名山の民俗史を読み終えました。深田久弥の百名山と違って、著者の名山選出の理由は人と交わり、宗教性にあります。日本のほとんどの山は山頂に行くと祠があり、昔から山は信仰の対象であることがわかります。百名山が固まっている北アルプスでは立山側は信仰の山が多いので対象が多いのですが、後立山連峰の山々はそういう山が少ないので白馬岳くらいがエントリーとなっています。奈良の三輪山、生駒山、播磨の書写山などが載っています。名山の日本史と続けて読みましたが、じつは三部作で名山の文化史があって読みたいですが、こちらの図書館にはないのでどしようか考え中です。
「名山の民俗史」高橋千劔破 河出書房新社