活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【5月31日】

2011-05-31 | 雑誌

日本歌謡史上最強の作曲家は誰かというと、筒美京平だそうです。60年代から2000年代まですべての年代でNO1ヒットを出した人で、最初のヒットはGSブームの名曲バラ色の雲で、また逢う日まで、17歳、ロマンス、木綿のハンカチーフ、スニーカーブルース、仮面舞踏会、などと続きます。すごいですね。歌謡曲を読んでいると、少し楽理的なところもでてきて、少なくともバンド経験がないとわからないところもありますが、ヒット曲って結構緻密に作られているのだなぁとわかります。
ふと、週刊サッカーダイジェストを買ってしまいました。新しく招集された日本代表が明日からキリンカップを戦いますが、U-22も明日オーストラリアU-22代表と戦いますし、そんなチームの戦力分析が乗っていたのでゲットと相成った次第。それにしてもACLでふがいない戦いをしたJリーグチームは本当に(Jリーグ自体が)レベルダウンしているのでは危惧しましたが、この雑誌でもやはりそういう批評が載っていました。困ったものです。

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【5月30日】

2011-05-30 | 新書

大昔幼少の頃、家には風呂が無くて銭湯に行っていました。銭湯ではラジオがかかっていて、夕方はたいてい歌謡曲が聞こえていました。まぁ三丁目の夕陽の時代なのでありますが、舟木一夫とか橋幸夫とか西田佐知子とかそういう人たちの歌は銭湯で覚えました(たまに行く昼下がりの床屋では西洋ポップスを聴くことができましたが)。歌謡曲ということばはこういう時代のこれらの曲であるというイメージを持っていましたが、広義には今のJ-POPを含んだ日本のポピュラー音楽全体を言うようでありますね。日本の歌謡曲の歴史と構造を明かした岩波新書の歌謡曲はのっけから面白いです。

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【5月29日】

2011-05-29 | 単行本

村上春樹のスクラップブックを読了。80年代のエッセイで、ロサンジェルスオリンピックとかオープンした東京ディズニーランドの話(83年)などもあって、ちょっと懐かしいエッセイでありました。ディズニーランドはとにかくは面白いという感想で村上春樹も行ったのだけれど、自分も昔の彼女と行った懐かしい想い出が蘇ったのであります。なにしろ28年も昔の話でありますが。タイトル通り懐かしの1980年代を思い出させてくれました。

「THE SCRAP懐かしの一九八〇年代」村上春樹 文藝春秋

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【5月28日】

2011-05-28 | その他

平年よりもかなり早く梅雨入りしてしまいましたが、それも台風のおかげです。朝からしとしと雨が降った週末でありますが、今日の本は昨日の村上春樹ではなく、本棚にあった吉田秀和のこの一枚というレコードを紹介した文庫です。音楽評論家の中で類い希な長寿を誇っている氏は、膨大な著書がありますね。全集も出ていますが、評論なのに難しい言い回しはないので読みやすいです。

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【5月27日】

2011-05-27 | 文庫

ドナルド・キーン自伝を読了。自らの人生を振り返って、自分はまことに幸運だったと言っています。いろいろなターニングポイントがあったけれど、最後に日本文学に触れることができて誠に幸せであるということです。文化勲章も勲二等ももらっている人です。日本人以上に日本の美を理解してますね。かつては三島由紀夫、川端康成らが求めていた日本の美という観点を氏は継いでいると思います。
アマゾンをのぞいていたら村上春樹の初期の本が目についたのでゲット、スポーツグラフィック誌ナンバーに83年から連載していたものでTHE SCRAP懐かしの1980年代というものです。自分は英語はからきしだめな方なのですが、植草甚一も常盤新平も古本屋に積まれているニューヨーカーやエスカイァやピープルなどの雑誌を二束三文で買ってきて寝転がって読むということをよくエッセイに書いていますが、それってあーーいいなぁと思うのであります。村上春樹もそれが出来る人で、この本はそういう雑誌からヒントを得たエッセイ集です。83年と言えばまだ34歳で実に若いのですが、エッセイの文体は今とそう変わりません。

「ドナルド・キーン自伝」ドナルド・キーン 中公文庫

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【5月26日】

2011-05-26 | 文庫

東北大震災で日本から逃げ出す外国人が多い中で、日本人よりも日本人のようなドナルド・キーン氏は日本帰化をしたニュースが紙面を飾りました。第2の故郷として日本を本当に愛している人です。1922年生まれですからもう89歳という高齢にもかかわらず、あえて日本にやってくるのです。氏の本は結構読んでいますが、今はドナルド・キーン自伝を読んでいます。読売新聞に2006年に連載されたものが私と20世紀のクロニクルという単行本化され、文庫化されたものです。電車で吊革につかまって立っていたら、前に座っていた人が読んでいたものがこの本で、なんだそんな本が出ていたのかと急遽アマゾンで取り寄せたものです。高校時代に飛び級をして大学に16歳で進んだほどの秀才でありましたが、英訳された源氏物語を読んで感銘を受け日本文学の世界にのめり込んでいったのです。太平洋戦争中は日本語担当将校として日本人捕虜への尋問もしました。念願かなって平和時の日本に再来日してからは、コロンビア大学教授としてのアメリカの仕事の合間をぬって日米を往復し多くの本を書いてきたのは多くの人の知るところです。谷崎潤一郎、三島由紀夫、大江健三郎、安部公房などなど多くの作家との親交もある人です。

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【5月25日】

2011-05-25 | 選書

鎌倉幕府から室町幕府までの400年間の中世史を人を通じて概観した本、人物を読む日本中世史を読み終えました。歴史ブームですが、古代史、戦国時代、江戸時代に比べて、鎌倉から室町時代にかけてはいささか人気が落ちます。大河ドラマにもなかなかなりませんし、なってもあまり視聴率はよろしくない。原因はなにか、と思えば傑出した人物がいなかったからではないでしょうか。要は絵にならないのでありますね。この本に出てくる九条道家、三宝院満済、細川政元などは歴史教科書でも名前しか出てこない人です。その業績などはあっても1行くらいなものではないですか?(何しろ高校時代は世界史を取っていましたので、日本史のことはからきし記憶がありません)でも、今回少しはこの辺のマイナーなところを学ぶことが出来ました。

「人物を読む日本中世史」本郷和人 講談社選書メチエ

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【5月24日】

2011-05-24 | 選書

人物を読む日本中世史の今日は、北条重時、足利尊氏と三宝院満済の3人です。北条重時は執権時頼の連署(副執権)として幕府を支えた人だそうですが、今まで自分としては殆ど知らない人でした。足利尊氏は有名な馬上の絵が日本史の教科書には必ずといっていいほど出ています(実は最近は尊氏ではなく高師直であることが有力だそうです)。明治維新から戦後までは日本で最大の悪人と言われていたそうで、それは後醍醐天皇に刃向かったということかららしいですが、北朝を立てたのは尊氏であり、実は明治天皇は北朝の系統であるということで複雑な話回しであったようです。そして以上の2人以上に知らなかったのが三宝院満済であり、室町3代将軍義満と5代将軍義教の申次として将軍補佐をしていた人だと言うことです。まぁいずれの3人も日本史通の人なら知っていて当然の人たちなのでしょうけれど、自分には理解が少ない人たちでした。

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【5月23日】

2011-05-23 | 選書

今日の人物を読む日本中世史は法然と九条道家でした。浄土宗の祖、法然は正しくは法然房源空と名乗っていたそうで、法然と後世が呼ぶのはおかしいのですね。弁慶は武蔵坊弁慶であって武蔵とは呼びません。と同じく源空と呼ぶのが正しいのですが何故か法然なのであります。そして最後の摂関政治を行った九条道家は承久の乱以降の朝廷の立て直しに奮闘しましたが、やり過ぎたのか幕府ににらまれて失脚となりました。と、まぁこの辺りの話は最近他の本で読みましたのでようやく日本史として理解が出来つつあるところです。

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【5月22日】

2011-05-22 | 選書

午前中は(ちょっと強すぎましたが)初夏の風が窓から吹き込んできて気持ちよく人物を読む日本中世史を1時間ほど読みました。最初の人は源頼朝。源氏一統を殺しまくった冷徹な人間という評価の人ですが、弟殺しは足利尊氏も織田信長も毛利元就も伊達政宗もしているし、父を子を殺した人物もいっぱいいるということで、それはその時そうしなければ自分がやられていたということであり、900年も後からは勝手なこともいえるわけです。
午後は雨が降って急に涼しくなり、昨日に続いて借りてきた映画を見まして、今日はブルース・ウィルスのREDであります。昨日のスタローンのエクスペンタブルより数段面白かったです。昨日はただドンパチドンパチであって(それが胸をすくというのはありますが)、ちょっとストーリーが凝っていてそれが面白さの理由でしょう。ちょっとコミカルさもいれているところもいいです。

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