醸がランクインしていました。
源氏物語をとろとろとKindleで暇な時に読んでいるのですが、 桐壷、帚木、空蝉の3帖を読みました。 学校の古文で読まされた時は、現代語そのものに直すことがそもそも上手くできなくて、何処が面白いのかと思っていましたが、日本が誇る小説ということでKindoleでただで手に入れられたこともあって、与謝野晶子訳を読み始めたら、これがなかなか面白く、お奨めです。全54帖ということで先は長いのですが、桐壺は光源氏の生まれの話、帚木は若き光源氏と仲間との恋愛談義(こんな女は面白い、ダメだと勝手な論議をしますが、平安時代も今も人間に見方は大して変わらないと思わされました)、空蝉は光源氏が夜這いをかけた女に振られる話です。
ターミナル駅で電車待ちしている間に入った構内書店で手に取った文庫、買ってはいけない調味料・買ってもいい調味料と買って一気読みしました。買ってはいけない調味料は主に合成甘味料の入ったもの。カロリー0、カロリーオフとうたわれているものに全て入っていますが、全て人口合成物で人体への影響が懸念されるものばかりであり、全て買ってはいけないということだそうです。市販されている調味料がほとんど成分別に×、△、○で評価されています。これはシリーズ化されているようで、コンビニの食品、飲み物、お菓子、お弁当、インスタント食品が商品別に評価されいるようです。
「買ってはいけない調味料・買ってもいい調味料」渡辺雄二 大和書房
別冊日経サイエンス系外惑星と銀河を読み終えました。書いてある内容もさることながら解説のための画も想像が広がる画で、それを見るだけで宇宙船エンタープライズ号にいるかのようです。太陽系外の惑星は数百個見つかっています。見つけやすいのは大型の惑星ですから、木星のようなガス惑星が多いのですが、中には地球型の岩石惑星も見つかっていて、水さえあれば生命の存在も否定できなくなります。もっとも生命があるとわかったからと言って、そこに宇宙旅行できるかというとそうもいかないそうです。例えば10光年彼方にそういう星があって、光速の10%の早さの50人乗りの宇宙船を作れたとします(100年かかりますがそこは冬眠でしのぐということで)。そんな宇宙船に塵のようなものがぶつかったとすると、その衝撃は核爆弾に相当するそうです。ですから、恒星間宇宙旅行ははなから無理であるということなのだそうです。なるほど。
太陽系は天の川銀河の一員でありますが、銀河のうずまきの中程に位置して渦に巻かれるように毎秒241kmという早さで回転しています。太陽が誕生してから50億年で27回転位したそうです。回転している間には星間ガスとかをくぐり抜けたりするので、地球の気候変動にも影響があったのではないかと言われています。太陽と一緒に生まれたであろう兄弟星も、ほぼ同じコースを取って200km/s位で運動しているそうです。1個でもそういう星を同定できれば兄弟星の全貌が明らかになるそうです。別冊日経サイエンスを読みふけっています。
NEWSWEEKの今週号でイスラム共和国の話題も読んだりしました。
別冊日経サイエンス系外惑星と銀河を読んでいます。別冊日経サイエンスというのは、月刊に載っていた記事を分野ごとに定期的にまとめて出されているものです。今回は惑星の成り立ちと銀河との関係を特集しています。我々の太陽系は天の川銀河系の中では割り方孤立した存在です。周囲に目立った恒星はなく、太陽系はひとりぼっちで生まれたと長らく考えられていたのですが、最近の研究では星団といわれる集団で生まれたということがわかってきたそうです。太陽と一緒に何万個もの恒星が生まれ、できたての地球の夜空にはそれらの星々が手に取るように輝いていたと想像されます。その後50億年近い日々がたち、それらの恒星はちりぢりになって銀河の中に同化してしまったと言います。今、天文学者はその痕跡を探しているそうで、どの恒星が太陽と兄弟星なのか、もうすぐするとわかるようになるそうです。
現代思想臨時増刊のピケティ特集を読み終えました。何人かの経済学者の感想を中心にまとめてあって、ピケティの本に何が書いてあるのか、何がいい点で何が批判される点かなどが大まかにわかりました。一人の経済学者にジェンダー経済学者がいて、そんな経済学があるのかとへーっと思いました。90年代頃から始まった学問で、マルクス主義的要素が強いのだそうです。弱者としてのジェンダーを巡る経済学ということで、時代だなぁと思いました。
Kindleには源氏物語(与謝野晶子現代訳)を入れてあって、ちょっと空いたので第一章である桐壺をちょこっと読んでみました。なかなか読みやすく、原文ではとうていサラサラと進むことはできないのですが、こちらはけっこう読み進められます。
東京人8月号(2012年)というバックナンバーを以前買ってあったのでそれを読んでおりました。東京坂道特集で、東京坂道学会の会長らの話が載っています。東京の坂道は以前から一部の愛好家(?)がいたのですが、ブラタモリでブレイクしたのは知られているところです。世界に坂道で有名な都市は多くあります。ローマやサンフランシスコなどはその例ですが、東京が坂道の街だということを意識している人は少ないのですね。都心でも麻布界隈、本郷界隈、渋谷界隈は坂道を実感できる代表的な所です。これは武蔵野台地が海に落ちるところという意味で坂道が生まれるのですが、この武蔵野台地と多摩川が作る段丘もまた味わい深いものがあります。地図をじっくり見て、足で歩くとその意味がわかります。といっても、坂道が好きな人は地図が好きな人でもあるということじゃないかとも思います。
芭蕉の笈の小文、更科紀行を読んで、Kindle版で奥の細道から続く芭蕉の一連の作品を概ね読み終えました。その後は、経済学のお勉強の続きで、資本論の話を昨日まで読んだ後に、今話題のピケティの21世紀の資本を読もうと思っていましたが、700Pを越えるハードカバーで6千円もしますから、ちょっとその前に抄訳的なガイド本をいうことで、12月に発売された現代思想のピケティ特集をKindle版で読んでいます。なんかこれで充分かなという感じもします。
ソ連が滅びて、中国も修正資本主義になり(共産党とは名ばかりな王朝になり)、ベトナムだって資本主義の流れには逆らえず、北朝鮮はもとより絶対権力国家だし、ということでマルクス主義はすっかり勢いが無くなってしまいましたが、リーマンショック以降、自由主義体制の見直しの中で、マルクス主義も再評価されてもいいのではみたいな機運があって、資本論を読みなおすという本がいくつか出ました。が、今回読んだマルクスを読みなおすではそういう風潮はばっさり切って落としていて、マルクスはそもそも暴力革命を目指す中で資本論を書いたのであり、資本論は経済学の本というよりも、革命に導く伝導書であるようなものだということです。だとすれば、20世紀に半数以上の大学ではマルクス経済学が主流を占めていて、今の40歳台以降の人はその洗礼を受けているわけで、何を学んだんだろうと思い直さざるをえません。ちなみにこの本の著者、徳川家広氏は19代目の徳川宗家となる人です。
「マルクスを読みなおす」徳川家広 筑摩選書