明日から8月ですがこの時期は戦争を振り返る本が店頭を飾りますね。地獄の日本兵は太平洋戦争を戦った兵士がいかに悲惨な目に遭っていたかを記録しています。無能な大本営参謀のおかげで現地の兵士はもちろん、司令官までが悲惨な運命をたどってしまいました。戦争は起きてはならないものですが、起きてしまった戦争を戦う兵士は、もし死ぬのであればそれは戦闘行為の最中というのがせめてもの死に様であろうかと思います。しかし、太平洋戦争での日本兵の死者二百数十万人のうち、百万人以上が餓死で死んだとあっては、靖国の英霊と祀られても納得しがたいのではと思います。さらにはそういう無能な参謀達の一部は戦後なんの責任も取らず自衛隊などに勤務したという事実ですね。ニューギニアでのなんとも言い難い、まさにタイトル通りの地獄にいた日本兵の姿が記録されている本でした。
「地獄の日本兵」飯田進 新潮新書
「地獄の日本兵」飯田進 新潮新書