活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【10月20日】

2006-10-20 | 文庫
 尾崎喜八のエッセイを引き続き読んでいます。詩人であり登山家であり音楽鑑賞家であった尾崎は武者小路実篤や高村光太郎、ロマンロランと交際がありました。それはそれとして、尾崎が結婚する前に真剣につき合っていた年上の女性がいて、多分そのままであれば結婚してしまうことになったのでしょうけれど、若くして亡くなってしまいその時の熱情は夢と消えてしまったのですが、その死因はスペイン風邪(インフルエンザ)でした。そういえば先日読んだ富士山に初の越冬測候所の開設を図った野本夫妻の話に出てくる夫人の方も、スペイン風邪で亡くなったのでした。スペイン風邪というかインフルエンザの脅威が当時どれほどのものだったのか、多分その時の人は知り合いで亡くなった人を指折り数えられたのではないかと思うのです。
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