活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【12月31日】

2009-12-31 | 文庫
 大晦日に老人と海を読み終えました。かじきとサメとの格闘はハードボイルドといってもいいような小説です。キューバがまだカストロ革命になるまえの頃が舞台で、空き缶でコーヒーを飲んだり(その一杯が老人の一日の食事だったりする)、少年との大リーグの会話がいいですね。今年の読み納めでした。

「老人と海」ヘミングウェイ 新潮文庫

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【12月30日】

2009-12-30 | 文庫
 老人と海、ですがこの新潮文庫の訳者は福田恆存です。劇作家、演出家、翻訳家としての顔の他に、保守の論客として有名です。戦後の論壇は左翼系ともいわれる進歩派が主流でしたが、この中で福田氏は異質の論客でしたね。また、この文庫の解説もただの訳者の後書きというよりも、文学論がしっかりと書かれていて読み応えがあります。

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【12月29日】

2009-12-29 | 文庫
 今年最後になるだろう本はこのところトライしていなかった世界文学全集もので、でも薄い文庫本であります。ヘミングウェイの老人と海です。休みに入って大掃除の合間に読むので、薄いといってもこの3日間で読み切れるかどうか。でもじっくり読ませてくれます。

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【12月28日】

2009-12-28 | 文庫
 開高健が亡くなったのは58歳。文学者としても人間としてもまだまだの年齢ですね。開高健はかつてベトナム戦争従軍記者をしたときのヘルメット姿が印象に残っています。Opaというのも彼の言葉ですし、釣り師としてキャッチアンドリリースを提唱したのも彼が最初だと言われています(もっとも現在ではキャッチアンドリリースはあまり良くないといわれいますが)。機会があれば小説も読んでみようと思ったりしています。
 60年代、志賀高原の山荘でスキーをするエッセイがあるのですが、まだ高天原が最奥で、そこまでの道のりは歩いて荷物を担ぎ上げたという話が、なんか囲炉裏端でしんみり聞く昔話のような感じがしました。

「眼ある花々/開口一番」開高健 光文社文庫

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【12月27日】

2009-12-27 | 雑誌
 先週と今週の鉄道全路線24石勝線、25紀勢本線、鉄道絶景の旅27長崎本線、28木次線を読みました。長崎本線には旧松浦線が第三セクター化した松浦鉄道がつながっていて、なかなか面白そうな路線で、是非JR九州自慢の885系特急かもめに乗ってみたいなぁと思いました。JR九州の車両ってちょっと本州系の(ちょっと無機質な)車両と違った(暖かみのある)主張があっていいですよね。
 さて明日で今年の会社も終わりです。あークリスマスが終わると本当に一年の終わりが感じられます。スーパーマーケットに行くともう正月用品コーナーで充ち満ちています。でも、年賀状がまだなんだなぁ。

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【12月26日】

2009-12-26 | 文庫
 美食家だった開高健は上物も下手物も世界中の食を経験したのですが、下手物の下とするのは朝鮮料理のセキフェだそうです。直訳すると赤ん坊の刺身というだそうで、豚の子宮を羊水ごとすりつぶしてずるずるとすすり飲むのだそうです。その時に胎児がいれば最高で、それごとすりつぶした時に目玉だけはキュリュキュリュ逃げてすりつぶせないのを、つるりっと飲む喉ごしがいいのだそうで、王宮料理だそうです。ちょっとお願いしますよという感じの料理ですね、生の芋虫とどちらが我慢出来るのでしょう。眼ある花々にはそういう話が満載ですが、福井の蟹(冬の越前ガニ)のすばらしさは世界の料理のトップ級だとも言っています。

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【12月25日】

2009-12-25 | 文庫
 開高健を初めて読んでいます。小説ではなくエッセイ眼ある花々という本なのですが、1960年代にベトナムやフランス、タイなどを訪れたときに感じたことが書かれています。開高健といえば酒と食と釣りのイメージです。この本でもアラスカでの釣りのシーンが出て来ます。最近世に出ているエッセイよりも文章に格調がありますね。

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【12月24日】

2009-12-24 | 雑誌
 地図中心1月号を読みました。今まではわりと堅い地理学と地図の雑誌でしたが、表紙からリニューアルして漫画家の江川達也を起用し(散歩と地図が大好きだとのこと)、連載を開始しました。少し柔らかな感じになりました。NHKでタモリが街を歩く番組がありますが、そういう時代の流れを入れた感じの編集です。

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【12月23日】

2009-12-23 | その他
 JIN-仁-を3巻から最新16巻まで一気読みでした。先日テレビドラマ最終回の内容は5巻までの話でしたね。タイムスリップものは作家からすると非常に書きたいテーマなのではないでしょうか。歴史にイフはないけれど、イフをふんだんに使えるわけです。作者の村上もとかは幕末へのタイムスリップにあたり、幕末の科学でペニシリンが作れるかというのを医学者からお墨付きをもらってから書くことにしたそうです。感染症を抑えるには抗生物質しかないわけですから。3月くらいに終話になるようなこともインタビューに書かれていました。果たして過去を変えてしまったことで未来が変わってしまうのか、主人公は現代に帰還するのか、タイムスリップもののお決まりのテーマはどう解決されるのでしょうか。

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【12月22日】

2009-12-22 | 雑誌
 フォーサイト1月号の昨日読んだ残り半分を読みました。各国王室の現状がレポートされていて、最近小沢民主党の皇室への扱いに批判が出ましたが、どの国も王室と国民と政治との距離の取り方には苦労している様子が出ています。でも日本の皇室が一番距離がある感じがしますね。
 先日テレビドラマ仁Jinの最終回をやっていましたが、テレビはいざ知らず、娘に聞くと出ているコミックは全巻持っているというので今日はJIN1巻と2巻を初めて読みました。村上もとかはビックコミックオリジナル連載の大河マンガ龍(RON)を楽しく読みましたがその次の大作というかんじです。

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