【10月31日】

　今日は活字休養日でありました。　　以上

【10月30日】

　武藤章中将は陸軍内では強行派といわれ、石原莞爾と対立したり、ジャワの今村中将を批判したりしたことで有名です。しかし、この手記を読んでいると、そういう面はあまり感じず、誰もが認めた頭の良さ、合理主義者であるということが認識できます。東京裁判で東条英機らといっしょに絞首刑になりましたが、しょせん東京裁判はスケープゴートをしたてる裁判であって、まともな裁判ではなかったわけで、そういう意味でははっきりと絞首刑になるべき人がならなかったということはあると思いますね。面白かったのは、巣鴨プリズンの米兵がアメリカは民主主義の国だと言っているけれど、それは選挙の時だけだと言ったことをしるしてあって、それは現代でも同じじゃん、と思いました。

「比島から巣鴨へ」武藤章　中公文庫

【10月29日】

　比島から巣鴨へ、武藤章中将の遺書はフィリピンでの戦闘の記録の部分を読みました。戦争末期の昭和19年から終戦までの話で、圧倒的な物量の米軍の前に、じりじりと山間部に追い込められます。道無き道を水牛でやっとの思いでコメを運んでいる日本軍と、ブルトーザーでどんどん道を作っていく米軍との戦いです。いくつかの戦記を読んできましたが、どれも読みながら悔しくなってしまいますね。イージス艦を5艦タイムスリップさせたらどうなっただろうなんて思ったりします。

【10月28日】

　東京裁判で死刑となった武藤章中将の遺書というか遺稿をよんでいます。比島から巣鴨へという題で、巣鴨プリズンで収監中に書かれたものです。武藤中将は陸軍省軍務局在籍中に開戦となり、開戦前に対米交渉重視を唱えていたことから急進派から疎まれていたようです。そんなことでスマトラ（の近衛師団長として）へ飛ばされ、次にフィリピンの山下大将の元で参謀長となりました。全編が３つに分かれていて、今日は最初の経歴の素描というところを読みました。

【10月27日】

　鎌倉幕府、室町幕府と続けて歴史をみていると、家康の作った江戸幕府というのは過去の幕府のあり方を研究し、欠点を修正した成果がでて、250年におよぶことができたのだなぁと思いました。応仁の乱などはさしづめ老中同士が跡目争いをしたようなものですから、そういうことがないように仕掛けた家康の思慮深さはたいしたものです。
　室町時代は義政の時代に東山文化が今につながる日本文化の源流を作ったといわれていますが、義政の命で周辺の寺社が（植木や銘木などを徴発されて）大いに迷惑を被ったというのは初めて知りましたし、西陣織の西陣は応仁の乱の西軍の陣地だったというのも初めて知りました（京の人には常識？）。

「全集日本の歴史第七巻走る悪党、蜂起する土民」安田次郎　小学館

【10月26日】

　全集日本の歴史第七巻を再開。足利義満は天皇になりたがった将軍といわれています。金閣寺を作って明からの使節をもてなしたと言われています。それくらいの知識しか無いのであります。そのあとは足利義政までよく知らないのですね。室町時代の知識というのは非常に薄いです。でもこの巻を読んでいるとなんとなく室町時代も面白いものだなと思っています。

【10月25日】

　週末のお決まり、絶景鉄道の旅19と鉄道全路線16を読みました。絶景の方は三陸鉄道、全路線の方は山手線でした。山手線は毎日お世話になっておりますが、三陸鉄道はいつか乗ることが出来るでしょうか。

【10月24日】

　週末に遠出をする、それも千円高速になってから遠出をするというのは初めてなのですが、昨日の金曜日はともかく、今日はなんか混んでましたね。事故渋滞と重なって帰りは5時間も連続運転をする羽目になってしまいました。ということで今日も活字には触れずでありました。高速道路無料化は反対であります。

【10月23日】

　今日は旅に出ていて活字に触れず。

【10月22日】

　本の窓11月号を読んでから全集日本の歴史第七巻を継続。本の窓は松本清張の特集で、そういえば書店の店頭では週刊松本清張みたいのと、月刊松本清張という感じのＤＶＤムックが並んでいますね。社会派ミステリーを開拓した松本清張は今見直されているのでしょうか。日本の歴史は50ページほど進展。