ローマ街道は現代の道路作りと比べても遜色ない工法で作られていました。1mも掘り下げて砂利や粘土質の土を入れ固めて石畳にしたのです。手入れを怠らなかった街道は800年も持ったのです。現代の道路でそんなに保つものはあるでしょうか。そして水道です。日本でも江戸時代に玉川上水などが作られましたが、それよりも2000年前に水道が作られたなんて信じられません。フランスのニームに残っている水道橋の写真を眼にすることがありますが、感嘆の一言ですね。
「ローマ人の物語・すべての道はローマに通ず(上)」塩野七生 新潮文庫
「ローマ人の物語・すべての道はローマに通ず(上)」塩野七生 新潮文庫