クマムシは不死身というイメージが流通しているようですが、確かに自分もそんなことを聞いたことがあります。それはクマムシにとってはちょっと迷惑かもしれませんな。クマムシがそのようなことを言われるようになった理由として、樽といわれる状態になったときに高温や低温、放射線照射や乾燥を経て、水を与えられるとあたかも生き返ったかのように復帰したからそう思われたものといえるそうです。樽というのは乾燥に対して体を変化させて樽のように見える状態になったことを言うのですが、それも急激に乾燥させては死んでしまうし、普段だって食べ物を与えなければ死んでしまうし、つぶせば死んでしまう。決して不死身などではなく。放射線を浴びた後でも生き続けるかというとそういうことではないようです。そういう意味では地球最後まで生き残るのはゴキブリだと信じています。
クマムシは見た目が非常にかわいくて、イラスト化すると受けること請け合いです。オホーツクの女王たるクリオネアが受けるならばクマムシは身近な熊もどきとしてかわいがられてもいいかもしれません。
「クマムシ?!」鈴木 忠 岩波科学ライブラリー
クマムシは見た目が非常にかわいくて、イラスト化すると受けること請け合いです。オホーツクの女王たるクリオネアが受けるならばクマムシは身近な熊もどきとしてかわいがられてもいいかもしれません。
「クマムシ?!」鈴木 忠 岩波科学ライブラリー