活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【10月16日】

2006-10-16 | 文庫
 江戸川乱歩全集光文社文庫版第8巻から地獄風景、恐怖王を読みました。いかにも乱歩らしいという感じの小説ですが、この全集はいい出来悪い出来を含めて網羅してあって、この2編はそういい出来のものでも(作者も自ら言っていますが)ありません。地獄風景は前半は怪奇趣味なのですがエンディングは漫画的ですし、恐怖王も作者自身が構成を考えずに書き出して自ら悩んだというもので終わり方がすっきりしません。が、それでも乱歩ワールドです。昭和初期にこんな小説を楽しんでいたのだなと思いました。
コメント
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