活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【11月30日】

2011-11-30 | 文庫

今日は9時間も列車に乗っておりました。故に時の地図下巻を(居眠りをはさみつつ)読み終えました。この本はスペインの作家の本で、そういう意味では珍しいものでした。舞台は19世紀イギリスで当時の風俗や実際の人物を虚構の中に織り交ぜています。3部立てになっていて、2部まではこれって時間旅行を扱ったものなのかどうなのか、と思って読んでいましたが、3部になると一気に時間旅行、タイムパラドックスが流れ出てきます。どうやって時間旅行をするのかというのは別にして、プロットが良くできていると思います。

「時の地図上・下」フェリクス・J・パルマ ハヤカワ文庫

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【11月28日】

2011-11-28 | 雑誌

日経サイエンス1月号を読みました。色々と興味ある記事があったので買ったのですが、一番の目的はうねる銀河系というものです。宇宙を占める物質は我々が見えているものだけでは全宇宙の4%しかないということでその他は重力だけを検出できる暗黒物質、なにも検出できないけれどエネルギーとして存在しているだろうと考えられているダークエネルギーが残りの96%を占めているのですが(物質とエネルギーは等価)、よく絵などで我々の住む天の川銀河は中心部がふくらんだ薄いうずまきの楕円体として知られていますけれど、その縁のあたりはうねっているということがわかってきたそうです。それはかつては天の川銀河のお供の銀河である大マゼラン雲と小マゼラン雲の重力によるものと思われた時もありましたが、それでは説明がつかなかったのものの、最近は暗黒物質の重力によるものということがわかってきたそうです。その他地球から見えないほどの薄いガスで出来た矮小星雲なども銀河のそばに散らばっていて、暗黒物質がその存在を定めているということです。へぇーーーーてなもんです。

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【11月27日】

2011-11-27 | 雑誌

日経サイエンス1月号のさわりを読んだだけの一日でした。今日は録りためたビデオを見るのに半日使った感じであります。

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【11月26日】

2011-11-26 | 文庫

時の地図上巻を読了。なんだかSFなんだかエンタメなんだかわからない展開になってきました。まぁ19世紀に科学が市民に近づいてきて、将来はこう変化するだろうという想像が生まれるようになったという時代の中での、ということになるとこういう展開がまっとうなのかなぁという感じ。下巻はどう展開していくのか読めませんが、そこがこの作品にできのいいところでしょう。

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【11月25日】

2011-11-25 | 文庫

時の地図上巻の第一部を終えました。H・Gウェルズに続いてエレファントマンまで登場します。時間もののSFというよりも時間もののミステリーのような感じで、タイムマシンが主役ではなく、四次元ポケットのようなものが主役(未来への入口)となっています。実際に19世紀に機械としてのタイムマシンが出来た話だと荒唐無稽過ぎるのですが、四次元ポケットくらいだと、お話としてはあるかもしれない(なにせ19世紀だから)と思ってしまいますね。

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【11月24日】

2011-11-24 | 文庫

新幹線に乗ると、JR東日本はエアラインの機内誌のような雑誌が置いてあります。トランビュールというものですが、これが結構面白い。持ち帰り自由で以前江戸城特集をもらってきたことがあります。今日乗った際の11月号は野鳥特集で軽井沢と塩嶺峠の野鳥のフィールドの話でした。本の窓12月号も持ち込んで読んだのですが、今号の菅原文太の連載対談は経産省官僚の改革派として知られ、仙石元官房長官に恫喝された古賀茂明氏で、最後は大臣官房付という閑職に追いやられて辞職したのですが、役人の驕りと民主党の無能さの告発にこれから精を出してもらいたいと期待して読みました。
時の地図というちょっと変わったSFを読み始めました。文庫で上下巻ですが、時間旅行ものなのに舞台は19世紀、切り裂きジャックが世を震撼させたロンドン、主人公はHGウェルズという読む前から非常に興味を引く設定であります。今日は上巻の半分まで読みました。

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【11月23日】

2011-11-23 | 単行本

休日だけ読んでいた国民の歴史をようやく読み終えました。750ページを越える大冊でしたが、歴史認識に対しては気づかされること大でした。自分たちが受けてきた戦後教育は、アメリカのいいなり(日本を誘導しようとした)になって作られた歴史を学んだのだったのだなぁと気づいた次第。アメリカのいいなりなのに、左派系歴史学者というか戦後の知識人はそんなことに無頓着でしたね。自分達の主張こそが正しいと言い放ってきました。なにか矛盾した行動を取ってきたように思われます。外交は正義と正義のぶつかり合いで、話し合ってだめだから最後は戦いになるのであり、そういう意味ではクラウゼヴィッツ言うの戦争は政治の延長という言葉が理解できます。太平洋戦争も(東京裁判のように)日本が悪くてアメリカが正しいというのは成り立たないのでありますね。ただ日本が悪いのは負けたこと。そういう認識で自国の歴史を見直さないと(世界中の国では普通のこと)、有りもしない南京問題も慰安婦問題もつけ込まれてしまうのであります、と言うことが勉強になりました。歴史は現代の価値観で見てはいけなく、そういう意味では太平洋戦争が起きたのは世界史の必然であったと理解することが素直なようです。いいことがいっぱい書いてあって、ブックオフでは105円というのはお勧めです。

「国民の歴史」西尾幹二 産経新聞社

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【11月22日】

2011-11-22 | 文庫

今日は夫婦の日だそうで(いいふうふ)。異邦人を読みました。ふとした偶然で(日本的にいうなら)傷害致死を起こした主人公ムルソーは、常識的なら禁固か恩赦のようなことなのだけれど、検察は数日前にママンが死んだ時に涙を流さなかったという一点を取って冷徹な人間であると仕立て、陪審員も死刑判決を評決してしまいます。ムルソーもしかしそんなに争うことなく、なぜ、銃を1発ならず5発も死体に向けて撃ったのかと聞かれて、太陽のせいと応えてしまいます。ムルソーはアルジェリアの太陽と海と砂によって人格を作られ、母親の死に目に感情を示さなかったことで、それが異邦人のごとく見なされるということになります。若い頃はこの小説の意味がわからなくて読む気にならなかったのですが、この歳(^^;)になってわかるような気がしました。

「異邦人」カミュ 新潮文庫

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【11月21日】

2011-11-21 | 雑誌

今日から読み始めたのは、世界文学全集ものでノーベル賞作家(44歳という最年少受賞者)カミユであります。有名な出だし、「きょう、ママンが死んだ。」の異邦人です。カフカと並んで不条理を描いたとされますが、まださわりであります。というのも朝は車中殆ど寝てしまったからです。帰りはビックコミックオリジナルを読んでおりまして、こちらだと全然眠らないのです。岳と深夜食堂は好きだなぁ。

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【11月20日】

2011-11-20 | 単行本

THE NIKKEI MAGAZINE、朝日新聞Globe、カード広報誌、国民の歴史というのが今日の活字。THE NIKKEI MAGAZINEもカード広報誌も手に入れられないような腕時計(腕時計がすきんですが)が載っているを見ているだけで楽しくなります。ローレックスとかオメガなどは高級品とはいえ100万円しないわけでパテックの700万円なんてねー。国民の歴史、これはページを繰るごとに新しい視点を与えてくれます。太平洋戦争の本質はどこにあるのか、実は日露戦争の後からアメリカは対日戦争を予想して着々と計画をしていたのですが、日本はアメリカを信じていた(ウィルソン大統領などは理解者だと誤解していた)ことが悲劇の始まりだったのですね。新渡戸稲造などはすっかりアメリカびいきで日本はもっと大人になってアメリカと接しなければならないなどと言うわけです(西尾幹二氏はお札になるに値しないといいます)。アメリカが日本を敵視したのは一つには中国への展開、一つは根深い人種差別だったのです。いまでも根本にありますよね(アングロサクソンの連中には)きっと。

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