時空旅人の続き。信長の生涯をめぐる話をフロイスなどの記述から紐解きます。全部読むはずだったのですが、読み切れず、です。
ふらっと駅ナカの本屋に入ったら、時空旅人という男の隠れ家の別冊のようなものが置いてあって、特集がフロイスが見た異聞・織田信長というもので、ペラペラめくっていたら面白そうだったのでゲット。信長のことを書いた一級資料としては太田牛一の信長公記とフロイスの日本史があります。客観的な事実を書き連ねる点ではフロイスのが勝っていてるそうです。太田牛一は家来ですから都合の悪いことは書きません。なかなかおもしろいです。
今日は休養日でありました。休日はどうしても溜まったビデオを見てしまいますね。DLifeで録画しているCSIとか、ブラタモリとか、タモリ倶楽部とかでありますよ。
ちょっと出かけた際に、スマホで青空文庫。片岡義男のハワイ三部作の一つを読んでいました。片岡義男といえばハワイです。現役作家で青空文庫に作品を置くのは珍しいですね。作者の意思らしいです。
結局、今の日本はマッカーサーの敷いた占領政策から抜け出ていないのだということがわかった本でした。平和思想も、安保もアメリカの思うが儘の世界の下にあって、日本は本当に独立国家なのか、独立国家としの気概を持っているのか、ということを改めて考えさせてくれました。トランプが次の大統領になったら、かえって日本は独立国家はなにかを突き付けらるのかもしれないという意味で、ヒラリーよりいいかもしれません。
「國破れてマッカーサー」西鋭夫 中公文庫(Kindle版)
戦争とは正義と正義のぶつかり合いです。そして最後は勝った方が正義となり、負けた方は悪になります。負けた方は勝った方から全てを否定されてしまいます。太平洋戦争では日本にも正義はあったのですが、連合国によって全て否定され、戦前のあらゆることも否定されました。そして現代の我々もそれを受け入れてしまっています。戦前を否定することで今を肯定できる勢力があることも事実です。それにしてもGHQは徹底的に日本を否定して、アメリカの隷属化におこうとしました。戦前の思想、制度はすべて悪であり、アメリカのゆうがままになるように、憲法も教育も経済も作られました。アメリカがダントツ世界のドンであり続けていれば、世界情勢は全く違っていますが、アメリカも地盤沈下が続き、ソ連・ロシアはまだしも、中国の台頭によって、日本の立ち位置はアメリカの傘の下からどう自立すべきかが問われているといますね。70年間安閑としてきたツケがそろそろ出てきそうです。國破れてマッカーサー、7割まで進みました。
現行憲法はどう学者があがいても、マッカーサー草案によるものというはアメリカの公式文書から明らか。1945年のアメリカは世界で唯一原爆を保有しており、ソ連には決定的な差をつけていて、中国もまだ蒋介石政権でありました。だから、アメリカの傘の元、軍事力、自衛権をはいでアメリカに二度と盾つかないようにするような憲法を作ったわけです。アメリカは世界の警察でありました。ところが、毛沢東に中国は共産化され、ソ連は原爆を持つに至って、アメリカは間違いに気が付きます。マッカーサーも九条を作った手前、しまったと思って、日本は自衛権はあると表明します。朝鮮半島に火が着くと、再軍備に走らせます。自衛権は国家に普遍的にあるものだとも表明します。なにか最近の安保論議で聞いたような話です。そういう、アメリカの安保の傘の下にいた日本においては、今に至っても、安保と自衛権について時代錯誤している人がいるようです。國破れてマッカーサーです。
マッカーサー司令官は日本のことを400年前の封建時代のごとく遅れている、アメリカを45歳とすれば12歳(ちなみに同じ敗戦国のドイツは45歳)と言った偏見の持ち主でした。多くの強権を発動し、思うが儘に日本を操りましたが(アメリカ政府から全権力を委任されていました)、日本をキリスト教国家にすべく最大限の努力は実を結びませんでした。民主主義の国にしようとして、逆に社会主義者を蔓延させてしまったのは、今からして残念なことです。当時のソ連のスターリンはマッカーサーの周囲にもスパイを配置していたそうですから、やむを得ないのかもしれません(ホワイトハウス周辺にもいたそうです)。マッカーサーはまさに自分が法だということで、天皇陛下を下に見てやりたい放題、日本統治をしたのです。國破れてマッカーサーです。
選挙が近いので政党からのアピールもよく聞きますが、その中で戦争法案反対の声もよく聞きます。政権党もよくうそをつきますが、野党もそれにもましていい加減なことを言っていると思いますね。選挙権者はじっくり政党の言っていることの可否を判断しないと、舛添や大泣き県議会議員などを選んでしまいます。九条にしがみつく人も多いのですが、ここは一つ九条の作られた背景を、九条を強いた側の資料から読み解くことも必要だと思うのです。強いた側とは当然アメリカであり、アメリカの公文書を読み解いた本があり、それが今読み始めた國破れてマッカーサーという本です。おそらく戦後初めてアメリカの公文書館で関係資料当たった著者西鋭夫氏の言はリアリストの目であり、日本らしさを失った日本へのエールであります。
今年はまだホトトギスの鳴き声を聞いていなかったので、初夏の気持ちになり切れていませんでしたが、今日のランの途中で聞くことができ、やぁ今年もやってきたね(ホトトギスは渡り鳥)という感じです。この時期走っていると道を毛虫がのこのことはっているのをよく見るのですが、ホトトギスは毛虫が大好物なのだそうです。
iPadでNEWTONを読んでいました。