goo blog サービス終了のお知らせ 

活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【8月25日】

2025-08-25 | 単行本

名山の民俗史を読み終えました。深田久弥の百名山と違って、著者の名山選出の理由は人と交わり、宗教性にあります。日本のほとんどの山は山頂に行くと祠があり、昔から山は信仰の対象であることがわかります。百名山が固まっている北アルプスでは立山側は信仰の山が多いので対象が多いのですが、後立山連峰の山々はそういう山が少ないので白馬岳くらいがエントリーとなっています。奈良の三輪山、生駒山、播磨の書写山などが載っています。名山の日本史と続けて読みましたが、じつは三部作で名山の文化史があって読みたいですが、こちらの図書館にはないのでどしようか考え中です。

「名山の民俗史」高橋千劔破 河出書房新社

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【8月24日】

2025-08-24 | 単行本

今日の名山の民俗史は甲武信岳、四阿山、御岳山などいずれも登った山でした。名山の日本史と違って、著者が自分の体験を多く書いているので、登山記録と読むのも楽しいです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【8月23日】

2025-08-23 | 単行本

名山の民族史の関東編まで読みました。関東の山々になると、自分が登ったこのある山が多いので、読んでいてもそうかそうかと納得しながら読んでいます。
関東には日光白根山と草津白根山の二つの白根山がありますが、草津白根山は2018年に頂上付近のスキーリフトのすぐ脇で噴火があって自衛隊員が亡くなった事故があり、それ以来草津から志賀へ抜ける国道沿いでお釜などを散策できる駐車場のある白根レストハウスも閉鎖になってしまい、草津スキー場も上部へのゴンドラリフトがなくなり、中腹(青葉)までのスキー場となってしまいましたね。おまけに今日現在、噴火警戒レベル2になって、お釜付近の国道は通行止めです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【8月22日】

2025-08-22 | 単行本

高橋千劔破氏の名山の日本史を先日読んでとても面白かったので、今度は名山の民族史を借りてきて読んでいます。この本も北海道から九州にかけて著者の判断した名山が載っています。判断基準は人が絡んでいることですね。(ヒグマ出没の百名山)羅臼岳は自然豊かな素晴らしい山ですが、人の歴史とリンクしていないので載せていないのですね。北海道は大雪山、羊蹄山の二つ、東北からは八幡平、吾妻山、燧ヶ岳がエントリーです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【8月19日】

2025-08-19 | 単行本

鉄道写真家はかず多くいますが、セスナを借りて空から写すという写真家はこの写真家位しかいないのではないでしょうか。ヘリよりもセスナの方が安いのでセスナを使うそうですが、中には着陸する旅客機の上空から鉄道と共に写した作品はなかなか無い写真ではないかと思います。空港の管制に許可をもらって撮るそうです。一枚、米軍のFA18ホーネットを撮ったものがあり、超レアな写真ですね。自らそらてつと言って諸国鉄道空撮記だそうです。

「空鉄」吉永陽一 山と渓谷社

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【8月15日】

2025-08-15 | 単行本

名山の日本史を読了。名山といっても百名山ではなく、著者の思うところの名山です。ただ深田久弥と同じく、自分が登った山を対象にしています。日本の山は信仰の対象になっているものが殆どで、そして仏教的思い入れによった努力で僧によって開山されました。麓や中腹山頂に寺が作られ信徒が集まりました。この本に載っている名山も全部そういう山です。それが、明治の廃仏毀釈で多くの文化財が失われたことを、著者は嘆き非難しています。もっともだなあと思います。明治政府最大の負の面ですね。それにしてもそれぞれの山の歴史を楽しく読みました。

「名山の日本史」高橋千劔破 河出書房新社

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【8月13日】

2025-08-13 | 単行本

名山の日本史の関東の章を読んでいます。日本の山々に登ると神社があるのですが、江戸時代以前は寺院が山を祀る中心でした。日本は仏教伝来以来神仏習合が進み、神と仏が一体になるような世界が作られました。山は権現様の世界です。ところが明治政府は廃仏毀釈政策をとったため、多くの寺院が壊され、貴重な仏教文化が破壊されました。これは明治政府の木戸孝允とか大久保利通らが進めたのですが、長州・薩摩などから来た政治家などはどこの人?扱いされていましたから、彼らが突然政権を取っても誰も従わないわけで、それを乗り越えるために国家神道で人々を縛ろうと画策した結果のわけですね。日本史上最悪の文化破壊と言われています。この本の著者もそれを怒っていて、日本中の山の寺院が破壊されて貴重な文化が逸失したと嘆いています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【8月12日】

2025-08-12 | 単行本

名山の日本史は東北を読み終わって関東に入りました。著者の高橋千劔破(ちはやとお読みする)氏は立教大学日本文学科を出て人物往来社の月刊歴史読本編集長を務めました。取締役で退社後は多くの著作を出していますが、歴史関係が多いです。でもご本人は学生時代まで山に明け暮れていたので山の本を書きたかったようで、月刊MOKUに連載を書きそれが出版されました。一つ一つの山の歴史を集めたのは大変だったと思います。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【8月10日】

2025-08-10 | 単行本

山(名山など)をたぐるとき、地質とか地形を楽しむのも一つ、景観を楽しむのも一つ、登ることそのもの(ピークハント)も一つのそれぞれ楽しみ方がありますが、その歴史をたぐるのも面白いものです。それぞれの山には多くの伝説や説話があるもので、それが名山といわれる山には必ずあります。図書館で名山の日本史という少し分厚い本を見つけて借りてきました。まずは東北の岩木山、八甲田山、岩手山、早池峰山を読みました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【8月4日】

2025-08-04 | 単行本

かつて高倉院は厳島行幸にどういう海路をどのくらいの時間をかけていたのでしょうかという問いがあるとすると、時速5kmで30km程度を進んでいたようです。地乗り航法といって、沿岸を瀬戸内海の大きな潮の干満を利用していたのでそのような速度になったのです。帆掛船でゆったりとではなかったのですな。潮は6時間おきに発生するので、潮に乗ったり潮待ちしたりしていたのです。瀬戸内海は島と島の間は瀬戸といって潮の速度が早まるので危険地帯でした。夜間などは水没、転覆が絶えなかったようです。
など普通の歴史書にはない話が面白かったです。

「列島の東西・南北 つながりあう地域 シリーズ古代史をひらく」川尻秋生責任編集 岩波書店

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする