活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【1月31日】

2006-01-31 | 雑誌
 日経ビジネスの特集は「食」の危機。日本の食料受給率はかつて無いほど低下しておりますが、経済合理性を考えるとそれでいいのだという言い方があるのも事実。受給率を高めようにも日本農村の高年齢化と人口減という高コスト体制では消費者の支持は得られないのは現実だと思われます。特に近郊野菜、米などは別にしても、大豆や小麦、飼料などはどうにもならないでしょう。ところがこれらの食料は昔から戦略物資であったのに、世界が平和である間は誰もこの問題に手をつけることをしていませんでした。が、中国が自らの飽食を充たすために動き出し始めるとことは重大です。沿岸部の富裕層が牛肉を食べ出しただけで世界的な需給関係が動き出してきており、特に牛は他の家畜に比べて大量の飼料を食べさせ育てるという効率の悪い食品です。
 また、大豆も日本人は遺伝子非組み換えのものしか食べないのですが、世界的に見ると組み替えの方が圧倒的に増えてて、じつは組み替え大豆の方が農薬の散布頻度も下がり大地には優しいということもあるそうで、日本人は安直に遺伝子組み換えアレルギーを持ち続けることを考え直した方がいいのではということもあるようです。
 ということで、「食」の自給問題、ひいては農業問題をもっと日本人は深刻に考えた方がいいというお話しです。
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【1月30日】

2006-01-30 | 新書
 モーツァルト250歳の誕生日が一昨日あってこの日を契機に世界各地でモーツァルトイヤーの行事が始まったそうです。これから日本でもいろいろなCDやコンサート、出版などが企画されていくのでしょう。年末の発売されたモーツァルト本ですが、とても面白かった本です。中野雄氏は音楽プロデューサーであってかつてケンウッドの社長をしていたこともあり、演奏だけではなく録音などにも造形があり掲載されている推薦CDも観点がちょっと違っていて参考になりました。著者自身がモーツァルト専門家というのではないのですが、多くの著作を読み、作品を聴いた経験をもとにかかれた内容は、今までのモーツァルト本とはちょっと違って新書なのに読み応えがありました。

「モーツァルト 天才の秘密」中野雄 文春新書
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【1月29日】

2006-01-29 | その他
 朝日新聞のトップはタクシー抜き打ち監査という記事。規制緩和が進みすぎて(バブル時にはタクシーは足りなくてしょうがなかったという背景があるのですが)、利用者が減っているのにタクシーだけが増えて売上がどんどん減っていることから、運転手の年収は50歳でも300万円くらいという状況だそうです。タクシーはもともと歩合給の部分が多いので、売上の減少はそのまま収入の減少になってしまうのですね。誰が悪いのかとも言えないのですが、タクシー会社が潰れたという話も聞いていないし、しわ寄せが運転手にきているというところの記事です。
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【1月28日】

2006-01-28 | その他
 今日は活字にほとんど触れずじまいでした。新聞は読んだのですが、記憶に残る記事がありませんでしたな。
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【1月27日】

2006-01-27 | 新書
 今日はモーツアルトの誕生日。今年250歳です。ということで今年はモーツアルトイヤーでいろいろな催し、販売が行われることでしょう。91年には没後200年で映画アマデウスなどが作られたりしました。ということで今読んでいるのはモーツアルト関係の新書。なかなか面白いです。iPodでモーツアルトを聴きながら読むとこれがなかなかいいのですが、シートの暖房が効いた車内でディベルティメントなんて聴いていると...寝てしまいます。
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【1月26日】

2006-01-26 | 新書
 10年一昔といいますが、ドッグイヤーといわれている昨今では1年後、1年前のことが未来や昔という感覚になっています。10年後の日本はどうなっているのか、遠い未来のことのように思われます。少子化はどのように進むのか、そのとき年金は、団塊の世代が引退した後の日本ではシルバー産業が栄えるのか、GDPの低下を補うために外国からの一般労働者を受け入れるのか、ニートやフリーターはどうか、貧富の差が広がっているか、上海万博の後の中国はどうなっているのか、そのとき台湾情勢はどうか、金王朝はどうなるかなどなど興味は尽きませんが、何よりも日本には地震が必ずくるという掟があります。南海、東南海、東海の3巨大地震が果たしていっぺんにくるか、そうなったらどんな予測をたてても無駄なような気がします。
 暗い予測しかできないこれからの10年ですが、10年前の日本はもうだめだといわれたのに、今の日本はなんとか知恵を絞ってがんばっていると思います。10年後もそう振り返られる日本になっていてほしいと思います。

「10年後の日本」日本の論点編集委員会 文春新書
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【1月25日】

2006-01-25 | 雑誌
 市民ランナーの一翼を担っているものでランナーズなどを時折買っています。春にフルマラソンを控えていて、いかにタイムアップをするかと自分一人で練習をしていると悩んだりするのでこういう雑誌はためになります。今月号はLSD特集。LSDとは昔はやった怪しい薬のことではなく、Long Slow Distanceの略で長い時間をゆっくりとしたペースで距離を稼いだ走りという意味です。早歩きよりも遅いくらいのペースで走ります。ただし、3時間から4時間。フルマラソンにはこれがかかせません。実は早歩きよりも遅く走るというは苦痛なんですね。ついもっと速く走った方が楽なんです。遅く走ることで鍛えられる筋肉があるということからこの練習が有効だとされています。
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【1月24日】

2006-01-24 | 雑誌
 フォーサイト2月号の昨日の残りを読みました。編集後記にあったのが人口減少偽装問題。最近は偽装という言葉がはやっていますが、建築偽装事件が年末でなければ流行語大賞にもなったかとも思われます。この偽装問題は直接生命に関わる問題ですから、国交省の官僚自身(強いていえば旧建設省)にも責任がありそうですので、おおいに国会で責任追及をしてもらいたいものです。しかし、官僚にはそれにもまして国民に偽装した事実があって、それが人口問題です。これは国のあり方を規定する大きな問題なのに、少子化していく事実を甘めに発表することで年金問題などを先送りしてきた官僚にはもっと国民は怒らなくてはならないと思うのです。当初2006年後半から人口が減るといわれていたのに、実は去年から減少を始めた事実。これは官僚はとっくに知っていた事実だと思います。突けば統計の考え方の違いみたいな言い逃れをするのが関の山だと思いますが、この官僚の問題先送り体質はどうにかしないと、国を誤りますなぁ。
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【1月23日】

2006-01-23 | 雑誌
 フォーサイト2月号を読んでおりました。面白かったのは温暖化で北極海の氷が減ってきており、そうすると極圏にある未開発の地下資源に群がる国々が出てきて争奪戦になっているという話です。世界最大の天然ガス田があるといいます。ロシア、アメリカ、カナダ、デンマーク、ノルウェーがその当事者たちです。北極航路も見えてきており、アジア・ヨーロッパ間の海運が一転するという事態になります。2060年に海氷が全部消えてしまうという予測もあり、金のことしか頭にない人たちにはそれでもいいのですが、地球環境に与える影響はひょっとしたらダメージの方が大きいかもしれませんが、それでも金と資源の亡者たちは温暖化を望むでしょうか。
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【1月22日】

2006-01-22 | 雑誌
 暇つぶしに集英社の広告誌「青春と読書」を読んでおりました。免疫学者の多田富雄の文章が面白かったです。氏は脳梗塞の後前立腺ガンになって睾丸を摘出したと言い、摘出したら腫瘍マーカーがほとんど消えたと言います。冷静に自分のことを見つめる姿にある意味感動します。
 昨日のセンター試験が新聞に載っておりましたが、国語などを読んでみてもこんな問題をかつて解いたこともあったなぁと感慨にふけりました。
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