活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【3月31日】

2018-03-31 | その他

神保町にある「いもや」が今日で閉店と出ていました。お手軽に天ぷら、天丼を食べられる店で好きだったのですが、店主が亡くなったことや人手不足でやむを得ずというところらしいです。昭和がまた消えていきますな。
本日は近くの城址に花見に行ったり(まぁかなりの人出)、母艦PCのセットアップをしたりで活字はお休みです。

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【3月30日】

2018-03-30 | 単行本

笹川陽平がなぜ言われ無き差別に抵抗しているかというと、父親である笹川良一のことがあると言っています。笹川良一は戦前は憂国の士で、戦後は衆議院議員を務め、ボートレースを元締めて来ましたが、一方で収益金はいろいろな形で社会に還元(ハンセン病撲滅運動は笹川良一が始めました)してきました。しかし、博打の金を使った偽善行為だとか陰日向での批判が多かったのも事実です。ロッキード事件の児玉誉士夫と名を連ねて日本のフィクサー、黒幕と批判をされたりしました。ほとんどが言われないことで、本人が死んだときは巨額な蓄財どころか80億円の借金があったそうです。笹川陽平はそんな父親に育てられ、鍛えられてボートレースの後を継ぎました。差別というものを身近に見てきて差別されるということの意味を十分に身にしみていたことが今の自分の背景にあると言っているのです。自分もかつてテレビのCMで笹川良一が高見山大五郎と太鼓をたたきながら、人類は兄弟と言っていたのを(何も知らないで)とんでもない偽善のじじいだと冷ややかに見ていたことを思い出します。

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【3月29日】

2018-03-29 | 単行本

ハンセン病がなぜ差別されてきたのでしょうか。これはハンセン病の特徴ですが、癩菌が31℃位の温度を好み、それには末梢神経とか表皮細胞とかがその環境であるのです。内臓には影響はないのだそうです。これらが犯されると外見に障害が現れ、見た目が非常に悲惨な状況になります。そして、潜伏期間が長く、発症、発病まで時間がかかり、遺伝病と間違えられたことが差別の原因と思われます。発病後にきちんと投薬を行えば完全に治るのですが、そういう手立てがない地域に住んでいる人たちは後遺症が残り、現在でも差別の対象になってしまっているのが現実のようです。日本でもつい最近まで差別され苦しんできた人がいっぱいいました。笹川陽平はハンセン病の差別を無くしていくことにかけています。宿命の戦記ではノンフィクション作家が世界を駆け巡る笹川陽平を追いかけていく体裁になっています。冒頭、世界でも最も患者数が多いインドから始まり、そしてエジプト、マラウィを訪ねるところまで読みました。


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【3月28日】

2018-03-28 | 単行本

日本財団というのがありまして、かつて日本船舶振興会というのから名前が変わったものです。ボートレースを仕切っていた笹川良一が作ったものです。今は笹川良平が継いでいます。笹川良一はかつてフィクサーとの異名もありましたが、笹川良平は日本財団を基盤としてハンセン病に対する活動で知られています。笹川良平の活動をノンフィクションとして描いた本、宿命の戦記を朝の電車で読み始めたところ、そもそもハンセン病の理解が足りないと感じ、Wikiで調べ始めたら、その内容が小一時間もかかるほどの量がありました。ハンセン病は人類の歴史とともにある病気で、感染症であるものの、最も感染力の弱い伝染病とも言われています。健康な大人は感染しないそうです。罹ってしまうのは小児期に感染者による濃厚な接触があった場合とも言われ、飛沫感染のようです。培養ができないのですが、現代は有効な薬があるので罹っても完治するのですが、戦前まではそうではなく、偏見によって世界的に隔離政策が取られていました。

 

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【3月27日】

2018-03-27 | 電子書籍

これからの50年間で勤労者数が40%も減ってしまうというのは信じられますか?その時の日本はどうなっているのでしょう。まさに未曾有の国難だと思います。でも、政治家は誰もそんなことを気にしないで国会は森友ばかりです(政治家っていったいどういう人たちかといぶかしいですな)。低レベルな国会論議は聞くに堪えません。今赤ん坊として生まれた子供たちが災難をかぶるということをもっと考えないといけないと思います。日本のリアルな(夢でなく)グランドデザインを描ける政治家はいないのかと思いますよ、まったく。どうせ死んでしまった後のことだと皆思っているに違いありません。マジで、日本の将来を憂いたくなる本でした。

「未来の年表」河合雅司 講談社現代新書

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【3月26日】

2018-03-26 | 新書

日本が抱えている問題とは何があるでしょう。森友なんてのはどうでもいい問題で、まずは安保面(対北朝鮮、対中国)、そして東南海地震、そして少子高齢化でしょう。安保も地震も事が起きても世界から支援というものが期待できます。しかし、少子高齢化だけは自国の問題として片付けなくてはなりません。これを中国に期待したら、1千万人くらい簡単にやってきて日本を日本省にしてしまうでしょう。高齢化は先進国が等しく抱える問題ですが、日本の場合は少子というのが問題を大きくしています。高齢化が進んでも出産率が2に近ければ(2を超えていれば人口増)対処も時間をかけられますが、今の日本は1.4と劇的に子供が少なくなっています。これは日本が消滅することを意味していて、直近では、団塊の世代とその子供の世代が高齢化していくと、日本はどうにもならない状況になることを示しています。政治家や役人は地方創生という言葉を日頃口にしていますが、地方創生というのはあり得ない現状らしいです。いかに縮小均衡する戦略を築くかということを考えないと間に合わない。地方都市が消えてしまう事実を受け入れなければならないということです。2015年からみて2025年はで医療費と介護費の合算で20兆円ほど増えると見込まれています。どこにそんな財源があるのか。未来の年表という本は、こういう事実を突きつけてくれます。

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【3月25日】

2018-03-25 | その他

今シーズン最後のマラソン大会、10キロレースに出場してきました。春爛漫の季候の中、気持ちがいいレースでしたが、走り始めるとどうしても闘争本能が出てしまい、景色を愛でながらというのではなく、ひたすらに前を向く走りになり、相当体力を使ってゴールしました。おかげで年齢別順位で1位を取ることができました。でも年々タイムが悪くなっています。歳ですなぁ。帰ってからいつになく疲れが出て昼寝。活字はなしです。

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【3月24日】

2018-03-24 | 雑誌

先日買ったビックコミックオリジナルをようやく読みました。娘が先に読んでしまい、古新聞置き場に捨てられてしまったものを引っ張り出して読みました。
去年、長年なじんできたプラズマテレビがご逝去され、とりあえずの40インチ液晶TVを使っていましたが、年度末で電器屋も売り出し攻勢をしているので、買いに行ってしまい、有機ELテレビに悩みましたが、結局4K液晶の上位モデルに落ち着いてしまいました。値段が10万円違いますからね。プラズマの発色は今でも最高だと思ってますので、有機に相当期待しましたが、まだ値段がこなれていないというのが諦める理由。液晶の発色は余り好きではなかったのですが、しばらく見ていた40インチで慣れたので、ぐっと気張って55インチを買いました。液晶テレビで弱い音を強化したモデルですが、届くのが4月なのでしばしの我慢です。活字とほとんど関係ない話題であります。

 

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【3月23日】

2018-03-23 | 新書

人類は今ホモ・サピエンス一種類しか存在していません。でも4万年前まではホモ・ネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人)がいて、7000年ほど共存していたらしいことがわかっています。サピエンスもネアンデルタール人もホモ・ハイデルベルゲンシスから分岐進化したものとわかっています。有名な北京原人やジャワ原人はホモ・エレクトゥスという人類で、ハイデルベルゲンシスと同じ時代に生きていました。今の地球上でサピエンス以外の人類がいたらと思うと想像がたくましくなりますね。なんとネアンデルタール人とサピエンスは実は交配をしたことがわかっていて、ネアンデルタール人が持っていてサピエンスにはない特長がDNAに受け継がれているのだそうです。アフリカ系の人は持っていないのですが、ヨーロッパやアジアの人にはあるとか。体色や体毛に関する寒さに強い体質がそうらしいです。サピエンスはネアンデルタール人以外とも交配していて、シベリアに5~7万年前の人類(何人かはわかっていなくて、デニソワ人といわれています)と交配し、今のメラネシア人のDNAの5%に残っているのだそうです。東南アジアの人たちもこのDNAを持っているそうです。サピエンスは他の人類からいいとこ取りをしたということらしいです。なかなか知的好奇心を満たしてくれる面白い本でした。

「絶滅の人類史」更科功 NHK出版新書

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【3月22日】

2018-03-22 | 新書

人類は700万年前にチンパンジーと共通祖先から袂を分けて進化してきました。チンパンジーは森林での生活をする進化をしてきましたが、人類は疎林での生活を余儀なくされたようで、そこで直立二足歩行をする進化を遂げました。どうして二足歩行になったのか。二足歩行するのは鳥もは虫類もいますが、直立二足歩行を選んだのは人類だけです。直立二足歩行が必ずしも生存上有利であるということはないのは、人類以外に進化した動物がいないことでわかります。でもなんらかの理由でそう進化して、生き残ってきたということになるそうです。絶滅の人類史、なぜ「私たち」が生き延びたのか、はなかなか興味ある話題を面白く書いてある本です。

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