活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【8月31日】

2006-08-31 | 文庫
 女王蜂をほとんど読み終えました。推理小説お決まりの探偵・金田一耕助の謎証しのところだけ残っています。かつてエラリー・クイーンだったかはここで読者に犯人当ての挑戦をしたことがあります。登場人物が限られていればその人数の確率で当たるわけですが、合理的な推理をしてもかえって当たらない。一番犯人らしくない人が犯人というのも常道だし。さて一晩考えてみますか。
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【8月30日】

2006-08-30 | 文庫
 日経ビジネスの今週号は談合なき世界というゼネコンサバイバルのお話し。金融は護送船団方式からようやく自立の道を歩み始めましたが、ゼネコンもようやくお上とのしがらみから脱却して自分の経営を模索しなければ生きていけないステージになりましたということです。生まれ変わるには痛みも伴いそれは末端(底辺の企業、労働者)に集中するということですが、なんとか乗り越えてほしいものです。
 何年かぶりに横溝正史を読み始めました。女王蜂です。一時角川映画とタイアップしてブームになりました。市川昆監督が犬神家の一族を自身でリメイク(しかも石坂浩二の金田一耕助)しているとこで、また横溝ブームが起こるかもしれません。
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【8月29日】

2006-08-29 | 単行本
 気候変動の文明史の著者は環境気候学という分野を確立した人だそうです。人類1万年の文明の興亡を概観すると全ての文明は気候という環境要因によって左右されていることがわかります。過酷な環境の変化に対応すべく技術改良を重ねた結果現代があるのですが、環境の変化とは温暖化と寒冷化の繰り返しであり対応とはそれに伴う旱魃と洪水への対処ということです。現代はギリシャ文明末期の様相に近いと著者は言います。地球は間違いなく温暖化をめざしており、このまま行くと2050年頃に文明は滅亡するといいます。その最大の原因は水不足です。文明は洪水では滅びませんでしたが旱魃で滅んだそうです。中国を典型的な例が襲っていると思います。黄河に水はなくかつては三国志の舞台にもなった中原平野も砂漠化が進んでいます。
 今年の日本に水不足はありませんでしたが、2千年の歴史をみると大干ばつに襲われて政権が変わったことは何回もあります。しかしそれを乗り越えて(少ないながらも残っている)水と森の日本があるのは壬申の乱に勝った天武天皇のおかげと著者は言います。天武天皇は肉食禁止を言い、この後千年日本人は事実上の肉食をせず、稲作と漁労の食文化で生きてきたことがその理由なのだとか。
 牛や羊を飼い放牧することは森を破壊し砂漠化へと導くのだそうです。もともとそれしかできない土地に住んでいたとすればやむを得ないのでしょうが。
 どうも一神教的考え方、自然とは対決するものという考え方が地球温暖化の元凶ではないかいいます。日本人は地に風に水に火に神を感じあがめ共存してきました。この思想が必要なのではないかといいます。ふむ、日本はやはり神道が一番ふさわしいのかと思ったりしました。

「気候変動の文明史」安田喜憲 NTT出版
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【8月28日】

2006-08-28 | 単行本
 今日から読み始めたのは気候変動の文明史という本。文明は著しく気候に依存しているということで歴史を読むと今までの歴史観が変わりますね。通常読む歴史は人が中心で歴史は人の教養と知性で動いているように思いますが、実は気候が与える影響が文明を規定しているということで、気候に対応しようと新しい文化、発明がなされるわけですね。
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【8月27日】

2006-08-27 | 文庫
 宇宙の戦士を読了。この小説は日本で発表された時賛否の意見が飛び交ったようです。1960年代後半ということでそれはベトナム戦争華やかなときであり、一方太平洋戦争からの想い出も充満している時でアメリカという国が世界に覇権を押し広めようとしていた時代です。作者のハインラインは非行青少年が跋扈する都市を嘆いて、軍隊経験者でなければ市民権を与えてはいけないとか、懲罰に鞭打ち刑を科したりすることをこの小説で主張しています。
 それから35年が経った現代においてもアメリカの世界覇権の野望というのは変わっていませんし、戦争が避けなければ行けないという世界市民における大前提は変わっていないものの、テロや暴力に対しては確固たる意志(それが暴力を伴うものでも)で向かっていくべきであるという意見が日本でも少数意見ではなくなっているということもあります。そういう背景でこの小説を読んでも当時なんでそんなに白熱した論議が起きたのかと思ったりする冷めた気持ちになります。もう古典化しているのですね。

「宇宙の戦士」ハインライン ハヤカワ文庫
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【8月26日】

2006-08-26 | その他
 今日はFF12の追い込みに入って熱中したので活字は読まず。新聞だけでした。
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【8月25日】

2006-08-25 | 文庫
 宇宙の戦士を読み続けあと少しで終了というところまで読みました。後半は地球を攻めるクモ族との戦いになります。戦闘服を着るのですがそれがガンダムのモビルスーツと同じ発想のもの。作られたのはこちらの方が圧倒的に古いので原型といえば原型でしょう。
 会社ではたまっていた日経パソコン、日経コミュニケーション、日経エレクトロニクスなど日経の雑誌を読みました。
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【8月24日】

2006-08-24 | 雑誌
 日経ビジネスの今週号はダイエー特集です。自宅の近くにあったダイエーも3年前に閉店してしまい身近なところに無いとダイエーがどうしたといわれてもピンと来ないのですが、相変わらずうまくいっていないということで、先日も鳴り物入りでBMWジャパンからきた林文子会長も去ることになったというニュースを聞いたばかりです。企業再建とは難しいものです。
 ハインラインの宇宙の戦士を半分ほど読みました。1959年発表のもう古典的なSFで日本では79年に発売になっています。前半はひょんな軽い気持ちで(両親の期待を無視して)志願して地球連邦軍に入った高卒男子の主人公が新兵としてしごかれる有様が描かれています。ベトナム戦争を扱った映画フルメタルジャケットの前半にも新兵しごきでしたがそんな感じです。
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【8月23日】

2006-08-23 | 単行本
 霊魂だけが知っているを読了。生まれ変わり、霊魂の重さ、エクトプラズム、臨死体験。人間の生の根源は霊魂であると多くの人は考えます。ものを考え創造し生きていく人間について、人はその根源的実在を霊に求め多くの宗教が発達しているわけです。究極的な霊は神であり仏であると思うのですが、著者は霊は信じたいが宗教的な示唆で信じるのではなくこの目で証拠を掴み実在を確認した上で信じたいと思っているのです。多くの体験と文献にあたったものの懐疑的な事実にしかぶつかりませんでした。ただ、臨死体験は現代科学をもってしても否定できないところもあり、この辺りにもやもやと霊の存在をかすかに信じたい著者の気持ちがあるようです。自分は霊魂は全く信じませんけど。
 久し振りにSFを読み始めました。ハインラインの古典、宇宙の戦士です。

「霊魂だけが知っている」メアリー・ローチ NHK出版
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【8月22日】

2006-08-22 | 単行本
 霊魂ものを継読。よく言われるのですが、在ることの証明と無いこと証明を比べると、無いことの証明の方がはるかに難しい。信ずる人には見たという事実を否定することは難しいのです。その人に代わることはできないので事実としてその人に特殊能力があって見えているのかもしれない。著者は霊の存在を証明することを探して世界を巡りますが、どうしてこちらの方もなかなか確かな証拠としてあがっているものはない。霊は感覚の世界と実在の世界との狭間にあって信ずる者にだけ見えているとしてか言えないようです。
 昼休みにはカメラマンの今月号をパラパラ。ニコンが新しい一眼デジカメD80を発表したのでα100を冬には買おうと思っている自分としては比較検討をしたいところなのです。でも手ぶれ防止を本体側に内蔵しているαを買うだろうなぁ。
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