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活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【8月21日】

2025-08-21 | 文庫

今日はデカメロン、第三日を第1話から3話まで読みました。第三日はけっこうセックスの話が多くて、昔はこれがかなり問題になったようですが、現代では楽しいお話と読めます。夜の乗馬に精を出した、とかいう程度の表現です。文学的な性表現ですねえ。

 

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【8月18日】

2025-08-18 | 文庫

ハサミ男はすでにタイトルからストーリーは始まっています。妄想人格の犯人は一人称で語り(本人と医師とが会話します)、警察は三人称で語られます。ベテラン刑事の推理で事件は解決の方向に進みますが、若手刑事が今ひとつ力不足でボケ役となります。作者はこの作品でメフィスト賞を獲り、そのあといくつか作品を書いたものの2013年49歳で亡くなってしまいます。伏線があちこちにあって、遺体発見現場の描写で読み落としたところが事件解明の理解ができず、ネタバレHPを探して読んでしまいました。なーんだそういうことだったのか、とポイントポイントを読み返しました。よく練られた作品でした。

「ハサミ男」殊能将之 講談社文庫電子版

 

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【8月17日】

2025-08-17 | 文庫

ハサミを使って殺人を犯す男、ハサミ男。3人目のターゲットを定め、観察を続け、ついに時を得て行為にのぞもうとした時、ターゲットは既に殺害されていて、それもハサミ男そのままの手口でした。ハサミ男は誰が自分の先回りをして同じ手口を使ったのかを調べようとし、一方警察はFBI仕込みの心理犯罪捜査官が事件を捜査します。二つの流れが並行して流れていくミステリー、殊能将之のハサミ男を読み始め、今日は半分読みました。

 

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【8月9日】

2025-08-09 | 文庫

みなかみ紀行を読み終わりました。新編ということで池内紀が編集しています。牧水は沼津の千本松原に住んでいました。ここを大変気に入っていたそうです。行政がここの松を伐採して金にするという話が起きて、牧水は反対運動をしたそうです。牧水は各地を歩き回って、無惨になった森林を見たりしていたので、自然保護に感ずるものがあったのかもしれないということです。明治から大正の当時(20世紀初め)は森林はかなり自由に伐採されていて、現代よりも禿山が多かったのです。現代は水源地保護、自然保護というものが行き届いていますが、そういう感覚は一部の人にあっただけだったのですね。

「新編みなかみ紀行」若山牧水 岩波文庫

 

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【8月8日】

2025-08-08 | 文庫

若山牧水の紀行文を読んでいます。木枯らし紀行というのは、沼津から御殿場に出て、須山に出ます。須山から峠を越えて河口湖、精進湖を回って甲府に出ます。甲府から小淵沢をへて松原湖に出ます。ここかしこで歌の同好者と会い、歌会をしたりします。松原湖から千曲川の源流を訪ね、十文字峠から奥秩父の栃本に降りて17日間の旅が終わりますが、ほとんどが時代柄徒歩であり、昔の人の健脚ぶりには驚かされます。十文字峠から栃本への道などは今でもかなりの道のりです。芭蕉の紀行文もそうですが、歩きの旅はいいものだなと思います。現代ではトレイルとでもいうものですね。

 

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【8月5日】

2025-08-05 | 文庫

先日は万座から四万まで暮坂峠経由で旅行しましたが、この暮坂峠は漂泊の歌人若山牧水で有名です。その牧水のみなかみ紀行がかつて読んだのですが面白く、この機会にまた読み返しています。牧水は酒がわが友で、ご飯のごとく酒を飲んで旅をしていました。その酒のせいで43歳という若さで亡くなってしまいました。

 

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【7月29日】

2025-07-29 | 文庫

デカメロンの第二日6話から10話まで読みました。10人がそれぞれ毎日1話、都合10話を語るのですが、一人が順番に女王としてどういうテーマで語るのか指示します。夢が叶う話とかどん底から這い上がるとかそういうテーマです。

 

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【7月14日】

2025-07-14 | 文庫

世界文学全集ものをこのごろ読んでいませんが、先日デカメロン(全3巻)の1冊(上巻)を買っておいたので、挑戦し始めました。中世(日本は鎌倉時代)のイタリア、ペスト禍で街から別荘に避難した10人の男女が暇つぶしに1日1話10日間で100話を語るというものです。今日は第一日5話まで読みました。1話はそんなに長くないので、全体としては長編ですが、好きな時にポロポロと読めますね。
デカメロンだけではなく新書で山本直純と小澤征爾も並行しています。小澤征爾は多くの人が知るところの大指揮者ですが、山本直純はある年代以上の人ならば知っているという指揮者・作曲家ですね。この二人は大の親友であり、小澤征爾は山本直純に対して指揮は彼の方が上であると尊敬しています。ほぼ同年代の二人の生まれから指揮者としての成功の足取りを書いていますが、どちらかといえば山本直純に軸足を置いています。

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【7月11日】

2025-07-11 | 文庫

昨日、美女たちの日本史を読み終えて、夕食後読み始めた山のミステリー 異界としての山を読み始めて、今朝の退院までの間に読んでしまいました。ミステリーといっても推理小説ではなく、とかく山に接して暮らしていると色々と不思議なことが起こります、ということを収集した本です。(管理人のいない)避難小屋で一人で宿泊していると、人(その付近で亡くなった遭難者が多い)が見えたりとか、引き止められたのに無理やり登山を強行して遭難しそうになったところ、幽霊のようなものに導かれて避難小屋にたどり着いたとか、そういうお話ですね。医者なのに山小屋に連れ込まれた瀕死の登山者を、今日は休日だからと診ることを拒否した医者の話(登山者は死んだ)もありました。

「定本 山のミステリー 異界としての山」工藤隆雄 ヤマケイ文庫電子版

 

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【6月20日】

2025-06-20 | 文庫

地上に星座をつくるは石川直樹が雑誌新潮に毎月掲載したエッセイで、2012年から2019年までのものからセレクトされています。ヒマラヤとカラコルムに通い、8000m峰全座登頂したのは記憶に新しいです。ユーコン川をカヌーで下ったり、北海道の流氷がオホーツク海で生まれるところを見に行ったりとなんでも見てやろうという精神が旺盛です。子供達と写真を通しての交流を深めることもやっています。写真でも土門拳賞を受賞しています。ヒマラヤでの目標が一段落して、これからの行動に注目する写真家です。

「地上に星座をつくる」石川直樹 新潮文庫

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