活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【11月30日】

2023-11-30 | 文庫

びっくり箱殺人事件は等々力警部が金田一に代わって名推理を展開するのかと思えば、影の主人公的な深山幽谷氏が事件の当事者という立ち位置から推理を展開して解決してしまいました。等々力警部は金田一が主人公の時と同じく二枚目的な立ち位置でした。この作品は文体そのものが、活動弁士的というか講談的というか殺人事件の恐怖感を全く感じさせないタッチでした。この文庫にはもう一編「蜃気楼島の情熱」がありますが、これは人面瘡に入っていたものです。

「びっくり箱殺人事件」横溝正史 角川文庫電子版

 

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【11月29日】

2023-11-29 | 文庫

まだまだ金田一を読み込んでいます。今日からはびっくり箱殺人事件。この作品はちょっと毛色が変わっていて、金田一シリーズではありますが、金田一は登場しないのです。等々力警部の推理で事件を解決するというものです。

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【11月28日】

2023-11-28 | 文庫

死神の矢を読了。江ノ島が舞台だがこれは2回目です。作者は江ノ島が好きなようですね。美人のバレリーナの一人娘を持つ大学の先生は婿選びを矢的で行うことになります。それは3人のどうしようもない男たちなのですが、何故がその3人から選ばなくてはならない事情があるのです。那須与一のように動く船から船上の的に矢を射て的のハートの12に見事当たればその人間が結婚できるというものです。まさか当たらないだろうと高を括っていたところ、見事一人が命中。ここから事件が動き始めます。事件の発端から居合わせた金田一はどう動くか?

「死神の矢」横溝正史 角川e文庫

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【11月27日】

2023-11-27 | 文庫

「華やかな野獣」に続いて「暗闇の中の黒猫」を読みました。横溝正史は義眼が好きなようで、よく登場します。この短編も義眼が重要なファクターとなります。一方この作品で初めて金田一耕助は等々力警部と出会い、この後のタッグを組むきっかけの事件となりました。三つ目の「睡れる花嫁」は人面瘡に収録されていて読んだものでした。

「華やかな野獣」横溝正史 角川文庫電子版

 

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【11月26日】

2023-11-26 | 文庫

今度の金田一君は華やかな野獣です。舞台は再び昭和20年代に戻ってきました。横浜は本牧にある別荘模様の館で繰り広げられる性の饗宴で起こる殺人事件。当初から会場にいた金田一は何を見てどう動いたのでしょうか。短篇ですが、設定からして大人っぽいですね。戦後数年の時代にすでにこういうことが起こりえたのだと思うとすごいなと思いました。

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【11月25日】

2023-11-25 | 文庫

横溝正史は短篇で発表したものをリメイクして長編化した作品がかなりあるようで、今回読んだ夜の黒豹ももともとは青蜥蜴という短篇で雑誌に昭和38年に発表され翌年改題されて長編化されました。従来の作品では最後に金田一が推理の種明かしをするのが多いですが、この作品では途中で金田一の今回の事件の流れと問題点を書いたメモが提示され、等々力警部の質問により少しずつ問題が絞り込まれ、概ね犯人がわかりますが証拠が無いため手が出せません。最後は(金田一が改めて関係者の元親分から依頼を受け)警察ではできないような大芝居を打つことで、犯人を逮捕するというのが変わった構成になっています。

「夜の黒豹」横溝正史 角川文庫電子版

 

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【11月24日】

2023-11-24 | 文庫

夜の黒豹を続けています。昭和35年の話ですが、中学生から高校生の性行為が書かれています。現代でも高校生の援助交際がありますが、もうこの頃には売春に近い交際があったのでしょう。これが殺人事件につながるのですが、売春防止法は昭和31年に施行されましたが、陰ひなたにまだ売春は残っていた時代でもあります(現代でも夜の新宿1丁目ではお姉さんがたむろしているようですが)。

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【11月23日】

2023-11-23 | 文庫

金田一耕助復活です。夜の黒豹という長編です。時代はというと昭和35年(1960年)です。金田一ものでは一番新しい時代です。でも渋谷百軒店にあるラブホテル(この時代は連れ込みホテル)はまだビジネスホテルの見かけのようなもののようですね。本文はこの連れ込みホテルでの殺人が舞台となっています。

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【11月22日】

2023-11-22 | その他
今日は山に行ってきました。百名山の瑞牆山2230mですが、山頂では360°の視界で眺望もよく、雪をかぶった富士、アルプス、八ヶ岳、浅間山などの山々が素晴らしかったです。往復は車だったので活字の暇なしでした。
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【11月21日】

2023-11-21 | 雑誌

今日は金田一はお休みしてビックコミックオリジナルでした。ミワさんなりすますはNHKでドラマ化されていますが、このところ面白くなってきていますね。大団円が近いのでしょうか。

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