活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【3月31日】

2006-03-31 | 新書
 一生で一回も手術をしたことがない(メスを体に入れたことがない)という人はどれくらいいるのでしょうか。自分はなくても周囲の家族、友人では間違いなくいるでしょう。自分は小さな手術を2回、全身麻酔の手術を1回経験しました。手術をしたことがある人もこれから予定がある人も、予定も経験もない人も周囲の人のことを考えてこの本を読むことをお奨めします。
 手術というのは執刀医がクローズアップされますが、実は手術全体をコーディネイトしているのは麻酔科医なんですね。患者に手術の次第を説明するのも、直前に手術実行のGOを出すのも、手術中の生命維持を担っているのも、術後の体調管理も麻酔医の仕事なんですね。優秀な麻酔医がいることは優秀な執刀医がいることと同じくらい重要だということです。
 著者は広島大医学部の麻酔科教授。手術を受けるということはどういう手順で、どういう影響が体にあるのかということを教えてくれます。

「手術室の中へ」弓削孟文 集英社新書
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【3月30日】

2006-03-30 | 単行本
 最近ちょっと評判の本を読みました。著者は元食品添加物商社のトップ営業マン。ひたすら安く旨い食品を提供するために添加物を加工業者に提案してきたのです。しかし、ある日自分の娘が好物で食べようとしている肉団子が、自分の売った添加物の固まりであることに気づいて、その翌日会社を辞めて添加物のない食品作りへと転身します。著者はこの時代添加物がない食べ物を食べようとするのは無理があるといいます。確かに添加物が体にいいわけはないのですが、便利さや低価格という光の部分もあるのでそれも認めないとやっていけないといいます。ひたすら添加物を脅威として排斥しようとするのではなく共存をしなくてはやっていけないだろうといいます。
 情報公開が叫ばれる昨今ですが食品業界はこの情報公開がほとんどなされていない遅れた業界だと嘆きます。われわれ消費者は情報公開の上で食品を選ぶ権利があるといいます。全く同感です。消費者一読の価値がある本だと思いますね。

「食品の裏側」安部司 東洋経済新報社
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【3月29日】

2006-03-29 | 新書
 戦争はビッグビジネスであることは間違いないようです。人が死んだり怪我をしたり悲惨な事実だけが報道されますが、その裏側には巨額な利権が動いています。もちろん正規軍は国家予算で動いていますが戦争ビジネスに関係している人たちは民間の金が流れていますから掴みようがないようです。戦争ビジネスは兵器を売買する死の商人達の他に傭兵を手配する会社、戦争周辺のサービスをする会社などがあります。陸上自衛隊のサマーワでの仕事(水道などの仕事)は、アメリカから仕事を受けているハリバートン社などに任せた方が、金も安くすみノウハウも多いにあるのだそうです。湾岸戦争の時は金で片を付けた日本の姿勢が問われましたが、現状は金でそういう会社を動かした方が効率が良さそうです。しかし、ハリバートン社はもっともあくどく(アメリカ)政府から金をむしり取っていると言えるようです(それは共和党への政治献金として回帰する)。なかなか面白く勉強になる本でした。

「戦争民営化」松本利秋 祥伝社
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【3月28日】

2006-03-28 | 新書
 日経ビジネスをさーっと読んでから(今週号はあまり面白くなかったなぁ)、ここのところ雑誌しか読んでいなかったけれど久し振りに本を読み始めました。昨日ぶらっと入った本屋で目についた戦争ビジネスの話。去年の5月に日本人傭兵斉藤さんが殺されてしまいましたが、傭兵にまつわる歴史から現代の戦争ビジネスを語っています。日本でも戦国時代の足軽は傭兵そのものだったのですね。タイに渡った山田長政も現地王朝の傭兵だったそうです。
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【3月27日】

2006-03-28 | 雑誌
 フォーサイトという雑誌は直接購読雑誌なので広告が誌面上になくアエラほどの厚さなのに記事を全部読むと2時間くらいはかかります。ということで昨日読み残したフォーサイトを読み終えました。フォーサイトに限らずどのマスコミでも今回の民主党のどたばたは最悪という表現で、永田議員を処罰できない民主党執行部のふがいなさはとても二大政党の体をなしていないし、国民の支持はとうてい得られないと言っていますね。まことにそうだと思います。慶応志木高から東大、大蔵省というエリートコースを歩んだ議員を諫める人はいないのか、やんちゃな坊ちゃんを叱る人はいないのか民主党にはという感じです。

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【3月26日】

2006-03-26 | 単行本
 新聞を読んで終わった日曜日でした。
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【3月25日】

2006-03-26 | その他
 子どもの大学受験が来年度に迫ってきたこともあって、受験資料などを眺めていました。自分が大学受験をした頃は遙か昔。センター試験どころか共通一次と言われる前の世代です。でも偏差値で見る大学の序列って変わってませんね。新興大学が増えたのが違いくらいかなぁ。少子化が叫ばれているのになぜこんなに大学が設立されるのか、高校生全員が大学定員に足りなくなるのがわかっているのに何故新興大学など作るのでしょう。慈善事業ならともかくハッキリ言って名もない大学に学生が集まるとは思えません。確かに学歴社会は崩壊したと表では言いますが、本音は地方の新興大学の学生が都会のそれなりの企業に入れるとは思えませんがね。それでできたばかりの大学が潰れて行く。残った学生がいい迷惑です。新興大学を作った理事長の本意を知りたいものです。大学ってそんなに儲かるものなのかって。ビジネスとして成り立つものなのかって。
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【3月24日】

2006-03-25 | 雑誌
 フォーサイトを読んでおりました。中の記事で面白かったのは最近中国と同様に(昔のソ連を懐かしむがごとく)軍備を増強しているロシアですが、そのロシア軍での新兵イジメがひどいということで、かの国は徴兵制なのですが、有力者の子供は賄賂などを使って楽な部署で期間をまっとうするのに、不良上がりとか貧しい階層の若者は送られたところでひどいイジメにあうことが多いのだそうです。そして、イワノフ国防大臣も見て見ぬふりのような発言をしていて、こういう軍隊は見かけほどたいしたことがないのだろうなぁと思いました。
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【3月23日】

2006-03-24 | 雑誌
 司馬遼太郎の作品でどれか一つを選べというのは色々な雑誌で試みられていますが、自分としては竜馬がゆくか坂の上の雲と一般的な答えになってしまいます。どちらも誰もが感じるものと同じような感じを受け、それは竜馬の生き方であり現代日本のあり方を規定した日露戦争時の日本人のあり方です。
 それにしても司馬遼太郎の記念館は(まだ行ったことはないのですが)一度是非行ってみて2万冊の蔵書にふれあってみたいと思いますね。
 今回の司馬遼太郎特集は司馬遼太郎の新しい文章が載っているというわけではなく、様々な人が司馬遼太郎を偲ぶみたいな記述を寄せたものです。

「司馬遼太郎ふたたび」文藝春秋特別版 2月臨時増刊号
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【3月22日】

2006-03-22 | 雑誌
 司馬遼太郎没後10周年だそうです。死してもなおその名が大きく残る、あるいは書店の売り場が小さくならないのは司馬遼太郎と池波正太郎でしょうか。しかし、池波正太郎はもう書いたものが新しく出てくることはありませんが、司馬遼太郎は対談記録、講演記録、ちいさな文章が編集されて出てきています。この10周年を記念した文藝春秋の特別号が出ておりまして、それを読んでいました。
 鉄道ファンの5月号も消える103系特集でしたので買ってしまいました。先日のダイヤ改正で湘南電車たる113系が引退したニュースが流れましたが、ほぼ同期生の103系も関東からは姿を消しました。まだ近畿では現役なのですが関東は新型への置き換えが急ピッチです。新型車は省エネであって整備が楽で全体のコストが抑えられ、乗り心地も大きく改善されるということで導入が進んでいます。消えてしまうと惜しむ心が生まれるのがヒトでしょうか。
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